2022年5月9日(月)■ びわ湖放送オモロしが

びわ湖放送オモロしが

びわ湖放送は滋賀県の情報をいろいろ発信する地元の放送局です。
今回、桂三度さんが県内の13市6町を回って地域の魅力を紹介する 「オモロみつけ旅」で多賀株式会社に来てくださいました。
多賀のお酒をおいしそうに飲んでくださりうれしかったです。
河内の風穴や杉坂山などの紹介もあり、景色とともに楽しんでいただける 番組でした。
多賀町にある酒蔵をみなさんに知っていただくいい機会になりました。

2022年5月2日(月)■ ゴールデン田植えウィーク

杉坂山のふもとの田んぼ

この辺りのゴールデンウイークは一斉に田植えが進みます。
今年は都会から帰ってきた子どもたちも加わりにぎやかです。
ウグイスの声がひびき、カエルの合唱が聞こえてきます。
山は新緑になり、緑色のグラデーションが見事です。
多賀は、山と田んぼがあることで、季節の変化を知ることができる町だと しみじみ感じます。日本の原風景がここにあります。
小さな苗がこれから元気に育ち、秋にはたわわに実ります。
そして、収穫したお米は私たちの命のもとになります。
そのお米からおいしいお酒も醸されます。
穏やかな日差しの中、循環する世界を感じながら、田植え前の 田んぼを眺めました。

写真:杉坂山のふもとの田んぼ

2022年4月25日(月)■ 田植えの季節になってきました

青龍山とレンゲ

山は新緑がきれいになってきました。
周りの田んぼには水が入り、田植えの準備が進んでいます。
昔この季節、田んぼはレンゲの花でピンクに染まっていました。
化学肥料がなかった時代は、緑肥として役立っていたレンゲですが、 最近は田植えの季節も早くなり、見ることが少なくなりました。
犬上郡久徳村は種の生産地であったようで、「久徳種」というのが 記録に残ります。
青龍山がよく見える放棄水田にレンゲの花を見つけました。
花を見るとなつかしく、なんとなくホッとしました。
レンゲがいっぱい咲く景色を夢見て夕日を眺めました。

写真:青龍山とレンゲ

2022年4月18日(月)■ 芹川のキジ

キジの雄

毎年4月になると芹川からキジの鳴き声がするのですが、 今年はなかなか聞こえてきませんでした。
雪で住む場所がなくなってしまったのかと心配していましたが、 無事にいてくれました。
雄の美しさは茶色になった草が広がる河原でひときわ目立ちます。
雌を呼ぶ「ケーンケーン」という甲高い声が響き渡ります。
山は新緑の淡い緑色になってきました。
自然豊かな環境の中で今年も酒造りはまだまだ続きます。
今年は小さな仕込みを増やして新生多賀への第一歩を踏み出しました。
みなさまに喜んでもらえるおいしいお酒をめざして挑戦をしていきます。

写真:キジの雄

2022年4月11日(月)■ 杉坂山のご神木

杉坂山のご神木

やっと杉坂山まで車で行けるようになりました。
今年の大雪で近づくことも出来なかったのですが、 除雪作業が完了し、道路は雪がなくなりました。
それでもまだ日陰には雪が残っています。
ご神木の杉は変わらぬ姿で迎えてくれました。
銭取橋からいつも眺めているご神木に触れて そのパワーをいただきました。
もともと13本あったそうですが、現在は4本になっています。
一番高い杉は樹高37mあり、見上げると天まで届きそうです。
いつまでも私たちを見守っていてくださいとお願いしました。

2022年4月4日(月)■ サクラ満開

満開のエドヒガン

サクラが一気に満開になってきました。
ソメイヨシノの親になるエドヒガンが降り注ぐように咲いています。
エドヒガンの花付きのよさとオオシマザクラの花の大きいところの いいところがソメイヨシノの特長です。
エドヒガンは花が小さいのですが、たくさんの花がきれいです。
多賀(株)も新入社員を迎えることができました。
若いメンバーが増えてくるので活気があります。
満開の桜を愛でながら未来につながる会社であることを祈ります。

写真:満開のエドヒガン

2022年3月28日(月)■ 「多賀秋の詩」金賞に輝きました!

庭のソテツにも春が来ました

『ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022』で「多賀秋の詩」が金賞に選ばれました!
ワイングラスに注いで香りを楽しみ、お米のおいしさを味わってください。
多賀町の豊かな大地で育った近江米「秋の詩」はどんなお料理にも合うお米として 滋賀県でつくられました。多賀町の気候に適した晩稲でじっくり育つタイプです。
「多賀秋の詩」は2010年から販売開始し、飲みやすいと好評です。
今回、金賞をいただけてとてもうれしく思います。
ラベルには杉坂山と芹川と赤トンボが描かれています。
ぜひ多賀の景色とともに味わってください。

ワイングラスでおいしい日本酒アワードHP
http://www.finesakeawards.jp/

写真:庭のソテツにも春が来ました

2022年3月22日(火)■ 2022ご城下にぎわい市

近江鉄道多賀大社前駅の『寿』

もうすぐ桜の季節がやってきます。
今年も『ご城下にぎわい市』がスタートしました。
毎年彦根のいろいろな特産品やお土産が並びます。
ひこにゃんグッズがこんなにいろいろあるのかと 見ているだけで楽しくなります。
多賀のお酒も勢ぞろいしています。
ぜひ彦根城の桜とともにお楽しみください。

日時:令和4年(2022年)3月19日(土)~5月8日(日)
場所:金亀児童公園内特設テント
彦根観光協会HP https://www.hikoneshi.com/jp/

今、多賀大社前駅にはアケボノゾウ化石多賀標本が 国の天然記念物に指定されたことが告示されたことを祝って 『寿』が飾られています。
答申の時に藁で作った骨格標本がめでたい寿になりました。
多賀の町にある『寿』探しのイベントも開催中です。
『寿』を見つけに多賀へもぜひおいでください。
https://www.town.taga.lg.jp/akebono/museum/PDF/haruhaakebono1.pdf

写真:近江鉄道多賀大社前駅の『寿』

2022年3月14日(月)■ 雪解け水

桃原橋から見る芹川

暖かくなり雪が融け、芹川の水量が増えています。
今年は琵琶湖も水不足の心配はないでしょう。
雪の力は偉大です。
多賀の大地が豊かなのは雪や水のおかげです。
多賀にんじんも美味しいので人気があります。
今年は特に雪の下で、びっくりするほど甘さが増しました。
雪が融けて農家さんは田んぼを耕すのに大忙しです。
例年より遅れているのでみんな大変です。
きれいに耕された畑にはいろいろな野菜が植えられています。
これからの成長が楽しみです。

写真:桃原橋から見る芹川

2022年3月7日(月)■ ハクモクレンのつぼみ

桃原のハクモクレン

今年の雪は多くてまだまだ山のほうは雪景色です。
それでも木々のつぼみは膨らみ春の訪れを告げてくれます。
多賀町桃原(もばら)は昔スキー場があった場所です。
北向き斜面になっているので、まだ50㎝を超える積雪です。
その中で春を感じさせてくれるのが植物たちです。
青空に向かって新芽が勢いよく伸びています。
寒くなる前に新芽を作って冬を耐える仕組みはよくできています。
先端にある花が咲くつぼみ(花芽)は毛皮のコートを着ています。
暖かくなるまで花の命をしっかり守るようになっています。
下のほうの小さな芽(葉芽)は開くと葉になります。
自然の中で生きる知恵を私たちも学んでいきたいものです。

写真:桃原のハクモクレン

2022年2月28日(月)■ お雛様が並びました

古いお雛様

昔から蔵に残っているお雛様は江戸時代後期のものです。
「瓶子(へいし)」の飾りもありいっしょに飾りました。
どこに飾るのが正しいのかよくわからないので、 お内裏様とお雛様の間に置きました。
瓶子は壷の一種で、昔、酒器として用いられていました。
毎年お雛様を並べると昔の道具が楽しみです。
針さしや長持ちなど昔の暮らしを知ることができます。
瓶子は今は神様にお酒をお供えする時に使われますが、徳利がでてくるまでは 日常に使われていた酒器でした。
昔からめでたい時にはお酒が身近にあり、喜びをみんなで共有しました。
今はなかなか集まることができませんが、早くみんなで飲めるようになってほしいものです。

写真:古いお雛様

2022年2月21日(月)■ 春がもうすぐです

粕蔵の前の白梅

また雪景色になりました。今年は雪がよく降ります。
でも春の日差しになり、雪が融けるのも早くなっています。
梅の花も咲き始めました。
18日、新酒鑑評会の出品酒純米大吟醸の上槽でした。
山田錦35%で仕込む大吟醸は今年から純米での取り組みになりました。
香りもよく、味もふくらみがあるいいお酒が出来上がりました。
チーム吟醸もすっかりメンバーが若返り、活気があります。
みんなが力を合わせていろいろなことに挑戦しています。
どうぞこれからも清酒『多賀』をよろしくお願いします。
初めて挑戦した純米大吟醸も楽しみにしていてくださいね。

写真:粕蔵の前の白梅

2022年2月14日(月)■ 鏡開き

多賀の一斗ダル

日本酒はおめでたい席に欠かせません。
結婚式で行われる鏡開きも新郎新婦が力を合わせて行う セレモニーとして人気があります。
酒樽の上蓋のことを鏡といい「鏡」は円満を、「開く」は末広がりを意味します。
参列者の方たちも加わって一緒に「よいしょ、よいしょ、よいしょ」の 掛け声とともに樽が開かれると会場にお酒のいい香りと笑顔が広がります。
今回、多賀の一斗の酒樽には新郎新婦のリクエストで純米酒「多賀秋の詩」が入っています。
お酒にもこだわって楽しい鏡開きが行われました。

樽のサイズも一斗、二斗、四斗とご用意できますので、ぜひ気軽にご相談ください。
鏡開きがいろいろなところで行われて日本酒がより身近になるといいですね。

写真:多賀の一斗ダル

2022年2月7日(月)■ 湖西の山々

雪の山々と会社

冬は空気が澄んでいるので景色がきれいです。
湖西の山の雪化粧が青空に映えます。
会社のすぐ後ろに見えるのは荒神山です。
そのふもとが近江米「みずかがみ」が育つ田んぼです。
滋賀県は琵琶湖を真ん中にまとまった県です。
しかしながら雪の季節になると北と南の気候が全然違うので 驚きます。
今年は特に雪が多く大変です。立春を迎えて春が近いと思っていたら またまた大雪になりました。
もうしばらく雪景色を楽しみたいと思います。
雪が降り、空気がきれいなので、酒造りには適した気候です。
純米大吟醸もいい感じで育っているので楽しみです。
雪かきに追われながら、みんな大忙しの毎日です。

写真:雪の山々と会社

2022年1月31日(月)■ 獅子舞がきてくれました

獅子舞と会社

毎年、山本長太夫一座のみなさんが春の訪れを告げてくれます。
多賀町の集落ごとに一軒ずつ回って家内安全、無病息災を祈って 獅子舞が舞ってくださいます。
昔から続く獅子舞の訪問はなつかしさとありがたさを感じます。
会社の前でもしっかり舞って、「鎮火御守」の御札を下さいました。

まだまだ周りは雪が残っていて澄みきった空気がキリリと感じられます。
こんな日は熱燗が一番です。キュッといっぱい飲みたいですね。

写真:獅子舞と会社

2022年1月24日(月)■ 純米大吟醸を仕込みます

蒸米を冷やしています

雪が降る寒い季節は大吟醸の仕込みです。
今年から山田錦35%で純米大吟醸を仕込みます。
仕込蔵から見える景色は一面真っ白です。
澄みきった空気がキリッと感じられる中、 みんながテキパキと作業を進めていきます。
今年もいいお酒に育ってくれることを祈ります。

会社の周りはまだまだ雪がいっぱいです。
気温が低いのでなかなか融けません。
キラキラ光る雪の上には動物たちの足跡が残っています。
いろいろな景色と出会える雪国の楽しみです。

写真:蒸米を冷やしています

2022年1月17日(月)■ 雪の中の飯盛木(いいもりぎ・いもろぎ)

男飯盛木

多賀大社のご神木の飯盛木は2本あります。
夫婦の神様なので女飯盛木と男飯盛木と呼んでいます。
飯盛木の名は元正天皇(げんしょうてんのう)に献上した杓子が由来になっています。
元正天皇の病気に際し、多賀大社の神主が強飯を炊き、しでの木で作った杓子を献上、 天皇はたちまち治癒されたと言われます。
多賀のお米のよさが証明される出来事ですね。
その「しでの木」が現存する飯盛木で、杓子は「お多賀杓子」として有名になりました。
しでの木といわれる飯盛木の樹種はケヤキです。
春の芽吹き、秋の紅葉と季節ごとにその美しい姿を見せてくれます。
今年は大雪のおかげで雪の中で凛とたたずむ姿が見事です。
夕日を受けて雪の田んぼはキラキラと輝いています。
おいしいお米が採れる大地のありがたさを感じます。

特別純米DUEが好評です。
UNOに続く多賀の挑戦酒ナンバーシリーズ第2弾です。
数量限定の生原酒ですので、ぜひお試しください。

写真:男飯盛木

2022年1月11日(火)■ 雪の中のサザンカ

雪の中のサザンカ

サザンカが銀世界の中で明るく咲いています。
木々のまわりは少し雪が融けるのも早く生命力を感じます。
今回の大雪は重たく、多くの家で軒が折れたり、 カーポートがつぶれたり被害がでています。
最近雪が少なくなっていたので雪国であることを 意識しなくなっていましたが、今回の大雪で昔のことを思い出します。
日頃から備えは大切ですね。

今年最初のうれしいお知らせです。
特別純米DUEのネット限定発売を開始します。
お米と造りにこだわった多賀の挑戦酒です。
生原酒ならではのフレッシュさをお楽しみください。

2022年1月5日(水)■ あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます

2022年がスタートしました。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
お正月は大雪の中で迎えました。
初詣の人々でにぎわう多賀大社で、 真っ白な景色と凛とした空気の中、 新しい年がいい年になることを祈りました。

今年もみなさまに喜んでいただけるよう、
おいしいお酒を造っていきますのでよろしくお願いします。

2021年12月27日(月)■ 豪雪です

27日朝の雪景色

すごい雪で身動き取れないほどです。
どんどん降り積もる雪に驚きながらも 朝からせっせと雪かきをしました。
雪が山のように積みあがっています。
もうピークは過ぎたと思うのですが、 油断はできません。
道路は大きなトラックがスリップしていたり、 動かなくなった車が置かれたままだったりしています。
雪が降らないときは何も思わずに暮らしていますが、 今回の非常時には人の助け合い、思いやりの大切さを しみじみ感じました。
みんなで力を合わせて乗り越えなければならないですね。
疲れなおしには熱燗が一番です。キュッといっぱいが楽しみです。

写真:27日朝の雪景色

2021年12月20日(月)■ 国の天然記念物に!

