近江の地酒 清酒「多賀」

2016年05月16日(月)
■ 湖東流紋岩
トチノキの花
トチノキの花
滋賀県の石に火山の石である「湖東流紋岩」が選ばれました。
 滋賀県の湖東平野から鈴鹿山脈付近で今から7~8千万年前の中生代の終わり頃に地球上でもっとも激しい火山活動がありました。
 多賀町にある八尾山付近からカルデラが広がっていました。
 火砕流をともなった大火山活動でできた溶結凝灰岩が「湖東流紋岩」です。
 多賀町は湖東流紋岩や古琵琶湖層や石灰岩もあり、本当に面白い場所です。自然の豊かさはこうした地質が変化に富んでいるおかげです。地質が違えば、水も違い、植生も違います。ますます興味深い多賀の自然です。
 芹川の上流、霊仙山の登り口今畑付近でトチノキが咲き始めました。芹川上流は石灰岩地で、水の豊富な場所です。杉や桂の大木があり、その姿は神々しいものがあります。どんな時代から生き続けているのでしょう。

日本地質学会

2016年05月09日(月)
■ 田植えが進んでいます
緑いっぱいの野鳥の森
緑いっぱいの野鳥の森
 ゴールデンウィークは田植えのピークです。一気に田んぼにかわいい苗が並びました。今年は天気もよかったので、作業も順調だったようです。この小さな苗が育っていく様子は生命力を感じます。
 野鳥の森がある芹川ダムは治水ダムですので、この季節、一番水量が多くなります。いつもは陸になっている場所も水の中です。
 ヤナギは水につかりながらも、けなげに生き残っています。植物はなんとたくましいのでしょう。
 酒造りも終盤に近づいてきました。今年もいい酒がたくさん出来上がっています。秋から冬へ、冬から春へと季節がめぐる中、お米からお酒へと微生物の力で変化していく日本酒の仕込み作業は日本のすばらしい技ですね。昔の人たちの知恵に感動します。


2016年05月02日(月)
■ 芹川上流
河内の風穴
河内の風穴
 多賀のお酒は芹川の近くの井戸からくみ上げたミネラル分たっぷりの水で仕込んでいます。その芹川の上流に河内の風穴があります。
 今年4月、芹川本流とエチガ谷が合流する河内風穴駐車場のところに、素敵なお店、
奥山の癒し処「風緑KAZAAMIDORI」 がオープンしました。
 窓から見える流れは迫力があり、おいしい手打ちの多賀そばやこだわりの天ぷらを食べながらたっぷり多賀の自然を味わえます。
 お酒は純米酒「多賀秋の詩」、多賀デラックスがあります。
 これからのシーズンは手作りみつのかき氷もおすすめですね。
 河内の風穴は長い年月が作り上げた鍾乳洞で、迫力があります。夏は涼しく、入り口に続く清流と緑に覆われた道が最高です。
 河内の風穴に行く道路も整備が進み、以前のように対向に困ることがなくなりました。ぜひ多賀の自然を満喫しにいらしてください。
 


2016年04月25日(月)
■ 白い白い花が咲いたよ
からたちの花
からたちの花
 昨日、多賀町桃原(もばら)で多賀ごぼうの種まきが行われました。江戸時代から特産物として有名だった多賀ごぼうは赤土の粘土質の土が育ててくれます。土と水に恵まれている多賀ならではの産物です。
 桃原でちょうどからたちの花が咲いています。

   からたちの花が咲いたよ。
   白い白い花が咲いたよ。
   からたちのとげはいたいよ。
   青い青い針のとげだよ

 北原白秋の「からたちの花」を口ずさみながら眺めました。
一度見てみたいと思ってたからたちの花でした。そのとげは本当に青い針です。
 白秋の生家は九州柳川の大きな造り酒屋でした。
「酒の黴(かび)」という詩など酒蔵の様子が語られています。
 白秋自身は酒豪で、吉井勇、高村光太郎、若山牧水など文人仲間と泥酔するまで酒宴を催すことも多かったそうです。
お酒を飲みながら熱く語りあっていたのでしょうね。
 白秋の詩歌は水郷「柳川」と深く結びついています。豊かな感性を育てた水の存在を感じます。
 
 




2016年04月18日(月)
■ 山笑う季節
青空に輝く仕込み蔵
青空に輝く仕込み蔵
 新緑の季節の始まりは、薄い緑と桜のピンクが重なり合い「山笑う」という言葉がぴったりです。見ているだけで幸せな気分になります。一日一日緑が濃くなっていくのがわかります。
 今、一番穏やかなやさしい色合いです。いろいろな花たちも咲き始め、足元の発見も楽しめます。
 酒造りはまだまだ続いています。仕込み蔵を見上げるボタンの花が庭に咲いています。今年は毎年より早く咲きました。
 