セレモニーの様子

多賀町の「アケボノゾウ化石多賀標本」が国の天然記念物に答申されました。
陸上大型哺乳類の化石として初指定になります。
アケボノゾウは古代ゾウの一種で、環境に合わせて進化した日本固有種です。
1993年工業団地の造成工事中に180万年前の地層から見つかり、 現在多賀町立博物館で保存公開されています。
多賀町ではナウマンゾウの化石も多数発見されていて、これからゾウの里として いろいろな取り組みを進めていこうと盛り上がっています。
答申を祝うセレモニーでは子どもたちがくす玉を割り、にぎやかでした。
古代から未来へとつながるうれしいニュースです。

写真:全身骨格の複製の前で開催されたセレモニーの様子

2021年12月13日(月)■ アケボノゾウの化石

アケボノゾウの牙

多賀町はゾウの町です。
芹川ではナウマンゾウの歯がたくさん発見されています。
四手(しで)ではアケボノゾウ全身骨格化石が発見されています。
そんな多賀の町のシンボルになるアケボノゾウの骨格化石を 藁で作って展示しようという楽しい企画が始まりました。
年配の達人のかたのすばらしい技で牙が出来上がりました。
藁が手に入りにくくなり、藁ないの技術の継承がむつかしい中、 若い親子が一生懸命に挑戦し、だんだん上手になっていきます。
伝統をつないでいくことは大変ですが、素敵なことだと思います。
昔の人たちが当たり前にしてきたことの大切さがよくわかります。

歴史ある日本酒も、伝統の技や道具なども知れば知るほど深いので 守っていきたいことがいっぱいです。

写真:アケボノゾウの牙を見本にできあがった藁の牙

2021年12月6日(月)■ 今年もオシドリに会えました

オシドリ後ろ2羽が雄で手前が雌です。

多賀の町の中にあるため池にオシドリが来ています。
すぐそばを名神高速道路が走っているのですが、 オシドリやマガモやコガモなどが悠々と泳いでいます。
多賀スマートインターの工事も進んでいますが、 町の中にはまだまだ自然が残っています。
美しい姿の雄はよく目立ちますが、雌は地味なので、 つがいで泳いでいる姿を見てオシドリだとわかります。

お歳暮のシーズンになりました。
大切な方に日本酒を贈ってみませんか!
日本酒は、お正月に欠かせないめでたいお酒です。
12月のいそがしい季節も疲れなおしになります。
熱燗もいいし、ぬる燗もいいですね。
いろいろな温度で味わいが変わるのが日本酒の魅力です。
百薬の長の日本酒で今年もいい年の瀬をお過ごしください。

写真:オシドリ後ろ2羽が雄で手前が雌です。

2021年11月29日(月)■ 杉坂山の紅葉

杉坂山の紅葉

一瞬雨があがり、夕日に照らされた杉坂山です。
霊仙山の頂上はうっすら白くなっていました。
山の紅葉は黄色に色づく木々が多いので、 地味ですが、趣のある色合いです。
杉坂古道は昔の重要な道で、大垣や伊勢に続きます。
近江商人が江戸へ通った道としてもよく知られています。
八重練集落から道が続く馬の背は広葉樹が多く、きれいです。
どれだけの人が往来したのだろうと思うと歴史を感じます。
車道がついて、今はほどんど歩く人がいなくなりましたが、 いいハイキングコースなので春には歩いてみようと思います。
今日は初霜で、畑がうっすら白くなっていました。
冬本番です。日本酒であったかい冬をお過ごしください。
熱燗は体の芯まで温まります。
にごり酒のぬる燗もいい感じです。
かす汁や甘酒などもいいですね。

写真:杉坂山と八重練(やえねり)集落

2021年11月22日(月)■ 晩秋の男飯盛木

晩秋の男飯盛木

中山道からお多賀さんへつながる多賀道にある ケヤキのご神木「飯盛木(いもろぎ)」は2本あります。
夫婦の神様なので女飯盛木と男飯盛木と呼ばれます。
それぞれに新芽が出てくる時期も紅葉の進み方も違います。
いつもなかなか新芽がでてこないので心配になる 男飯盛木の落葉は女飯盛木より遅くなっています。
田んぼの中にその姿を見る時、思わず手を合わしたくなります。

今年のみずかがみで初めての挑戦になる特別純米が出来上がりました。
お米と造りにこだわったお酒です。
精米歩合を60%にし、すべての工程を手作りにしました。
低温でじっくり発酵させ、アルコール度数も15度に抑えました。
手詰めの作業が出来次第、HPで生の限定数量販売を予定しておりますのでお楽しみに!

2021年11月15日(月)■ 朝のお多賀さん

朝のお多賀さん

朝日が降り注ぐお多賀さんに行ってきました。
地元では多賀大社のことを「お多賀さん」と呼びます。
今、菊花展が開催されていて、美しく咲いた菊がいっぱいです。
手塩にかけて育てられた菊の姿は見事です。やはり菊は日本の景色に似合う花ですね。
色合いのやわらかさ、清楚で凛とした雰囲気は見ていて背筋が伸びます。

朝早くから七五三のお参りにこられているご家族もおられて、にぎわっていました。
かわいい衣装で走り回っている子どもさんの姿は微笑ましく見ているだけでうれしくなります。
人生の節目にお参りするお多賀さんはいつもみんなを見守っていてくださることでしょう。

お歳暮のパンフレットを送らせていただきました。
パンフレットをご希望される方はお電話かメールで連絡ください。
速やかに送らせていただきます。

2021年11月8日(月)■ 立冬です

芹川上流の紅葉

暦のうえでは冬になりました。
紅葉も少しずつ進んでいます。
山を見ていると日一日木々が色づいてくるのがわかります。
黄や赤や茶などいろいろな色が楽しめます。
芹川沿いを走っていると落ちた葉からいい香りがします。
カラメルのような甘い香りは何とも言えず幸せな気分になります。

蔵からは、米を蒸す匂いやしぼりたてのお酒の香りなどがして 思わず鼻をクンクンしたくなる毎日です。
香りは見えないものですが、いろいろな記憶と結びつきますね。

しぼりたて原酒の販売が始まりバタバタしています。
「普段あまりお酒を飲まないけどこれを飲むと冬が来たと感じるわ」 と言いながら買いにきてくださるお客様と話がはずみます。
冬は日本酒の季節ですね!
熱燗は身体の芯から温まります。疲れなおしにもおすすめです。

写真:芹川上流の紅葉

2021年11月1日(月)■ 井伊大老

収穫を待つごぼう

11月の歌舞伎座の顔見世の演目に「井伊大老」があります。
井伊大老にちなんだお酒ということで長期熟成酒『古酒大老』を 期間限定で取り扱ってくださることになりました。
『古酒大老』はシェリーの香りと琥珀の色調が特徴で、 日本酒度が-44とまったりとした味わいが楽しめます。
アイスクリームやモンブランにかけるのもおすすめです。
井伊大老の赤備えをイメージした赤い箱もレトロな感じです。
ぜひ一度お試しいただけると日本酒の奥深さを 感じていただけることと思います。

多賀町桃原(もばら)で桃原ごぼうの収穫の時期が近づいてきました。
江戸時代からの名産で京都のお正月料理に人気だったごぼうです。
細くて割らずに使えるので縁起物として喜ばれました。
きっと井伊大老も食したことでしょう。

写真:収穫を待つごぼう

2021年10月25日(月)■ しぼりたて原酒が出来上がりました!

みずかがみの蒸米

今年の『しぼりたて原酒』の販売がスタートしました。
『しぼりたて原酒』はフルーティーな味わいが人気です。
しぼったそのままを生でビンに詰めています。

蔵へ見学に来た人がしぼりたてを味わって感激されるので 何とか商品化できないかと、初めて出したのが昭和60年でした。
パンチがある多賀らしいお酒として人気商品になりました。
その時から楽しみに待っていてくださるお客様は、 「コップいっぱいパラダイス」と楽しそうにおっしゃいます。
アルコール度数が19度と高いのでやわらぎ水を用意するのも おすすめです。
口当たりがいいので飲みすぎないようにご注意くださいね。

写真:みずかがみの蒸米

2021年10月18日(月)■ クサギの実が目立ちます

カラフルなクサギの実

急に寒くなりました。
山の木々はカラフルな実をつけています。
その中でもクサギの実はひときわ目立ちます。
赤いガクと濃いブルーの実のコントラストがきれいです。
染色にも使われ、実で染めるブルーは自然でやさしい色です。
ガマズミの実はカクテルの色付けに使われますし、 ナツハゼの実はなつかしい甘酸っぱい味わいです。
どの実も個性的で深まる秋の楽しみです。
お酒もこれからの季節は熱燗がいいですね。
身体の中から温まり血行が良くなるのでポカポカしてきます。
鍋の季節は鍋にもたっぷりお酒を入れるのがおすすめです。

明日はみずかがみの初添えです。冷えてきたのでいい感じです。

写真:カラフルなクサギの実

2021年10月11日(月)■ みずかがみが育った田んぼ

中央の白い建物がフレンドリーファームいしでらの倉庫

荒神山から琵琶湖を眺めるとすぐそこに美しい景色が広がります。
野菜直売所「美浜館」とフレンドリーファームいしでらの倉庫がよく見えます。
整然と並ぶ田んぼの向こうに琵琶湖が広がっています。
2011年目の前の田んぼで行われたひこにゃんのアート米が繋いでくれた縁でここで育ったお米での酒造りがスタートしました。
最初のお米はひこにゃんの背景だった「日本晴」でしたが、2016年から滋賀県を代表する「みずかがみ」に変更しました。今年から精米歩合を60%まであげた特別純米酒になります。
麹もいい感じに出来上がり、仕込みを待つばかりになりました。
新しい取り組みのスタートなのでとても楽しみです。

秋の「ご城下にぎわい市」が始まりました。
毎年春の桜のシーズンに行われていた人気の「ご城下にぎわい市」が正面入り口前の二の丸駐車場内特設テントで行われます。
地元のいろいろな商品が並びますので、ぜひのぞいてみてください。
清酒『多賀』も勢ぞろいしています。
https://www.hikoneshi.com/jp/event/articles/3074

写真:中央の白い建物がフレンドリーファームいしでらの倉庫です。

2021年10月4日(月)■ 酒蔵への入口

酒蔵への入口

季節はめぐり、酒造りのシーズンに入りました。
今日はみずかがみの洗米作業です。
フレンドリーファームいしでらのみなさんからバトンを受けて 仕込みスタートです。
おいしいお米がおいしいお酒になっていくのが楽しみです。

10月2日に開催された滋賀地酒10,000人乾杯プロジェクトも 多くのみなさまのおかげでもりあがりました。ありがとうございました。
滋賀県のおいしいお酒を知っていただけてよかったです。
乾杯プロジェクトのライブ再放送もこちらでご覧いただけます。
https://shiga-jizake.net/toppag/kanpai2021

駒寄垣(犬矢来)ができた蔵の入口も、シダや木々が育ってきました。
緑が増えると落ち着きますね。酒蔵らしい雰囲気になりました。

2021年9月27日(月)■ 権現谷(ごんげんだに)

権現谷の河原

芹川の上流「権現谷」には石灰岩の地層があります。
多賀町の石灰岩は、古生代ペルム紀と呼ばれる時代、約2億8000万年前の 遥か南の島にあった珊瑚礁からできた地層で、三葉虫やウミユリの化石などが見つかります。
上から石が落ちてくることもあり、なかなか近づきにくい場所ですが、 多賀町らしい最高の場所です。
水は地上を流れず、白い石灰岩がゴロゴロとある様子は不思議な景色です。
ここから発するミネラル分豊富な水が多賀の仕込み水になります。

酒造りもスタートし、活気がでてきました。
近江米「みずかがみ」もスタンバイOKです。
いろいろと新しい企画を考えていますので楽しみにしていてください。

多賀町博物館のHP
https://www.town.taga.lg.jp/akebono/museum/exhibition2.html

写真:権現谷の河原

2021年9月21日(火)■ 但馬杜氏組合

ツリフネソウが風に揺れます

今年から但馬杜氏組合へ加入させて頂きました。
美味しいお酒造りを目指して、より一層努力してまいります。
但馬杜氏は兵庫県美方郡を中心とし、長い歴史があります。
その一員に加えていただき、身の引き締まる思いです。
どうぞよろしくお願いします。
湯村温泉の源泉である「荒湯」のすぐそばに杜氏館があります。
湯村温泉へご旅行の際は是非杜氏館へお立ち寄りください。

多賀の田んぼでは稲刈りが進み、満開のヒガンバナとソバの花がきれいです。
秋の日差しの中、穏やかで豊かな景色が広がっています。
山ではツリフネソウやトリカブトが咲き、旅する蝶アサギマダラが飛んでいます。

写真:ツリフネソウが風に揺れます

2021年9月13日(月)■ もうすぐ滋賀地酒10,000人乾杯プロジェクト

杉坂山をバックに秋の景色です

今年も滋賀の地酒をみなさまに楽しんでいただきたいと思います。
滋賀県酒造組合が企画した滋賀地酒10,000人乾杯プロジェクトが10月2日に開催されます。
https://shiga-jizake.net/toppag/kanpai2021

滋賀33蔵オリジナルブレンド酒も9月18日から販売が始まります。
多賀のお酒は純米酒『多賀秋の詩』です。
33蔵のお酒がひとつになって滋賀の地酒の魅力を発信します。
素敵なボトルもお楽しみください。

周りの田んぼの収穫作業が一気に進んでいます。
ヒガンバナやソバの花も咲き始め秋らしくなってきました。
日本酒が美味しくなる季節です。いい季節ですね。

写真:杉坂山をバックに秋の景色です

2021年9月6日(月)■ さわやかな青空

仕込蔵と前栽

澄み切った青空がうれしい季節になりました。
虫の声もにぎやかになってきました。
今日はツバメがたくさん集まっています。
旅立ちの時が近づいているのでしょう。
季節が移り変わっていきますね。
酒造りのシーズンになってきました。 水タンクの洗浄、電気系統の点検なども完了し、 準備が着々と整っています。
仕込蔵と仕込タンクを庭から見上げました。
ここで多賀の酒が造られます。
庭のソテツが広がり、百日紅や秋海棠が咲いています。
ソテツの樹齢は200年くらいでしょうか。
いつまでも元気に育ってほしいと思います。

写真:仕込蔵と前栽

2021年8月30日(月)■ クサギ(久佐木)

クサギの花

山道を走っているとクサギの花が目立ちます。
クサギは日当たりのいい道路沿いであっという間に大きくなります。
花や実がきれいで、実でブルーが染められるので人気があります。
華やかな花が咲くとアゲハ蝶が飛び回り、にぎやかです。

クサギは新嘗祭で神様に供される『黒酒(クロキ)』に使われます。
白酒(シロキ)にクサギの木を蒸し焼きにして炭化した灰を加えたものが黒酒です。
クサギに神聖な力があるのでしょうか。なぜクサギの灰だったのでしょう。
身近にあって成長が早く手に入りやすいというのも理由の一つだと思います。
葉を揉んで匂うと独特の香りが臭いので一般的には「臭木」と書いていますが、 黒酒に使っている紹介では「久佐木」とか「久佐木灰」と書かれています。
酒造りと植物はいろいろなところでつながっています。
そんなことを考えながらクサギの花を見るとより印象的です。

写真:クサギの花

2021年8月23日(月)■ きれいな虹がかかりました

杉坂山にかかった虹

雨が降ったりやんだり、ややこしい天気だと嘆いていたのですが、 沈む前の太陽が二重の大きな虹を見せてくれました。
すぐに雨が降り出し、一瞬の出会いでした。
滋賀県は周囲を山で囲まれているため、にわか雨が多く虹が出やすい場所です。
それでもなかなか見る機会は少ないので、空に広がる虹を見るとワクワクします。

田んぼの稲穂も大きくなってきました。トンボが飛び回っています。
まわりの景色は、夏から秋へと変化していきますね。
蔵も仕込みの準備が始まりました。

写真:杉坂山にかかった虹

2021年8月17日(火)■ 芹川も警戒レベルでした

銭取橋から下流を写しました

カラカラの天気に嘆いていたらいきなりすごい雨になりました。
いろいろなところで被害がでていて大変ですね。
まだ大雨の予報がでていますので気を付けて過ごしましょう。
芹川も濁流になり、14日11時30分に避難判断水位1.4mに到達しました。
銭取橋のすぐ下にある中川原橋に水位観測所があります。
雨が止むとすぐに水位がさがりました。
写真は14日15時の芹川の様子です。
ごうごうという音がし、上流から木が流れてきます。
自然の恐ろしさと力強さを感じる景色でした。
昔から人間はその自然と折り合いをつけながら生きてきました。
環境を守るということの必要性を大雨から学びたいと思います。

写真:銭取橋から下流を写しました

2021年8月10日(火)■ 水のある景色

夕日の中のダイサギ

銭取橋から芹川を眺めていると、いろいろな生き物たちがいます。
ちょうど夕日が煌めく中にダイサギを見つけました。そのそばには カルガモも泳いでいました。忙しそうにツバメたちが飛び回り、 セキレイがチョンチョンと石の上を行き来しています。
このあたりでは「神さんトンボ」と呼ばれているハグロトンボもいます。
何気ない景色ですですが、自然の中で過ごす時間は大切ですね。
風が気持ちよく暑さを忘れます。
今、身近な自然や歴史を知ろうという動きも多くなっています。
空が広がる田舎のよさが見直されていくといいですね。

8月13日から16日はお盆休日をいただきます。
お盆中のご注文は17日以降の発送になりますのでよろしくお願いします。

写真:夕日の中のダイサギ

2021年8月2日(月)■ 緑広がる田園風景

杉坂山と田んぼ

今、会社の周りの景色は目にやさしい緑色です。
稲の花が咲き始めています。
杉坂山のふもとの田んぼには山からの水が入ります。
雨が降らないカラカラの天気でも山は水を守ってくれます。
本当にありがたいことです。
芹川の上流で川遊びを楽しむ人たちがいっぱいです。
透き通った水は冷たく夏の暑さを忘れます。
今年の多賀町町民大学のテーマは 『多賀町の「水」遺産』です。
水をめぐる歴史や文化を学びます。
お酒造りは水と一番縁が深いので楽しみです。
300年以上前からここで醸し続けている多賀のお酒は 芹川の清流があってこそ続いていきます。

写真:杉坂山と田んぼ

2021年7月26日(月)■ オリンピックのうれしいニュース

夕日と多賀株式会社

水泳女子400メートル個人メドレー大橋選手金メダル獲得おめでとうございます。
大橋悠依選手は彦根市出身です。地元の選手の活躍に話題が盛り上がります。
素敵な笑顔でこれからもがんばってほしいと思います。

蔵では秋からの仕込みに向けて整備が進んでいます。
冬は寒い仕込蔵ですが、今はサウナ状態で大変です。
改善するところなどいろいろ考えながらの作業が続いています。

銭取橋の上流にある月之木橋から会社がよく見えます。
今の季節は夕日が沈む時、ちょうど芹川に映ります。
琵琶湖へと流れていく川の流れが太陽に染まります。

写真:夕日と多賀株式会社

2021年7月19日(月)■ 暑中お見舞い申し上げます

ごぼうの花

梅雨が明けたと思ったら夏の日差しが降り注いでいます。
暑い夏になりそうですね。
体調管理をしっかりして、いい夏をお過ごしください。

多賀町の桃原でアザミに似たゴボウの花が満開です。
花が咲くのは木のように育ったごぼうの株です。
収穫の時に掘り残したものが大きく育っています。
植物のたくましさを感じる姿です。

暑い夏はオンザロックもおすすめです。
レモンを浮かべてすっきりと飲むのもいいですね。

写真:ごぼうの花

2021年7月12日(月)■ ネムノキの花

ネムノキの花

合歓の木の花が咲くと夏の訪れを感じます。
芹川の土手や道路のそばなど開けたところに 大きくなった木があり、空へ向かって花を咲かせています。
夜になると葉がぴったりと寄り添うように閉じます。
その様子から合歓の木という漢字が使われています。
糸状の花は夕方に開きます。
たくさんの花が咲いている様子は幻想的です。
庭には秋海棠や水引なども咲き始め、季節の移り変わりを 教えてくれます。
梅雨明けも近づいてきたようです。
今年の夏も暑くなりそうですね。

漬物用の粕も人気です。
瓜や胡瓜など自分で漬けるお漬物は最高です。
安心安全な漬物にぜひ挑戦してみてください。

写真:ネムノキの花がいっぱい咲いています

2021年7月5日(月)■ 道 標

道標

会社がある中川原は中山道から多賀大社へつながる原道が通っています。
原道は東から来た旅人が多賀大社へ行く最短の道です。
天保13年(1843)に大垣延命講の有志が寄進した丁石が残っています。
道路工事や圃場整備で移動したりなくなったりしたものもありますが、 この道標を目印に多賀大社へと急いだ人たちの歩いた道がそのまま 残っている場所もあります。
何気なく見ている道標ですが、江戸時代のものが残っているということに驚きます。
弊社の創業が1711年なのでその頃にはすでにお酒を造っていたと思われます。
そばにあった家が新しくなっていたのですが、14丁石はそのまま残されていました。
歴史の証人になる貴重な道標を大切にしていきたいと思います。

写真:中川原に残る道標

2021年6月28日(月)■ 茅の輪(ちのわ)くぐり

多賀大社の茅の輪

6月30日は夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)です。
「夏越の大祓」は、知らず知らず身についた罪穢れを祓い清める神事です。
多賀大社に大きな茅の輪が飾られています。
「水無月の夏越しのはらへする人は千歳のいのちのぶといふなり」と 唱え言葉を黙唱しながら茅の輪を八の字に三回くぐると、 健康と長寿がかなうといわれています。
今年も落ち着かないうちに半分が過ぎますが、一年のサイクルは どんな時代も変わらずに流れていきます。
季節ごとの行事があるお多賀さんのおかげで、節目がつき ありがたいことです。
日本の大切な伝統行事を生活に活かしていきましょう。
茅の輪をくぐると茅のいい香りがしました。

多賀大社HP http://www.tagataisya.or.jp/

写真:多賀大社の茅の輪

2021年6月21日(月)■ 梅雨の季節

クチベニマイマイ

雨の日、カタツムリに出会えました。
この辺りでよく見かけるクチベニマイマイです。
口のところが赤くなっているのが特徴です。
カタツムリは環境の変化で最近すっかり少なくなりました。
酸性雨や温暖化は大きな問題です。
カタツムリは、殻を作るためにカルシウムを必要とします。
酸性雨が降ると、土壌からカルシウムが流出して少なくなります。
気温が上昇すると、乾燥に弱いカタツムリにとっては大問題です。
鳥たちも卵を固めるためにカルシウム豊富なカタツムリを餌にします。
餌が減ると鳥も減ります。みんなつながっていますね。

漬物に使う酒粕の販売が始まりました。
おいしい奈良漬けに欠かせません。
健康にいいと話題の酒粕をぜひご利用ください。

写真:梅の木にのぼるクチベニマイマイ

2021年6月14日(月)■ ツバメの巣立ち

飛行練習中のツバメ

朝からツバメのにぎやかな声が響いています。
ふと見上げると練習中の小さなツバメが電線にしがみついていました。
仕込蔵に引き込んでいる線なので後ろは壁で練習にちょうどいいようです。
飛び方の手本を見せる親ツバメが何度もそばに飛んできます。
親ツバメといっしょに兄弟ツバメも飛んできて励ましています。
きっとあっという間に飛べるようになるのでしょうが、 ツバメも慎重派がいるようでほほえましく感じます。
今の季節は、春に生まれた生き物が育っていく時なので まわりには小さなカエルやカタツムリなどをよく見かけます。
小さな生命にとって住みやすいところは、人間にとっても 住みやすい場所だと言えます。
みんなが元気に育っていける環境を大切にしたいですね。

写真:飛行練習中のツバメ

2021年6月7日(月)■ ササユリの季節になりました

ササユリ

ササユリは日本だけに自生するユリで、古事記にも登場します。
お酒の神様で有名な大神神社のご神花です。
多賀町の花でもあり、昔から馴染みが深いササユリです。
しかしながら、環境の変化のため最近は少なくなりました。
里山が減ったことや、シカやイノシシなどに食べられてしまうなど ササユリが生き残るのは大変です。
種から開花まで7年かかります。2016年から桃原の畑で ネットで囲んで見守ってきたササユリが今年初めて咲きました。
何とか少しずつでも増やしていきたいと思います。
大神神社で3000株植えられているというニュースに刺激を受けて 多賀でササユリがいっぱい咲く夢が広がります。

写真:ネットの中で咲いたササユリ

2021年5月31日(月)■ 緑が濃くなりました

満開のユキノシタ

新緑から深緑へと変わる山々を見ていると 季節の移り変わりがよくわかります。
庭では、ユキノシタが満開になってきました。
ユキノシタの葉は天ぷらにもできますし、 中耳炎やひきつけなどにも効能があるとされ、 民間薬としてよく知られています。
たくさんの花が咲くと本当に雪が降ったようです。
一つ一つの花も芸術的で不思議な姿です。

蔵も皆造(かいぞう)を迎えてほっと一息です。
これからは設備の点検や修理などの作業が続きます。

写真:満開のユキノシタ

2021年5月24日(月)■ すこやかに育つ苗

すこやかに育つ苗

あっという間に田植えが終わった田んぼでは、すくすくと苗が育っています。
その成長のたくましさを見ていると大地と水とお日様に感動します。
稲作に適している日本の気候は本当にありがたいことです。
そのおかげで日本酒も生まれ、発酵の世界が広がっていきます。
早い梅雨入りですが、恵みの雨に感謝して過ごしたいと思います。
水の入った田んぼの近くの畑では麦の穂が黄金色に輝き、風に揺れています。
山々の濃くなった緑を背景に多賀の豊かな農村風景は絵になります。
5月26日は久しぶりの皆既月食です。天体ショーを楽しみましょう。

2021年5月17日(月)■ 芹川の流れ

芹川の流れ

芹川の上流の水を見ていると思わず「方丈記」が浮かびます。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、 久しくとどまりたるためしなし。」
流れる水は生きているようです。
キラキラとお日様を受けて思い思いの動きをしています。
石灰岩地を流れる水は澄み切って力強さを感じます。
鳥の声だけが響く河原で流れを眺めていると 世間の喧騒がうそのようです。
いろいろな時代を流れ続けている川は偉大ですね。
芹川のおかげで多賀のお酒は300年以上続いています。
冷たい水に手を付けて「ありがとう。これからもよろしくね。」と伝えました。

写真:河内下村付近の芹川

2021年5月10日(月)■ レンゲが咲いています

杉坂山とレンゲ

田んぼいっぱいに広がるレンゲの花はなつかしい思い出です。
化学肥料が出回るまでは、レンゲが緑肥として活用されていました。
昔、滋賀県はレンゲの種の生産地で近江商人が全国にレンゲを広げました。
滋賀県の種だけで足らなくなり、岐阜県でも生産が広がりました。
そのうちだんだんと岐阜県が産地として中心になっていったようです。
久徳村で採れた久徳種(きゅうとくたね)が資料に出てきて感激しました。
田植えが早くなり、レンゲの咲いている田んぼを見ることが減りましたが、 転作の田で、ソバの芽がでているところにレンゲが満開になっていました。
ミツバチたちが飛び回り、のどかな雰囲気です。
休耕田も増えていく中、もう一度レンゲの時代が来てほしいと願います。

季節限定のしぼりたて原酒と数量限定のUNOの販売が終了しました。
ご愛顧いただき、ありがとうございました。
しぼりたて原酒はまた秋に登場しますので、楽しみにしていてください。

写真:杉坂山とレンゲ

2021年5月6日(木)■ 新緑の季節

新緑の季節

山々の緑がまぶしく感じられます。
里の田んぼでは、田植えが始まり、カエルの声がにぎやかです。
山に咲く花たちも待ってましたとばかり一斉に咲き始めました。
今年は全体に開花が早く、思いがけず出会える花もあります。
芹川の上流は石灰岩地が多いので、時々石が落ちてきて驚きますが、 白い岩とグリーンのコントラストがより鮮やかできれいです。
自然豊かな場所に生息するクマタカが飛ぶ姿を見ることもできました。
いつまでも豊かな自然が残っていてほしいと祈っています。
その中でおいしいお酒を造り続けられることはありがたいことです。