 九州地方の地震の被害が心配です。自然には人間の力が及ばないとことを実感します。少しでも早く収束することを祈るばかりです。


2016年04月11日(月)
■ 鈴鹿山脈からの水
桜の中の多賀株式会社
桜の中の多賀株式会社
 日本酒には水が一番大切です。多賀では鈴鹿山脈の伏流水を井戸で汲み上げて使っています。鈴鹿の山々の石灰岩地が多い一番北の位置になり、ミネラル分がいっぱいでお酒造りに適している硬水です。灘の宮水と同じくらいの硬度の水です。
 昨日エスサーフの春のきき酒会で、隣のブースの増本酒造場さんが同じ鈴鹿の山脈の伏流水で軟水だと言われていました。
 東近江市や甲賀市の多くの蔵元さんは軟水だそうです。
 滋賀県の酒は本当に多様性があり魅力的です。それは琵琶湖を取り囲んで、いろいろな地質があり、水も違います。
 今、滋賀県のお酒を愛してくださる方が多くなっているのは、そんな滋賀県の多様性だと思います。歴史があり、自然があり、まだまだ発見がいっぱいあるところが魅力です。
 ぜひ、滋賀県にいらしてください。日本のふるさとがここにあります。


2016年04月04日(月)
■ 多賀里の駅の活動
屏風仕立ての原画展
屏風仕立ての原画展
 多賀町に国の登録有形文化財に指定さた一園屋敷という築150年の古民家があります。そこを利用して毎月第一土曜日に「多賀里の駅集い」が開催されています。そのチラシはいつもすてきな絵が描かれています。絵を描いてチラシを作っている江竜美子さんが今回「87枚の絵」という題でお話をされました。
 平成23年10月のチラシを飾った36枚目の絵が多賀秋の詩のチラシになっています。
 やさしい雰囲気で見た瞬間に、多賀秋の詩のイメージにぴったりだと感じ、お願いしたところ快く了解いただきました。
 写真などを入れ替えながら、現在4版目になっている多賀秋の詩のチラシはとても好評です。
 多賀を元気にしようと活動している多賀クラブのメンバーとのつながりに感謝いっぱいです。
 桜も満開になり花見酒がうれしい季節です。花見て一杯いかがですか! 

多賀里の駅

2016年03月28日(月)
■ 多賀の春
バイカオウレン満開
バイカオウレン満開
 高取山のバイカオウレンが満開になり、輝くような美しさを見せています。スプリングエフェメラルといわれる植物のひとつであり、春の妖精です。光に向かって咲く姿を見ていると力が湧いてきます。生命の素晴らしさを感じます。
 プロ野球が開幕し、多賀町出身の楽天の則本投手が、新人から4年連続での開幕先発投手として白星を手にしました。今年も活躍してくれることでしょう。うれしい勝利です。
 明るい話題がいっぱいの多賀の春です。めでたい多賀の酒で乾杯しましょう!



2016年03月22日(火)
■ 桃原城址
桃原城址のお地蔵さん
桃原城址のお地蔵さん
 多賀町桃原(もばら)の南方、阿弥陀ケ峰には、かつて桃原城がありました。戦国時代、近江、美濃、伊勢と三国の境目の見張りとして、重要な場所でした。「五僧越え」を抑える軍事拠点として役割を果たしていたのだと思われます。
 今は、広大な土塁が残るのみになっていますが、大きな杉の木の根元の苔むしたお地蔵さんに昔の話を聞いてみたいものです。
 杉坂山を眺めると見える紅白の鉄塔のところが阿弥陀ケ峰です。多賀はいろいろな歴史があるので、興味深い場所です。

 彦根城の金亀公園でご城下にぎわい市がはじまりました。桜はまだつぼみですが、これから華やかになってきます。入ったところに地酒コーナーがあります。多賀のお酒も勢ぞろいしてみなさまのお越しをお待ちしております。彦根らしいお弁当やお菓子も楽しめます。

ご城下にぎわい市

2016年03月14日(月)
■ 秋の詩の仕込み
特Aの秋の詩と杉坂山
特Aの秋の詩と杉坂山
 食味ランキング特Aのお米「秋の詩」で純米酒「多賀秋の詩」を仕込みました。蒸しあがったお米を味見し、お米のおいしさを実感しました。
 「食べておいしい、飲んでおいしい秋の詩!」を合言葉に、地元の農家さんといっしょにお米とお酒を宣伝していきたいと思います。
 昨日は、多賀町長選挙と多賀町議会議員選挙が行われました。投票率が80%を超え、町民参加の町づくりの第一歩がスタートします。小さな町の団結力を感じます。
 多賀株式会社も、住みやすい町、住み続けたい町多賀町を盛り上げていきたいと思います。
 

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