写真:山に咲くオオイワカガミ

2021年4月26日(月)■ 御神輿

多賀大社の御神輿

4月22日はいいお天気の中、お多賀さんの古例大祭が行われました。
昨年は中止になったので2年ぶりの行列は盛り上がりました。
鎌倉時代から続いているという多賀まつりは40頭ほどの騎馬が参加しにぎやかです。
先途払武者や随身の子どもたちの姿がたくましく感じられました。

今回密を避けるため、御神輿と御鳳輦は行列に参加せず、本殿の両側に飾られていました。
おかげで、美しく輝く御神輿と御鳳輦の落ち着いた姿をじっくり見ることができました。
来年はにぎやかに御神輿や御鳳輦も行列に参加できるようになることを祈ります。

写真:多賀大社の御神輿

2021年4月19日(月)■ お多賀杓子

お多賀杓子と杉坂山

『なぜ、お玉は「お玉」という?』NHKの番組でお多賀杓子が登場し話題になっています。
番組で、お魂(たま)杓子は、地方それぞれの名称があり統一されていなかったが、 多賀坊人の活躍により、全国にお多賀杓子が配られ、江戸でも有名になった。
「お多賀杓子」から「おたましゃくし」になり、「お玉」、更には、 カエルの子が「オタマジャクシ」と言われるようになったという話です。
地元では伝わっていたことですが、こうして全国の放送で取り上げられると あらためて多賀大社の偉大さを知ります。
思わず家にあったお多賀杓子を取り出して写しました。
「壽」の文字が私たちを包み込んでくれるように感じます。
4月22日は多賀大社の古例大祭です。昨年はお渡りが中止になったのですが、 今年は神輿など一部だけ取りやめて開催されます。
新緑の中、一年ぶりの行列が楽しみです。

多賀大社HP http://www.tagataisya.or.jp/
写真:お多賀杓子と杉坂山

2021年4月12日(月)■ 芹川のオドリコソウ

桜の季節

踊り子が笠をかぶっているように見える花です。
昔からあるオドリコソウは外来種のヒメオドリコソウに 生育地を取られてしまって少なくなりました。
会社のそばの銭取橋付近に群生しているので毎年楽しみに見ています。
植物には環境が一番大切なので、そこが昔から変わらないという 証明になります。
芹川は上流から流れてくる種もあり、山地性のコンロンソウや シャクなどもたくさん咲きます。
いつまでもオドリコソウが咲く環境を守っていきたいと思います。
昔から身近にある植物は環境のバロメーターです。

タンクの中の純米酒「多賀秋の詩」は健やかに育っています。
穏やかで無理がないのが発酵のすばらしさですね。

写真:オドリコソウが咲いています

2021年4月5日(月)■ 桜の季節

桜の季節

今年は桜が一斉に咲いてきれいでした。
芹川の土手に植えられた桜も大きくなっています。
バックに杉坂山や高室山が広がる景色を見ていると 穏やかでほっとします。
遠い昔にはナウマンゾウがこの芹川にいました。
その頃の景色はどうだったのだろうなどと思いながら 川の流れを見ていると大きなゾウたちが歩いている様子が 目に浮かぶようでした。

蔵ではちょうど純米酒「多賀秋の詩」の仕込みが行われていました。
気温が高くなる時期なので、氷を活用しながらの温度管理です。
サーマルタンクのおかげで安定した仕込みが出来るので ありがたいことです。
今年もおいしいお酒に育ってくれることでしょう。

写真:中川原橋から会社を眺めました

2021年3月29日(月)■ 青龍山

青龍山の磐座

多賀町敏満寺にある青龍山は磐座がある聖なる山です。
高さ333mで胡宮神社から登り口があり、散策しやすい山です。
名神高速道路が近くを通り、多賀サービスエリアから胡宮神社へ つながる道があります。
青龍山は、いつも会社から眺めているのですが、久しぶりに登りました。
ヤマザクラやコバノミツバツツジなどが咲き、春の訪れを感じます。
頂上からは、奈良東大寺の荘園として絵図が残る水沼荘がすぐ下に見えます。
湖東平野が広がり、荒神山や琵琶湖まで眺めることができました。
磐座のある神域は厳かで凛とした雰囲気があります。
古い時代から多くの人たちの信仰を集めてきた青龍山は 変わらない姿でずっと多賀を守ってくださっています。

写真:青龍山の磐座

2021年3月22日(月)■ 「ご城下にぎわい市」が始まりました

多賀のお酒コーナー

桜の季節になってきました。
彦根城の桜も咲き始め、お城と桜の風情ある景色が楽しめます。
今年は、彦根の物産がずらりと並ぶ「ご城下にぎわい市」が 5月9日(日)まで金亀児童公園内特設テントで開催されます。
近江牛、湖魚やお菓子などいろいろな彦根の特産品が並んでいます。
ひこにゃんの人気はすごくて、たくさんのひこにゃんグッズが 登場しています。
多賀のお酒も勢ぞろいです。桜ラベルの上撰720mlや にぎわい市限定300mlの原酒と上撰のお花見セットもあります。
お土産に、またご自宅用にぜひ多賀のお酒をよろしくお願いします。

ご城下にぎわい市 https://www.hikoneshi.com/jp/event/articles/c/nigiwaiichi

写真:多賀のお酒コーナー

2021年3月15日(月)■ 霊仙山の登り口

フキノトウが開きました

今、霊仙山のフクジュソウが人気スポットになっています。
霊仙山登り口は米原方面からがよく知られていますが、 多賀町の今畑からも登れます。
西南の尾根から登るコースは急斜面ですが、フクジュソウを 見るには最高です。
登り口近くの川は霊仙山からの水が勢いよく流れています。
もう少し先で、権現谷から流れてくる芹川に合流します。
雪解けの水もあり、水量が多く、冷たそうです。
石灰岩の白い河原は豊かな恵みを感じさせてくれます。

芹川のエメラルドグリーンの美しい水が、多賀のお酒に なると思うと、より水のありがたさを感じます。
大切な芹川上流の景色はいろいろなことを教えてくれます。

写真:石灰岩の河原

2021年3月8日(月)■ フキノトウが開きました

フキノトウが開きました

春になって植物たちも元気です。
雪の中、小さなつぼみだったフキノトウが開いていました。
フキノトウはフキの花茎が苞に包まれたものです。
天ぷらで味わうとなんともいえない苦みが春の味です。
あっという間に伸びて、今度は茎がおいしく食べられます。
これからの時期はいろいろな野草が食べられるので楽しみです。
野草料理は、日本酒の熱燗と相性がよく、ちびりちびりと飲みながら 春を味わうのにぴったりです。
野草もアクが強いので食べ過ぎは禁物です。
飲みすぎ、食べ過ぎには要注意です。
健康的に季節を大切にする暮らしをしていきたいですね。

写真:開きかけたフキの花

2021年3月1日(月)■ 酒袋のおさかなさん

酒袋を使った作品

昔、お酒を搾る時に醪を入れた酒袋は柿渋で染められています。
使われなくなった酒袋は、カバンや財布などに活用されているのを 時々、見かけることがあります。
何度も重ねて柿渋で染めているので、味のある色合いです。
純米酒『多賀秋の詩』を気に入ってくださったお客様から すてきな作品をいただきました。
見ているだけでも楽しくなるイカやヒラメの姿に感心します。
上手に色の濃淡をいかした個性ある作品です。
醪を搾り続けた酒袋が、新しい命を得て輝いています。
すてきな酒袋の活用方法を教えていただき、ありがとうございます。

写真:酒袋を使った作品

2021年2月22日(月)■ 豊年満作

豊年満作

マンサクのリボンのような花が咲き、春を告げてくれます。
陽樹のマンサクはお日様を求めて道路側に枝を伸ばすので いつの間に伐られてしまうことも多く、減っています。
それだけに花を見つけた時の喜びは大きく、うれしい出会いです。

大吟醸の上槽も無事に終わり、これから新酒鑑評会に出品するための 準備が進みます。
大吟醸に続いて純米吟醸と小さな仕込みが続いています。
お酒造りは、生き物相手の仕事なのでいろいろなことを試し、 経験を重ねて多賀らしいお酒が出来上がっていきます。
若い社員たちの笑顔が未来に繋がっていきます。

写真:マンサクの花が咲きました

2021年2月15日(月)■ 春を告げる花

山に咲く福寿草

多賀の山に福寿草が咲き始めました。
黄色い花びらがパッと開くと何とも言えない愛らしさです。
待っていましたとばかり太陽に向かって輝きます。
雪が残る場所もそこには春がきたようです。
好石灰岩地の植物なので自生している場所は限られています。
多賀町にはそんなめずらしい花たちが生育しています。
植物も水も大地も育む多賀の石灰岩地は2億8千万年前のペルム紀、 遥か南の海にあった珊瑚礁が堆積し、地殻の変動でやってきたものです。
人間の生きている時間などほんの一瞬です。
その一瞬を大切にして生きていきたいですね。

今日から純米吟醸の仕込みが始まります。
大吟醸は搾りを待つばかりです。
タンクにはいい香りが広がり、今年のお酒も楽しみです。

写真:山に咲く福寿草

2021年2月8日(月)■ 夕日と男飯盛木

男飯盛木と夕日

夕日が沈む時、赤く見える太陽の姿に思わず頭が下がります。
多賀町から夕陽を見る方向には琵琶湖があり 太陽は湖西の山の向こうに隠れます。
西方浄土の言葉が浮かぶ景色がここから見る夕日です。
ここは東に杉坂山、南に青龍山が見えます。
西には犬上川が流れ湖東平野が広がっています。
敏満寺は東大寺の荘園があり昔から重要な場所でした。
多賀の歴史は知れば知るほどいろいろ出てきます。
NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」のおかげで 明智光秀が住んでいたという佐目十兵衛屋敷も有名になりました。
まだまだ知られていない多賀の魅力を多くの人に伝えていきたいと思います。

純米吟醸UNOが残り少なくなりました。
初めての取り組みで限定数量の販売でしたが、 おかげさまであと少しになりました。
ありがとうございました。

写真:男飯盛木と夕日

2021年2月1日(月)■ 河内の風穴

河内の風穴

多賀の山はまだ雪景色です。
雪の中でも河内の風穴は入場可能だと聞いて行ってみました。
入り口に繋がる道は雪かきしてあり歩きやすくなっています。
川の流れがごうごうという感じで水量が多く、迫力があります。
雪解け水が流れ込みより透明に感じる冷たそうな水です。
風穴の中は穏やかな雰囲気で、幻想的です。
いつ行っても自然の力に圧倒される場所です。
奥の天井にはコウモリがぶら下がっていました。

ここから流れ出る水が、権現谷から流れてくる芹川と合流し、 芹川の流れが増します。
そして、川の流れと地下水となり、清酒「多賀」を醸します。
水の恩恵にあずかる日本酒はここでしかできないお酒です。
水に感謝しながら酒造りを続けていきます。

写真:河内の風穴(かわちのかざあな)から流れ出る川

2021年1月25日(月)■ 大吟醸の仕込みでした

男飯盛木

毎年、大寒は大吟醸の季節になります。
今年も無事に仕込みが終わりました。
後はすこやかに育ってくれるのを見守ります。
毎日データを集め、めざす酒質になるように 温度管理が大切です。
山田錦の精米歩合35%は同じでも毎年米の出来によって 差がでてくるのがおもしろいところですね。
おいしいお酒が出来上がるのを楽しみにしていてください。

写真:いい感じに米が蒸しあがりました!

2021年1月18日(月)■ 粕蔵の前の白梅

男飯盛木

まだ寒いですが、梅が咲き始め、春の気配を感じます。
粕蔵の前にある梅の古木は春一番に花を咲かせます。
この梅の木は、もともと石炭小屋の横にありました。
釜場担当の蔵人が一輪車で石炭を運んでいたのはもう50年以上前になります。
石炭を使わなくなり、石炭小屋が取り壊され伸び伸びと育っていた梅の木が 15年前道路拡張にかかり、粕蔵の前の広場に移植されました。
古木なので枯れるかも知れないと心配していたのですが、 無事元気に育って、毎年きれいな花を見せてくれます。

東風吹かば、匂いおこせよ、梅の花、主無しとて、春を忘るな 梅と言えば、菅原道真公ですね。
道真公には牛にまつわる伝説や逸話が数多く残されています。
牛には、諸病平癒の力があると考えられています。
丑年になり、早くコロナ禍が治まってほしいと願うばかりです。

写真:咲き始めた白梅

2021年1月12日(火)■ 寒中お見舞い申し上げます

男飯盛木

大雪の予報でしたが、雪は降らず、寒い日が続いています。
大吟醸の仕込みがもうすぐです。
経験が大切な酒造りは、日々の学びの積み重ねです。
若手メンバーが寒さがきびしい中で仕込む、今年の大吟醸も楽しみです。

芹川が雪解け水で透明感を増しています。
小鳥たちがいそがしそうに飛び回っている様子を見るのは雪の日の楽しみです。
いつもは草で目立たないツグミやスズメがたくさんいることがわかります。
やはり冬には雪が似合いますね。

寒いときは熱燗がおすすめです。日本酒は血行がよくなり、身体の中から温まります。
お鍋に日本酒をたっぷり入れるのも美味しくてホカホカして最高です。
日本酒を入れるとお肉もやわらかくなるので一石二鳥ですね。

写真:雪と山茶花

2021年1月4日(月)■ あけましておめでとうございます

男飯盛木

新しい年を真っ白な雪の中で迎えました。
キリッとした寒さと澄んだ空気は新年にふさわしく身が引き締まります。
今年もみなさまに喜んでいただけるようにおいしいお酒を造ってまいりますので 清酒『多賀』をご愛顧いただきますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

ひこにゃんが金の扇子をもって新年のご挨拶をしてくれました。
ゆるキャラとしてみんなに愛されるひこにゃんは見ているだけで笑顔になります。
ひこにゃんは毎日3回、彦根城天守閣、彦根城博物館、四番町スクエアのどこかに登場しています。

写真:彦根城博物館前のひこにゃん

2020年12月28日(月)■ 2020年もあと少しになりました

男飯盛木

今年もお世話になりありがとうございました。
今年は落ち着かない日々が続き大変でしたね。
当たり前の暮らしがどれほどありがたいことかがよくわかった一年でした。
来年は少しでも早く穏やかに過ごせるようになってほしいと願いながら お多賀杓子の由来になった飯盛木(いもろぎ)を眺めました。
元正天皇の病気に際し、多賀神社の神主が強飯を杓子に盛って献上したところ 天皇はたちまち治癒されたと伝えられています。
元正天皇は日本書紀ができた時代の天皇で、草壁皇子の娘です。
杓子を作った木と伝わる、女飯盛木と男飯盛木が雄大な姿を見せています。
春には新芽を出し、秋には紅葉し、冬は葉を落とし、杉坂山や霊仙山や 青龍山に見守られながらいろいろな時代を超えてきたことでしょう。
飯盛木のようにどんな時代もしっかりと根を張って生きていきたいものです。
どうぞみなさまよいお年をお迎えください。

写真:男飯盛木

2020年12月21日(月)■ 冬至です

会社のクリスマスツリー

今日は冬至です。一年のうちで一番昼の時間が短い日です。
そして今日は木星と土星が大接近するめずらしい日です。
1623年以来397年ぶりの現象ということなので めったに見ることができない大接近です。
夕方、南西の空が晴れてくれることを期待しています。

大吟醸の麹も出来上がり、仕込みに向けて着々と準備が進んでいます。
今年は若手メンバーが中心になり、いろいろ実験しながらがんばっています。
経験を重ねることで気づきも多くなるので楽しみです。

写真:会社のクリスマスツリーには多賀のミニ菰ダルが飾られています。

2020年12月14日(月)■ ふるさとの山

秋の詩の仕込み

今年の紅葉は長く続いているように感じます。
会社から北の方向に見える里山が夕日に輝きます。
地味な色なのですが、なんとも味わいがある茶色のグラデーションに なっています。
このあたりの山は、松茸がよく採れたところです。
背負子にいっぱい採って途中で落とすほどだったと聞きます。
松茸は採れないけど、山の景色は変わりません。
ふるさとの山というのはこんな感じなのだろうと思いながら眺めています。
昔から人が住んでいた場所です。川も流れ、住みやすい環境だったのでしょう。
新緑の時もきれいですが、今の季節もすてきです。
雪が降りそうな気配になってきました。
寒いときには、身体の芯から暖まるので熱燗がおすすめです。

2020年12月7日(月)■ 秋の詩の仕込み

秋の詩の仕込み

先週は、純米酒『多賀秋の詩」の仕込みでした。
多賀の農家さんが心を込めて作ってくださった
近江米「秋の詩」がおいしいお酒になります。
多賀らしいお酒と言ってもらえるのがうれしくて 蒸しあがったお米をラベルに描かれている杉坂山といっしょに写しました。
秋の詩の仕込みを見ていると、初めて仕込んだ時の事や、 関わってくれたいろいろな方の顔が浮かびます。
みんなのおかげでこうして多賀を代表するお酒に育ってきたことに 感謝でいっぱいです。
会社を訪ねてくださる遠方のお客さまに、杉坂山や青龍山を紹介し、 多賀の魅力を伝えています。

写真:後ろの真ん中の山が杉坂山です。

2020年11月30日(月)■ ソテツも冬の準備

ソテツも冬の準備

寒くなってきました。庭のソテツも冬の景色になりました。
年々大きくなり、菰巻きも大変ですが、前川造園さんが 毎年担当してくださっています。
大名屋敷に人気だったソテツが植えられている庭は江戸時代後期の作庭です。
昔の写真に写っている姿は細くて同じものとは思えないくらいです。
このあたりは、雪が多いので毎年しっかりと雪囲いをしています。
葉を縄でくくり、むしろで巻いて、菰を巻く作業の様子が青空に映えます。

バックに映っている大きな仕込タンクではプクプクと醪が発酵中です。
今年も順調に仕込みが進んでいます。

2020年11月24日(火)■ 杉玉が出来上がりました

杉玉が出来上がりました

今年も新しい杉玉が会社の玄関にかかりました。
そばを通ると、杉のいい香りがします。
杉は多賀町の木でもあり、多賀にはいっぱいの杉の木があります。
その中でも、一番重要なのは、多賀大社のご神木である杉坂山の3本杉です。
イザナギの神が箸に使った杉の枝を地面に挿したものが大きくなったと伝わります。
ちょうど会社からもご神木の杉の木を確認することができます。
「多賀秋の詩」のラベルにもその雰囲気が描かれています。
毎年会社の杉玉は社員の長田さんが作ってくれます。
年々腕が上がって、あっという間にきれいな杉玉が出来上がりました。
新酒が出来上がり、杉玉がかかると冬到来です。
熱燗で心も体もぬくぬくに温まりましょう。

2020年11月16日(月)■ 紅葉がきれいになってきました

山のモミジ

モミジやカエデの黄色や赤の色合いは何とも風情があります。
湖東三山は紅葉で有名ですが、多賀大社、胡宮神社、大滝神社なども おすすめです。
胡宮神社の社務所で11月21日~12月5日まで 『オザキマサキ写真展』が開催されます。
国指定名勝の胡宮神社社務所庭園も見ることができますので、 この機会にぜひご覧ください。

しぼりたて原酒とにごり酒の販売が始まり、活気がでてきました。
今だけ、ここだけのにごり酒は遠くから買いにきてくださるお客さまも 多く、ありがたいことです。今の季節ならでは味わいです。

写真:山のモミジが赤くなりました。

2020年11月9日(月)■ 表彰式が行われました

表彰式後の記念撮影

11月6日に大阪国税局清酒鑑評会の優秀賞の表彰式が弊社広間で行われました。
彦根税務署から署長様と統括官様、大津税務署から酒類指導官様が来てくださり、 吟醸酒の賞状を北川製造部長、燗酒用清酒の賞状を東主査が受け取りました。
例年だと大阪国税局で行われる表彰式なのですが、こうして届けてくださり、 大変光栄なことです。
「全然違う評価基準の中で、ダブルの優秀賞というのは貴重なケースなので これからもいいお酒を造ってください」とお言葉をいただきました。
今年の酒造りもみんなで力を合わせてがんばります。

立冬を迎え寒さに向かう季節、ぜひ清酒『多賀上撰』でいっぱいいかがですか。 鍋と熱燗で体の芯から温まりましょう。

写真:表彰式後の記念撮影です

2020年11月2日(月)■ うれしい報告です

杉坂山からお月さんが昇ってきました

平成2年度大阪国税局清酒鑑評会で、吟醸酒の部と燗酒用清酒の部で優秀賞をいただきました!
吟醸酒の部は今年の新酒鑑評会で結審がなくなり、入賞だったので、今回優秀賞をいただき金賞の喜びです。
燗酒用清酒の部は定番酒として晩酌におすすめの『上撰多賀』が昨年に続いて連続の受賞になりました。
多賀の安定した酒造りが評価され喜んでいます。

『上撰多賀』は多賀の顔としてずっと変わらないラベルです。
杉の木に囲まれたお多賀さんが描かれ、「和楽」「延命長寿」などの言葉が入っています。
多賀の銘柄を譲り受けたのは1982年(昭和57年)です。
商標登録されたのは1956年(昭和31年)で、ラベルもすべてそのまま引き継ぎました。
『多賀』の銘柄が中心になり、1992年に社名も大老酒造(株)から多賀(株)へと変更しました。
燗酒用清酒の部で優秀賞をいただき、喜びの中、いままでの歴史をかみしめています。
これからもみなさまに喜んでいただけるおいしいお酒を造り続け続けますのでよろしくお願いします。

日本酒の魅力はいろいろな温度で楽しめるところです。特に燗酒は体にもやさしいのでおすすめです。

令和2年度大阪国税局清酒鑑評会の結果について
https://www.nta.go.jp/about/organization/osaka/sake/r02kanpyo/index.htm

写真:杉坂山からお月さんが昇ってきました(撮影2020.10.30)

2020年10月26日(月)■ 明智光秀で盛り上がっています

高取山に咲くリンドウ

多賀町佐目には明智光秀が住んでいたといわれる 十兵衛屋敷跡があります。
NHKの大河ドラマのおかげで今まで知られていなかった 歴史がいろいろとわかってきて楽しみです。
ライトアップも開催されることが決まりました。
11/8(日)〜11/23(月・祝)
光秀が夢見た戦国古道『光の道』
近江戦国 山の道 ライトアップ
http://same-jubei.com/

『琵琶の神龍』 麒麟が来る限定ラベルも好評です。
麒麟が荒波を超えていく力強い姿が描かれています。
多賀町のふるさと納税でもお礼の品になっています。
多賀町のふるさと納税はおいしいお米もお礼になっています。
新米の季節、お米もおすすめです。
ぜひ多賀町の応援よろしくお願いします。

https://www.town.taga.lg.jp/

写真:高取山に咲くリンドウ

2020年10月19日(月)■ 純米吟醸UNO

細い月が夕暮れの空に輝いていました

10月1日に発売開始した純米吟醸UNOが好評です。
未来の酒造りの第一歩になるお酒として若手メンバーが 思いを込めて造りました。
ラベルは若手書家で活躍中の小杉卓さんのデザインです。
多賀で眺めた清らかな流れを筆で表現してくださいました。
純米吟醸UNOは、色々な温度で楽しめる日本酒として、 落ち着いた香りと味わいを楽しんでいただけます。
ぜひ秋の夜長にじっくりと味わってください。
穏やかにほっとする時間を大切にしたいですね!

小杉卓さんのHP
http://ukyo-kosugi.jp/

写真:細い月が夕暮れの空に輝いていました

2020年10月12日(月)■ 今年の仕込みのスタートです

敏満寺犬上川土手からみた青龍山

本日仕込み1号の初添えです。
秋になり、酒造りのシーズンになりました。
ベテランから若いメンバーへのバトンタッチが進みます。
経験が大切なお酒造りは、見たり、体験して覚えていくことが多く、 みんな真剣です。
今年もみなさまにおいしいお酒をお届けできるよう、 力を合わせてがんばりますので楽しみにしていてください。

青龍山をバックにソバの花が満開です。
会社から見る形と違って、南から見ると青龍山は頂上が二つあります。
向かって左の頂上(西側)に磐座があります。
会社から見ると東側の山が見えないので小富士山といわれる形です。
山は見る場所によって姿が違うのでおもしろいですね。

写真:敏満寺犬上川土手からみた青龍山

2020年10月5日(月)■ 滋賀地酒10,000人乾杯プロジェクト!

風に揺れるススキ

10月10日(土)19時30分一斉乾杯がもうすぐです。
https://shiga-jizake.net/festa/kanpai2020
ぜひみなさまご参加ください。
滋賀の地酒の応援よろしくお願いします。

ALL SHIGA 33蔵コラボ純米酒の販売も始まりました。
おしゃれな300mlサイズで、飲みやすくなっています。

熱燗が美味しい季節になってきました。
10月1日は日本酒の日でした。
日本酒で乾杯!を合言葉に毎年多くのイベントが行われます。
今年はいろいろと工夫をこらしての乾杯になり、 滋賀県では10月10日が一斉乾杯の日です。
にぎやかに滋賀酒で乾杯しましょう!

写真:風に揺れるススキ

2020年9月28日(月)■ カリガネソウ

カリガネソウ

カリガネソウを見ると自然が創り出す造形に感心します。
どうしたらこのような花が生まれるのでしょうか。
山の道路沿いに何気なく咲いているのを見つけました。
昆虫に受粉をしてもらうために進化した姿なのでしょうか。 風に揺れながら、絶妙のバランスで咲いています。
雁金草という名は、雁が飛ぶ姿からついたそうです。
まだまだ多賀の山には豊かな自然が残っています。

日本酒の造りは水や空気など自然とかかわりが深いので、 山の環境を守ることが大切です。
自然を感じながらぜひお酒を味わっていただきたいと思います。

2020年9月23日(水)■ 彼岸花が咲きました

杉坂山と彼岸花

毎年、この季節になるとヒガンバナが咲きます。
いきなり真っ赤な花が咲くので、驚きます。
夏が暑すぎたので開花が毎年より一週間ほど遅く、 ちょうどお彼岸に満開になりました。
白い蕎麦の花とのコントラストがきれいです。
多賀の田園風景は穏やかでなつかしい景色が広がります。

雑草といわれる花たちもそれぞれに存在感があります。
その生命力は大地の力ですね。

新米の入荷も始まり、今年の酒造りの準備が進んでいます。
10月に入るとすぐに仕込みが始まります。

写真:杉坂山と彼岸花

2020年9月14日(月)■ 銭取橋

銭取橋と雲

会社のすぐそばに芹川にかかる「銭取橋(ぜんとりばし)」があります。
高宮の中山道の犬上川にかかる橋は「無賃橋」なので、 よく比較されて、欲が深そうな名前だと言われることがあります。
でも、その名前の由来を知ると助け合いの精神がわかります。
中山道の鳥居本宿を超えて彦根の原町に入ったところから 多賀大社へお参りする原道があります。
この道が中川原を通っており、ここで芹川を渡らなければなりません。
芹川にかかっている橋がよく流されて旅人が困るため、 橋が流されたらすぐに直せるようにお金を取って備えていたそうです。
「銭取橋」は多賀の歴史を伝える大切な橋です。
ここから眺める杉坂山の景色が純米酒「多賀秋の詩」のラベルの絵です。

写真:銭取橋と雲

2020年9月7日(月)■ 黄金に輝く稲穂

黄金に輝く稲穂

今、多賀町の田んぼは稲刈りの最盛期です。
年々早くなっているように感じますが、 台風や気候の変化にあわせて収穫時期も変わっていくのでしょう。
風に揺れる稲穂の上をトンボが飛び回る様子は日本の原風景ですね。
今年もおいしいお米がたくさん採れることでしょう。
しかしながら、農家さんも高齢化が進んでいるので、 田んぼを維持していくためには若い力が必要です。
多賀町が魅力ある町になって、都会から帰ってくる人や、 移住する人がふえることを願っています。
多賀のお酒が、多賀町の魅力のひとつになれるように おいしいお酒を造り続けていきたいと思います。
酒造りのシーズンに向けて蔵の整備もすすんでいます。

写真:杉坂山と稲穂

2020年8月24日(月)■ 夏の作業が進んでいます

きれいになっていく水タンク

カンカン照りの中、水タンクの清掃作業でした。
汲み上げた地下水が入るタンクはお酒造りの要です。
毎年仕込みが始まる前に、しっかり清掃します。
タンクの水を抜き、中に入って洗浄する人、タンクの外側を ジェット洗浄機できれいにする人、みんなが力を合わせて 作業が進みました。
ピカピカになっていくタンクの外側を見ていると、 うれしくなります。
蔵の中も、秋からの仕込みにむけていろいろな整備が進んでいます。

写真:きれいになっていく水タンク

2020年8月17日(月)■ 里山は秋の気配です

キキョウ

自然の中で咲くキキョウはめずらしくなりました。
多賀の里山で柵で囲み保護しています。
そっと咲く姿に秋の訪れを感じます。
キキョウの園芸種はしっかりとした茎で花が次々に咲きます。
自生のキキョウは倒れそうな細い茎に1輪の花を咲かせます。
花は同じようなのですが、全然ちがう植物です。
植物たちも自然の中で生き残ることはとても大変な時代です。
技術の進歩や人間の都合でどんどん多様性が失われていきます。
どんな時代になっていくのでしょう。
新型コロナウィルスとの付き合い方も考えながら生きていきたいと思います。

8月30日第4回琵琶湖さかずき-onlineで滋賀酒一斉乾杯が近づいてきました。
ぜひ滋賀のお酒で素敵な時をお過ごしください。

【申込方法】
申し込み方法については、下記参加申し込みフォームからお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeoH1eCcxbvdPKnMlYaoRqFVsLOucdCt8P0pVqH0vTPc-LAYg/viewform

2020年8月11日(火)■ 第4回琵琶湖さかずきに参加します

ミツバアケビの実

onlineで滋賀酒一斉乾杯という企画が盛り上がっています。
外に飲みに行けなくてもみんなで滋賀のお酒で楽しみましょう。
第4回の8月30日(日)に蔵元として多賀が参加します。
製造部の東(あずま)義晃が担当します。
ここ数年で多賀(株)もメンバーが若返りました。
未来につながる多賀の酒造りの話などお楽しみに!

詳しくはこちらから
http://ahiru-ie.way-nifty.com/s2/

暑い中ですが、山は実りの季節を迎えています。
アケビの実が大きくなってきました。
食べごろになるとサルに取られるのが心配ですが、 今年はぜひアケビの素朴な甘さを味わいたいものです。
皮のにがさも自然の味わいです。

写真:ミツバアケビの実

2020年8月3日(月)■ 暑中お見舞い申し上げます

芹川に映る夕日

暑さ厳しき折、健康に気を付けてお過ごしください。
今年は多賀大社の万灯祭が中止になりました。
いろいろな行事がなくなった今年の夏は、 身の回りのできることを大切にしていきましょう。
カンカン照りになったので、梅を干しました。
土用に3日間干すという昔の人の知恵はすごいと感心します。
日に日に赤さを増す梅干しは見ているだけで唾がでてきます。
手づくりはサイズも色もバラバラでバラエティーに富んでいます。
経験することでわかることがいろいろありますね。
漬物用の酒粕も販売中です。手づくりの粕漬けは最高です。
瓜や胡瓜をぜひ漬けましょう。
この時期の夕日は仕込タンクのバックを彩ります。
天気次第なので月之木橋の上で構えて待ちました。
芹川に映る夕日もきれいでした。

写真:8月1日の夕日

2020年7月27日(月)■ もうすぐ梅雨明けですね

カワラナデシコの花

今年は雨がよく降るので晴れ間が恋しくなります。
草がどんどん育って草刈りも大変です。
芹川も川らしくなって水がいい感じで流れています。
水の流れが少なくなると川も草でおおわれてしまい藪のようです。
白い石でいっぱいの河原だった頃をなつかしく思い出します。
いろいろな自然の変化を見ていると何気ない景色が大切だと感じます。
当たり前にあったものがなくなり、昔なかったものが増えていたり、 どんどん変化していきます。小さな変化がいつのまにか 大きな結果になっていくようで心配です。
カワラナデシコも自然の中で咲く姿はめずらしくなりました。
そっと咲く可憐な姿は魅力的です。

写真:カワラナデシコの花

2020年7月20日(月)■ めずらしいキノコ

ソライロタケ

高取山ふれあい公園へ行く道路沿いに青いキノコを見つけました。
ソライロタケという名のキノコです。
幻想的な姿で思わず見とれてしまいます。
車で走っていると一瞬で通り過ぎてしまう場所も 歩くとうれしい出会いがあります。
多賀は自然が豊かなので季節ごとにいろいろな植物が楽しめます。
遠くへ行けないこの時期は、身近な自然を見直すいい機会です。
芹川も鮎釣りでにぎわっています。自然の恵みはありがたいですね。
田舎のいいところを大切にしていきたいと思います。

蔵も整備の時期になり、部品の交換や点検などが行われています。
しっかり整えて秋からの酒造りに備えます。

2020年7月14日(火)■ 多賀の本がおすすめです

多賀の本がおすすめです

多賀町では多賀の歴史をわかりやすく伝えていきたいと テーマごとにまとめることにしました。
多賀の本1では「多賀道と御代参街道」というテーマで すべての道は多賀へつながっているということを紹介しました。
最近でた多賀の本2は「多賀はゾウの里だぞう」です。
多賀町ではアケボノゾウの全身骨格が発見されています。
ナウマンゾウの歯も多数発見されています。
そんな多賀町の自然や歴史をわかりやすくまとめています。
多賀のことを多くの人に知っていただきたいと思います。
いろいろな発見があって楽しい本ですのでおすすめです。

2020年7月6日(月)■ 明日は七夕ですね

芹川の土手に咲く合歓(ねむ)の花

熊本豪雨の被害は計り知れない状況で心配です。
地球温暖化は気候変動に想像以上の大きな影響があると感じます。
人間が生きていくうえで欠かせない「水」が、人々の暮らしを奪ってしまうこともあるのだと思うと自然のありがたさと恐ろしさに戸惑います。
昔から自然と共に生きてきた私たちは、現代の暮らしを見直していきたいですね。
できることを考えながら実行していきたいと思います。

多賀の酒蔵も芹川に面しているので非常時の対策を考えています。
水のおかげでおいしいお酒を造ることができるのですから水に感謝し、 仲良く暮らしていきたいものです。

写真:芹川の土手に咲く合歓(ねむ)の花

2020年6月29日(月)■ 茅の輪

多賀大社の茅の輪

6月30日は夏越の大祓です。
多賀大社にも立派な茅の輪が飾られています。
「夏越の大祓」は、知らず知らず身についた罪穢れを祓い清める神事です。
茅の輪を三回くぐると健康と長寿がかなうといわれています。
毎年多くの人が集まるのですが、今年は個人で茅の輪をくぐって祈ります。

水無月の夏越しのはらへする人は
千歳のいのちのぶといふなり

思いがけない今年の前半の出来事を考えながら、世の中が早く落ち着くことを願って8の字に歩きながら茅の輪をくぐりました。
多賀大社の境内は静かでほっとする場所です。

写真:多賀大社の茅の輪

2020年6月22日(月)■ プロ野球スタート

桃原橋から眺める芹川

多賀町出身の楽天イーグルス則本昂大投手が開幕投手として 勝利しうれしいニュースです。
小さな町からすばらしいプロ野球選手が誕生し、続いて弟の則本佳樹も 楽天に所属しています。二人の活躍が楽しみです。
則本選手の後輩たちの多賀少年野球クラブは全国制覇をしています。
自然の中で育っている多賀の子どもたちの元気が未来につながります。

会社のまわりにはいろいろな木が育っています。
あざやかなオレンジ色のザクロの花が満開です。
仕込タンクをバックに写しました。
皆造を終えて、蔵は整備作業が進んでいます。

2020年6月15日(月)■ 梅雨に入りました

桃原橋から眺める芹川

久しぶりに雨が降りました。
瞬間的に豪雨になることもあり、天気の変化に驚きます。
今年の梅雨はどうなることでしょう。
適度に雨が降って、晴れてというのが理想なのですが、 人間の都合のいいようにはなかなかなりません。
水が少なくなっていた芹川がやっと川らしくなりました。
鳥たちも元気に飛び回っています。
川と山の景色は変わらないけど、川の流れる様子は変化しています。
今年は雪解け水がないので、水不足が心配です。
四季がある日本の豊かさがいつまでも続いてほしいと思います。

写真:桃原橋から眺める芹川

2020年6月8日(月)■ ササユリの季節です

ササユリの季節です

多賀町の花「ササユリ」が咲き始めました。
昔は多賀のどこにでもあったササユリですが、山の環境が変化し、 すっかり減ってしまいました。
そのうえ鹿に食べられるので自然の中で見ることはほとんどありません。
高取山ふれあい公園の保護されているエリアでは毎年美しい花を咲かせます。
ほんのりピンク色のつぼみが開くといい香りが広がります。
今つぼみがふくらみかけているのでこれからが楽しみです。
自然の中で育ってきた植物は、環境が大切です。
おいしい水と澄んだ空気、緑豊かな多賀の魅力をササユリとともに 多賀のお酒で発信していきたいと思います。

高取山ふれあい公園HP
https://takatoriyama.com/

2020年6月1日(月)■ 酒蔵の入り口

きれいになった蔵の入り口

正面に多賀の飾り樽と杉玉があった入り口の前がすてきな坪庭になりました。
社員の手作りの駒寄垣・犬矢来(いぬやらい)がいい雰囲気を醸し出しています。
竹を伐ってきて、割って、曲げてと手がかかる作業に経験豊かな社員が 大活躍です。素人細工とは思えないと感心しながら眺めています。
水の守り神である桂の木やコケもやさしい空間を作っています。

蔵の作業も終盤に近づいてきました。あと一息です。
夏は整備や清掃など次の造りにむけての準備がいそがしくなります。
酒造りは季節ごとにいろいろな作業が進んでいきます。

写真:きれいになった蔵の入り口

2020年5月25日(月)■ 入賞しました!

満開のウツギ

令和元酒造年度全国新酒鑑評会入賞酒の発表があり
入賞酒:433点(成績が優秀と認められた出品酒です。)に 選ばれました。
金賞酒は、決審中止に伴い選定がありません。
これからもみなさまに喜んでいただけるおいしいお酒を 造り続けていきますのでどうぞよろしくお願いします。
https://www.nrib.go.jp/kan/r01by/r01bymoku_info.htm
緑が濃くなってきた山にはいろいろな木々が花を咲かせています。
この時期は白い花が多くなっています。
ホオノキ・トチノキ・ミズキ・カマツカ・ウツギなど満開です。
蜂も忙しそうに飛び回っています。
ウツギは空木と書き幹に空洞があります。風にゆれる姿は さわやかで、初夏を感じさせてくれます。

写真:満開のウツギ

2020年5月18日(月)■ 芹川上流は自然の宝庫です。

電線にとまっているキセキレイ

霊仙山の登り口もある芹川上流は緑に包まれた場所です。
会社から15分ほど車で走れば山の中という感じになります。
オオルリに会いたくて日曜日に行ってきました。
キセキレイが美しい姿で出迎えてくれました。
オオルリはきれいな声だけ聞かせてくれました。
昔はたくさん家があり、多賀小学校の霊仙分校もあったところですが、 今は住む人もいなくなり、すっかり景色が変わりました。
木々が大きくなり、イチョウやカツラなどが見事な新緑を見せてくれます。
かろうじて残っている家を見ると時代が変わっていくということを実感します。
山から町へと人が移動していったのはそう遠い昔ではないはずなのですが、 変化は速いですね。
鳥たちの声を聞いていると自然の中で暮らす時代がまた来るように感じました。

写真:電線にとまっているキセキレイ

2020年5月11日(月)■ 瀧の宮の新緑

大蛇の淵といわれる犬上川

犬上川の上流にある大瀧神社は「瀧の宮」として知られています。
奇岩怪石の中を犬上川が勢いよく流れる様子に圧倒されます。
大瀧神社は、古来多賀大社の末社として崇められてきました。
ご祭神は湿雨を司り水脈を主宰し、農作物の生茂繁殖の道を補助し給う神である 高龗神(たかおかみのかみ)・闇龗神(くらおかみのかみ)です。
境内には稲依別王命(いなよりわけおうのみこと)をご祭神とする犬上神社もあり、 愛犬小石丸の伝説も有名です。
多賀町内にはいろいろな名所旧跡があり、地元の再発見につながるいい時期です。
落ち着いたらぜひいろいろな方に来ていただけるとうれしいです。

龍の文字が入った神様にちなんで「琵琶の神龍」のお酒はいかがですか!
琵琶の神龍「麒麟がくるラベル」も多賀町ふるさと納税のお礼になりました。
https://furu-po.com/goods_detail.php?id=570253
明智十兵衛光秀多賀出身説の解説本が付いていますので、おすすめです。

写真:大蛇の淵といわれる犬上川

2020年5月7日(木)■ 田植えが進んでいます

代かき作業の様子

今、多賀では田植えが真っ盛りです。
水が入った田んぼはカエルの声がにぎやかです。
苗を植える前の代かき作業も大切な仕事です。
代かきによって土の粒がさらに小さくなり、土の上が平らになります。
多賀秋の詩会の小菅さんが丁寧な作業をしておられました。
「この作業をしっかりしとくと田植えもやりやすいんやわ」と笑顔で語ってくださいました。
農家さんの作業は地味な作業の積み重ねですね。
そのおかげでおいしいお米が実り、おいしいお酒ができるのでありがたいことです。
ミステリーサークルのようなタイヤの跡に杉坂山からのパワーをいただきました。

写真:代かき作業の様子

2020年4月27日(月)■ 今年も牡丹の花が咲きました

牡丹の花

季節になると咲く花たちは堂々としています。
庭の築山に咲く牡丹の花は昔から変わっていません。
細い幹に大きな花が咲き、風に揺れています。
そのたくましさに「花の王」といわれる歴史を感じます。

田んぼに水が入り、早いところでは田植えが始まりました。
毎年家族総出でにぎやかになる田植えも今年は静かそうで心配です。
早くみんなが集まれるようになってほしいものですね。
季節はどんどんめぐっていきます。

2020年4月20日(月)■ 踊り子草

芹川の踊り子草

芹川に日本の在来種であるオドリコソウがたくさん咲いています。
笠をかぶって踊っているように見えるので踊り子草の名がついています。
最近は少なくなっているので花を見つけるとうれしくなります。
水と太陽が大好きな花なので芹川の土手はいい環境なのでしょう。
キジの声も響き、毎年と同じ自然の姿です。
日常は、毎年とガラッと変わってしまい大変ですね。
多賀大社の古例大祭もお渡りが中止になりさみしいことです。
少しでも早く、普段の暮らしができるようになってほしいと願っています。

写真:芹川の踊り子草

2020年4月13日(月)■ 秋の詩の仕込み

秋の詩のお米と青龍山

純米酒『多賀秋の詩』は多賀町産の近江米「秋の詩」から誕生します。
蒸しあがった「秋の詩」が青龍山をバックにキラキラと輝いています。
ちょうど仕込蔵の2階入り口から青龍山が見えます。
頂上には磐座があり山全体がご神体です。
手前にお多賀さんの森があり、桜も満開です。
純米酒『多賀秋の詩』は2010年から販売開始し、今年で10年になりました。
みなさまに『多賀秋の詩』を愛していただけるように心を込めて醸します。
新入社員も加わって作業が進み、今年の仕込みが完了しました。
これからはプクプクと元気に発酵する様子を見守ります。
ミネラル分たっぷりの水とおいしいお米が旨味たっぷりのお酒に育つのが楽しみです。

免疫力をアップする発酵食品が話題になっています。
味噌や漬物など日本の伝統食を見直すいい機会です。
漬物と日本酒は相性抜群なのでぜひいろいろ試してくださいね。

写真:秋の詩のお米と青龍山

2020年4月6日(月)■ SAKEICE(サケアイス)

新入社員と記念撮影

東京浅草に日本酒とアイスクリームを混ぜた日本酒アイスクリームの お店が日本で初めてオープンしたそうです。
お酒とアイス、一体どんな味なのか食べてみたいですね。

多賀でも、古酒大老をアイスにかけたり、煮物の際に砂糖を減らす為に 調味料として使っていただいているお客様などいらっしゃり、 日本酒の使い道はまだまだあるという事ですね。
皆様も試してみてください。

写真:新入社員と記念撮影

2020年3月30日(月)■ 桜が満開です

満開の桜と多賀株式会社

芹川土手の桜が満開になってきました。
明るい話題がない中ですが、自然は美しい景色を見せてくれます。
近くの山々にも点々と咲く桜が目立ちます。
今年は近くの桜に注目して、足元の自然と向き合っていきたい思います。

4月から新入社員を1名迎えることができました。
若いメンバーが増えて未来につながります。
みんなで力を合わせてがんばっていきますのでよろしくお願いします。

辛口が本醸造辛口大老リニューアルしました。
赤いラベルの本醸造辛口大老をぜひお楽しみください。

写真:満開の桜と多賀株式会社

2020年3月23日(月)■ 里の春

タンポポ

タンポポが咲き始めました。
会社のまわりはまだ在来のタンポポが残っています。
セイヨウタンポポが多くなっていくなかで、昔からある 日本のタンポポが咲くところはめずらしくなっています。
春一番に咲く姿はなつかしく感じ、ほっとします。

縄文時代から人が住んでいた多賀町は昔の植物も残っていて 何気なく見ている花が貴重種だったりして、驚きます。
なくなる前に見つけて、残していきたいものです。

だんだん気温があがってきますので、生で詰めている 「しぼりたて原酒 多賀」の販売が、3月末で終了します。
ぜひご注文はお早めにお願いします。

写真:会社の駐車場に咲いたタンポポ

2020年3月16日(月)■ 色々な花が咲き始めました

畑に咲くスイセン

昼休みに散歩をすることが日課になっていますが、 最近は田んぼ沿いや広場で花や鳥を見かけるように なり、春の訪れを感じています。

3月に入ってから家庭菜園を始め、種まきをしました。
いつになったら芽が出るのかと毎日楽しみにしています。
寒くなったり、暖かくなったりしていて種たちも いつ芽を出そうかと悩んでいるのではないだろうかと 勝手に考えています。
家庭菜園初心者ですが、工夫して上手に作れるように がんばります。

写真:畑に咲くスイセン

2020年3月9日(月)■ 春らしくなってきました

ダンコウバイの花

ダンコウバイの黄色の花が咲き始めました。
バイカオウレンやショウジョウバカマなども咲いています。
山の面積が80%を超える多賀町は、自然に恵まれています。
鳥たちもにぎやかにさえずり、透き通った川の流れに感動します。
しかしながら人口は減り、限界集落がふえています。
不便な山の暮らしはきびしく、課題が多い時代です。
明日から多賀町長と多賀町議会議員の選挙が始まります。
選挙は、自分の町をどうしたいのか考えるいい機会です。
縄文時代から人が住んでいた町の未来が明るいことを祈ります。

写真:ダンコウバイの花

2020年3月2日(月)■ ひな祭り

ごん太

新型コロナウイルスの影響が色々なところに出ています。
情報が溢れていますので、何が正しい情報なのか見極める必要があります。
決して根拠のない情報は信じないようにしたいですね。

3月3日はひな祭りです。
ひな人形を飾って、女の子の健やかな成長を願う年中行事です。
「桃の節句」「上巳の節句」とも呼ばれています。

ひな祭りにはひなあられを食べますが、ひなあられは関西と関東で少し違います。
関西のひなあられは“あられ”ですが、関東では“ポン菓子”どいう違いがあります。
私はあられタイプのものしか食べたことが無いので、ポン菓子タイプの ひなあられも気になります。

写真:実家で飼っているごん太

2020年2月25日(火)■ 福寿草

福寿草

山にも春がやってきました。
多賀町の山間集落でフクジュソウが咲き始めました。
太陽の光を受けて輝く姿を見るとうれしくなります。
福寿草が咲き、節分草が咲くと春本番がすぐそこです。

今日は全国新酒鑑評会に出品する大吟醸の搾りが行われます。
毎年山田錦35%のお米を使っても、経過も違い、出来上がりも違います。
生き物相手のお酒造りは経験と柔軟さ、判断力などいろいろな要素が必要です。
ベテラン社員から若い社員へ多くのことを伝える吟醸造りは大切ですね。
今年の大吟醸もきっとおいしいお酒に育ってくれたことでしょう。

2020年2月19日(水)■ 雪景色

雪景色

今年は暖冬と言われており、雪も降らないかと油断していたら 2/18に10センチほど積もり、雪景色となりました。
雪の後に降った雨で雪は溶けたので、安心した半面 寂しい気持ちもありました。
今年はこれで終わりかもしれませんが、3月いっぱいは油断できません。

新型コロナウイルスが日本でも流行しつつあります。
薬局に行ってもマスク、アルコール除菌などは売り切れですし、 対策しようにも出来ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
出来るだけ人ごみを避け、体調が悪い時は無理をしないで ゆっくり休みましょう。
これ以上、感染が拡大しないことを祈るばかりです。

写真:海の生き物の形をしたバレンタインチョコ

2020年2月10日(月)■ 胡宮神社(このみやじんじゃ)

名勝胡宮神社社務所庭園

磐座がある青竜山のふもとにある胡宮神社は起源は神代といわれ、 鎌倉時代にこの地域で強大な勢力を誇った敏満寺の鎮護として栄えました。
廃仏毀釈により、廃止された福寿院の庭園は江戸時代中期のものと推定され、 国指定名勝になっています。
多賀町では平成27年度から国の補助を受けて修復整備工事をし、 平成29年度に社務所の修理工事が完了しています。
植栽や水系、構造物などの整備はこれから順次行われる予定です。
しだれ梅が咲く庭を眺めると長い歴史を感じます。
国指定史跡の石仏谷墓跡もそばにあり、中世の墓跡が残っています。
多賀にはまだまだ知られていない魅力ある場所がたくさんあり、 歴史好きの方にも自然好きの方にもおすすめです。

写真:名勝胡宮神社社務所庭園

2020年2月3日(月)■ 節 分

ひこにゃん

2月3日は節分です。

節分には豆まきをして、恵方巻を食べる風習があります。
なぜ豆まきをするのかというと 季節の変わり目には鬼や魔物などの邪気が生じると考えられており その邪気を追い払う儀式、無病息災を祈願する儀式など いくつか言い伝えがあります。

恵方巻きの「恵方」とはその年のいい方角の事で「巻き」とは福を巻き込む 巻きずし(太巻き)の事です。
恵方巻を食べるポイントは、節分の夜に太巻きを切らずにかぶりつき 食べ終わるまで喋らず、心の中でお願いごとをしながら 恵方を向きながら食べます。

喋りたくなってしまうと思いますが、ぐっと我慢してお願いごとをしてみてください!

写真:四番町スクエアで出会ったひこにゃん

2020年1月27日(月)■ 獅子舞が来てくれました!

獅子舞

今年も山本長太夫のみなさんが回ってこられました。
無病息災、商売繁盛を祈って毎年来てくださりありがたいことです。
笛、太鼓、鐘の音が響く中、獅子が賑やかな舞を見せてくれました。
獅子舞を迎えると今年も春が近いと感じます。
華やかでうれしいひと時でした。

蔵では、大吟醸の仕込みも完了しました。
今年もいいお酒ができるようにしっかり見守ります。

2020年1月20日(月)■ 1月20日は「大寒」です

親玉製菓様のイチゴ大福

大寒は、二十四節季の一つで一年を24等分したものです。
大寒以外にも春分や夏至、秋分、冬至も二十四節季になります。

太陽の動きによって日にちが変わる為、毎年同じ日とは限りません。
2020年は1月20日(月)が大寒、期間は1月20日(月)〜2月3日(月) までが大寒になります。

大寒に産まれた卵を食べる風習があるのをご存知でしょうか?
現在のニワトリは一年中卵を産みますが、昔のニワトリは寒い時期には 卵は産まなかったそうです。
そのため、寒い時期に産まれた卵は貴重でした。
寒さに負けることなく産み落とされた卵には栄養が多く、 強運を持っていると信じられ、子どもが食べると体が丈夫になり、 大人が食べると金運が上がると言われています。
現在でもその風習は受け継がれており、大寒卵を使った食料品が 販売されていたりするそうです。

写真:四番町スクエア内、親玉製菓様のイチゴ大福

2020年1月14日(火)■ 企画展「明智光秀と戦国の多賀」始まりました

光秀展

多賀町立博物館の企画展で明智光秀に関する展示が行われています。
多賀町佐目に伝わる明智十兵衛光秀の出身説がわかりやすく紹介されています。
また多賀大社が戦国時代に重要な役割を果たしていたことを知る戦国武将の資料な ど、 興味深い展示になっています。

今回、NHK大河ドラマで明智光秀が主人公になったことは、とてもうれしいことで す。
今まで、表にでてこなかった多賀の歴史にワクワクします。
19日には初回放送のパブリックビューイングも行われることになり、 光秀にちなんだ商品ということで「琵琶の神龍」麒麟ラベルも紹介します。
多賀にはキリンビール滋賀工場があり、いっしょに盛り上げていきたいと思います。
19日13時から多賀大社所蔵県指定文化財「明智光秀禁制」文書の実物が初公開されま す。

ぜひ今年は、明智光秀にご注目ください!

多賀町立博物館HP
http://www.town.taga.lg.jp/akebono/museum/index.html

2020年1月6日(月)■ あけましておめでとうございます

ハムちゃん

旧年中は格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございました。
本年も皆様により一層ご満足いただけますよう社員一同誠心誠意努めてまいります。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

今年はねずみ年という事で、ペットショップではハムスターや ハリネズミといった動物が多く売られていました。

また、国内5動物園のカピバラ(世界最大のねずみ)が入浴時間の長さを競う 「第8回カピバラ長風呂対決」が行われました。
優勝したのは那須どうぶつ王国(栃木県)のカピバラの「コゴミちゃん」 記録はなんと3時間2分5秒という結果!!
人でもこんなに入浴できるのでしょうか…
相当気持ちよかったのかもしれませんね!
いつかはどこかの園で長風呂対決の応援をしてみたいです。

写真:ペットのジャンガリアンハムスターの「ハムちゃん」

2019年12月30日(火)■ 令和元年が終わります

仕込みタンクに沈む太陽

今年も多賀のお酒をご愛顧いただきありがとうございました。

新しい年がみなさまにとって いい年になりますようにお祈りします。
新年の営業は1月6日からです。
来年もどうぞよろしくお願いします。

写真:仕込みタンクに沈む太陽(令和元年7月29日撮影)

2019年12月24日(火)■ 今年も残り少なくなりました

冬の準備をしたソテツと仕込蔵

平成から令和になり、いろいろな変化が多い一年でした。
多賀株式会社も、4月に若い新入社員を迎えることができました。
平均年齢もぐっと下がり、活気ある毎日です。

輸出も台湾が加わり、イギリス、イタリア、スペイン、スウェーデンへと広がっています。
来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」のオリジナルラベル『琵琶の神龍』の販売を開始しました。

明智光秀が幼少のころ住んでいたと言われる十兵衛屋敷跡が多賀町佐目にあります。
交通の要衝である多賀町の歴史を知る機会になることと思います。
来年も、多賀の魅力を発信し、多賀のおいしいお酒をみなさまにお届けしていきます。
どうぞ、今後とも清酒『多賀』をよろしくお願いします。

写真:冬の準備をしたソテツと仕込蔵

2019年12月19日(木)■ 地球温暖化

橋から見える飛行機雲

今年は暖冬になるといわれています。
多賀町では最低気温が2度の日もあれば10度もある日もあり 平年並みなのか暖かいのかよく分からない状態です。

先日、ネットニュースでロシアの村にシロクマが現れた、と記事になっていました。
理由は温暖化により氷が溶けてしまったために狩りのできる 範囲が狭くなってしまったためです。
それも狩りが出来ないので大半が痩せていたそうです。
私たちの生活がよりよくなるほど、地球温暖化が進み 動物にとっては住みにくく、時には命が無くなってしまう事も。

最近ではプラスチックのゴミの削減の為にプラスチック製の ストローから紙製のものに移行していったりと取り組みが 行われています。小さくなったプラスチックは海に暮らす 生きものの体に蓄積され、魚など海の生き物を食べる人間からも 検出されているそうです。現状は排泄されているものがほとんど だという事ですが、このような状態が続けば体に不調が表れたり するかもしれません。
他人事と思わず、地球温暖化を含む環境問題に向き合って 1人1人出来ることから実践していきたですね。

写真:橋から見える飛行機雲

2019年12月9日(月)■ オリジナルラベルの「琵琶の神龍」好評です

オシドリ

多賀町佐目に明智光秀の出身説があり、いろいろなところで 光秀の話題で盛り上がっています。
そんな中でNHK大河ドラマ「麒麟がくる」のオリジナルラベルが、 滋賀県と光秀の関係を知る機会ににもなってほしいと思います。

歴史がおもしろい多賀は、自然も多く、水鳥たちもたくさんいます。
今の季節は冬鳥も加わり、ため池がにぎわっています。
その中でもオシドリの姿はひときわ美しく見とれてしまいます。
多賀サービスエリアの近くで車がすぐそばを通っているのですが、 鳥たちは悠々と泳いでいます。
人の気配を感じると一瞬で飛び立ってしまうのでそっと眺めました。

写真:オシドリの雄3羽と雌1羽

2019年12月6日(金)■ もう少しで今年も終わりです

早いもので2019年もあと少しですね。
今年は元号が令和に変わり、歴史的な変化があった年でした。
その他にも消費税が増税され、キャッシュレス決済の準備や価格変更、 軽減税率の対象品目が何なのか分からいといった、戸惑いや影響もあった 事かと思います。
来年の2020年は東京オリンピックがあり、楽しみな年ですね。
日本代表の選手の活躍にも期待が高まります。

年末年始休業のお知らせ
12月28日(土)から1月5日(日)まで年末年始休業と致します。
皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
なお、12月27日(金)〜のご注文分は2020年1月6日(月)の発送となりますので ご注意くださいませ。

2019年11月25日(月)■ 『しぼりたて原酒』好評です

高室山の横に見えたのろし

今年も『しぼりたて原酒』が出始めて、待っていてくださった方から 注文が入ってきます。
多賀の『しぼりたて原酒』は、しぼったそのままを生で詰めています。
仕込み期間だけしか飲めないフレッシュなお酒です。
今年からラベルも変更し、しぼりたてをわかりやすくしました。
口当たりがいいのですっと飲めるのですが、 アルコール度数は19度ですのでご注意ください。

11月23日にのろし駅伝が行われました。
琵琶湖のまわりの山城跡で順番にのろしがあがりました。
多賀町では明智光秀の話題で盛り上がっている 佐目陣屋からのろしがあがりました。
会社の駐車場からは、高室山の横に確認できました。
多賀町佐目には十兵衛屋敷があったと伝わり、 光秀が幼少の頃ここで暮らしていたといわれています。

写真:高室山の横に見えたのろし

2019年11月18日(月)■ 寒くなってきました

会社から撮れた虹

朝晩と冷え込む日が増えてきました。
日中は暖かい日もある為、昼夜の寒暖差があり、体調の崩れやすい時期です。
皆様、風邪などを引かないようにお気を付けください。

以前にニュースで今年は暖冬だと聞いたのですが、会社周辺ではカメムシが 多く、カメムシが多い年には雪がたくさん降ると言われています。
しかし、調べるところによるとカメムシの数と積雪量は関係が無い、 根拠が無いと書いてありました。
カメムシもいろんな色の個体があり、カメムシの図鑑が出来るほど 陸生から水生まで種類もたくさんいるようです。
私が今年見た色は、黄緑色と緑と茶色に近い色でした。
皆様は何色のカメムシを見たことがありますか?

写真:会社から撮れた虹

2019年11月11日(月)■ 杉玉が完成しました

できあがった杉玉

新酒も出来上がり、事務所の入り口の杉玉が新しくなりました。
杉のいい香りが広がっています。
毎年、地元の杉の枝をいただき、社員が作っています。
多賀町の木は「杉」です。
人々の暮らしとつながっている杉の木は、いろいろなところで 役にたっています。醗酵文化を支えてきたのも杉です。
昔の酒蔵は杉でできた樽や桶など杉製品がいっぱいでした。
軽くて扱いやすく重宝だったと思います。

多賀町では、植林された杉の活用が、これからの大きな課題です。
お宝になるように知恵をしぼりたいものです。

写真:できあがった杉玉

2019年11月5日(火)■ 御歳暮の案内を発送いたします

ザリガニの“ザリイちゃん

案内は今週中には到着すると思いますので、 お早めにご注文いただけますと幸いです。

今年は消費税も引き上げられており、商品の本体価格は据え置きですが 税金分が上がっておりますので、ご注文の際は最新のカタログから 注文していただきますようお願いいたします。

また、返信用の封筒も同封しておりますが、配達に一週間ほどかかる時期も ございますので、余裕を持ってご注文いただくか、FAXやネットから 注文していただけますと、2日営業日以内には発送させていただけますので 活用していただけたらと思います。

写真:ザリガニの“ザリイちゃん“

2019年10月28日(月)■ 近江多賀 神あかり

大蛇の淵

胡宮神社と大瀧神社の紅葉のライトアップが 11月1日(金)~12月1日(日)に開催されます。

大瀧神社は別名「滝之宮」とも呼ばれ、犬上川の清流の 激しく流れる様子が「大蛇ヶ淵」と呼ばれています。
本殿は徳川家光の寄進により造営されたものです。
多賀大社に伝わる多賀曼荼羅にも描かれており、 多賀の自然と歴史と文化を体感できる場所です。

10月に行われた多賀大社のライトアップも幻想的でした。
ぜひこの機会にぜひ多賀へいらしてください。

多賀観光協会HP
http://www.taga-kankou.com/index.php

写真:大蛇の淵

2019年10月21日(月)■ カエル

カエル

今年はカエルを頻繁に見かけます。
それもアスファルトの上だったりして、どこから来たの?
と言いたくなるような場所に居ます。
だいたいはカエルと追いかけっこをして捕獲し、田んぼや草むらに放してやります。
一つ心配なのが、カエルにとって人間の体温は熱いくらいという事で、 その熱い手で捕まえる訳ですから、ダメージになっていないか不安です。
ですが、アスファルトにずっと居るよりは一瞬の熱さの方がマシかなと勝手に思い 場所を移動させています。

以前読んだ本で、体長2センチほどのアマガエルが、石を誤飲してしまい病院に連れてこられたことがあったそうです。
獣医さんはなんとそのカエルの開腹手術をして胃から石を取り除いたという話が書いてありました。
内容としてはここまでしか書いていなかったのですが、私は手術中に干からびてしまわなかったのか、干からびない為の対策などが気になりました。

写真:カエル

2019年10月15日(月)■ 純米吟醸の仕込みです

米が蒸し上りました!

蔵は酒造りが始まり活気がでてきました。
今日は純米吟醸の添仕込みです。
みんなで米の蒸し上がりを確認します。
小さな仕込みは手作業になります。
ワイワイみんなで力を合わせての作業です。

秋らしい空が広がり、風がさわやかになってきました。
熱燗がおいしい季節です。
日本酒はいろいろな温度が楽しめるのが魅力のひとつですね。

写真:米が蒸し上りました!

2019年10月8日(火)■ 消費税が10%になりました

イルカ

10/1に消費税が8%から10%になり、一週間が経ちました。
10%に引き上げられるのと同時に軽減税率が導入され あちらこちらで、なにが軽減税率の対象なのか、10%になったのか が話題になっています。

お酒の場合は酒税法でアルコール分が1度以上の物は酒類と規定されおり、 酒類は軽減税率の対象にはならないので、10%になります。
料理に使用するみりなどもアルコール分が1度以上だと10%に なりますが、みりん“風“調味料などアルコール分が1度未満のものは 軽減税率の対象となります。
その他にもノンアルコールのビールなどは軽減税率の対象、 甘酒もアルコール分が1度未満だと軽減税率の対象であったりと ややこしくなっています。

キャッシュレス決済のポイント還元も国の政策として還元されるものと 各企業ごとに独自にポイント還元や値引きをされていたり 選択肢がたくさんあります。自分に合ったものを見つけて オトクにお買い物ができるようにぜひ活用してみてください。

写真:夫婦岩ふれあい水族館のイルカ

2019年9月30日(月)■ 10月1日は日本酒の日

多蕎麦の花

お酒がおいしくなる季節です。
日本の國酒である日本酒を後世に伝えるという思いを新たにするとともに、 一層の愛情とご理解をという願いを込めて、1978年に日本酒造組合中央会が 「10月1日は日本酒の日」と定めました。
全国で日本酒で乾杯イベントも盛り上がります。

いろいろな実りの季節である秋は、食べる楽しみもいっぱいです。
そこにおいしいお酒が加わることでより充実した豊かな時間になることでしょう。
くれぐれも飲み過ぎにはご注意くださいね!

今、蕎麦の花が満開です。真っ赤な彼岸花と白い蕎麦の花のコントラストが 楽しめます。
おいしい蕎麦屋さんも増え、地元で多賀蕎麦を味わっていただけます。

多賀大社のライトアップ、近江多賀「神あかり」も始まりました。
http://kamiakari.taga-kankou.com/

写真:蕎麦の花

2019年9月17日(火)■ 刈入れの最盛期です

杉坂山と「秋の詩」の稲穂

きれいなお月さんに秋の訪れを感じる季節になりました。
黄金色に輝く稲穂がどんどん収穫されていきます。
その横では、蕎麦の白い花が風にゆれ、大きくなった 大豆の葉が広がり、忙しそうにトンボが飛び交うっています。
彼岸花も咲き始めました。
のどかな田舎の田園風景は美しく、穏やかです。

「第2回滋賀地酒の祭典in東京」もおかげさまで大盛況でした。
来てくださったみなさまありがとうございました。
次は10月1日の滋賀地酒10,000人乾杯プロジェクトです。
ぜひみなさま参加表明よろしくお願いします。
https://shiga-jizake.net/festa/kanpai2019

写真:杉坂山と「秋の詩」の稲穂

2019年9月9日(月)■ もうすぐ地酒の祭典です

温浴中のロシアリクガメのにぼしくん

9/16(月・祝)は東京で滋賀地酒の祭典があります。
詳細は先週の今週のお知らせに滋賀地酒の祭典の ホームページのURLが貼ってますので、ご確認ください。
https://shiga-jizake.net/festa/

河内の風穴の近くにある、多賀のお酒を扱って頂いている 風緑さんに行ってきました。
山の中にありますので、こんな暑い日でも 涼しかったです。
綺麗な川を眺めながら食べるかき氷は とても美味しく、気分がスッキリとします。
そばも人気のお店で売り切れの時もありますので、 そばを食べたいなというお客様はお早めに!

写真:温浴中のロシアリクガメのにぼしくんです

2019年9月2日(月)■ 滋賀地酒の祭典

河内の風穴

9月1日の滋賀地酒の祭典in大津はみなさまのおかげで大盛況でした。
ありがとうございました。
たくさんの滋賀の地酒をきき酒していただく、真剣なその様子に感激しました。
みなさまの応援のおかげで、滋賀の地酒はどんどんおいしくなっています。
どうぞこれからもよろしくお願いします。
次は9月16日に滋賀地酒の祭典in東京が東京交通会館で開催されます。
東京方面のみなさまにぜひ滋賀の地酒の魅力を知っていただきたいと思います。
ぜひ滋賀の酒蔵33蔵がそろう地酒の祭典にご来場ください。
https://shiga-jizake.net/festa/

写真:近江鉄道の線路の近くのヒマワリがきれいです。
ここは土田という集落で縄文時代から人が住んでいたところです。

2019年8月26日(月)■ 秋らしくなりました

河内の風穴

今年は暑い日は去年と比べると少なかったような気がします。
とはいえ、熱中症で亡くなられた方もいらっしゃいますし、 厳しい暑さだったことは変わりはなかったですね。
朝晩は涼しくなり、過ごしやすくなりましたが9月に入ってからも日中30度を 超えるところも出てくるようですので、気温の変化で体調を崩さないように 気を付けてくださいね。

9月の終わりごろから始まる酒造りに向けて着々と準備が進んでいます。
今朝、麹を作る為に必要な種麹「もやし」が届き、今年も酒造りの時期が やってきたなと社員同士で話していました。
皆様に美味しいお酒が届けられるように今年も頑張りますので 新酒が出るのを楽しみに待っていてください!!
新酒が出ましたら、ホームページの方でもお知らせさせていただきますね。

写真:河内の風穴

2019年8月12日(月)■ 夏期休業のお知らせ

35℃以上の猛暑日が続いていますね。
気温だけでも熱中症の危険がありますが 夏バテなどで体力が落ちることによって更に熱中症にかかるリスクが高くなると思います。
食欲が無くても、水分の多い果物や冷製スープ、冷製雑炊などを食べるようにして 食べ物からも水分補給を出来るように心がけましょう。
水分補給も、のどが渇いてからではなく、一定の時間置きに飲むなど工夫して この猛暑を乗り切りましょう。

夏期休業のお知らせ


8/14(水)〜8/18(日)まで、夏期休業とさせていただきます。
ご不便、ご迷惑をおかけしますが何卒宜しくお願い致します。
ご注文に関しては、夏季休業中でも承れますが、発送は8/19(月)になりますので、 夏期休業期間中に配達をご希望のお客様はお早めにご注文をお願いいたします。

2019年8月5日(月)■ 暑中お見舞い申し上げます

月之木橋から見える仕込みタンクと夕日

毎日暑すぎますね。暑さに負けずお過ごしください。
8月3日~5日は多賀大社の万灯祭がおこなわれています。
1万2千燈の提灯に明かりが灯され、夏の人気行事として多くの人でにぎわっています。

多賀町のふるさと納税の受付が始まりました。
今年から多賀町が「ふるぽ」と契約をしたので、業務提携している「ふるさとチョイス」で申し込みが簡単に出来るようになりました。
多賀のお酒は今までから多賀町のお礼の品として好評でしたので今回も3種類を提案しています。
みなさま ぜひ多賀町にふるさと納税をお願いします。
お米やお醤油などもありますのでおすすめです。
過疎が進み人口が減る中、多くの課題がある多賀町へふるさと納税での応援をお願いします。

ふるさとチョイス(トラストバンク)
https://www.furusato-tax.jp/city/product/25443
ふるぽ(JTB)
https://furu-po.com/lg_list/kanto/saitama/254436

写真:月之木橋から見える仕込みタンクと夕日
担当:中川

2019年7月29日(月)■ 土用の丑の日

7月27日は土用の丑の日でした。
私も雨の中、近くの商店街の魚屋さんにうなぎの蒲焼きを買いに行きました。
店頭で焼いてもらって、焼きたてを買えるので毎年そこのお店で買ってます。

土用の丑の日といえばうなぎです。
1尾1000円くらいのものから4000円以上のうなぎが売られていますが、なかなか高いものには手が出せないですよね。
安いうなぎでも美味しく食べるためにお酒が活躍するんです!
買ってきたうなぎをフライパンにのせて、お酒を大さじ3杯~4杯くらい(うなぎの大きさにより変わります)入れて、蓋をして蒸し焼きにします。
焼き時間はお好みで、一つの目安としては身がふっくらしてきたら、蓋を取ってお酒(水分)が無くなれば完成です。
ぜひ、お試しください。

土用の丑の日

2019年7月22日(月)■ ごぼうの花

ごぼうの花

ごぼうは花を咲かすために一生懸命栄養をためている根を収穫し食べています。
花は翌年の夏に咲くので、今咲いている花は昨年掘り残した分です。
花を見る機会がなかなかないので、トゲトゲの丸いつぼみや、紫色の花に感動します。
野菜の種類は多く、何気なく食べていますが、観察するのも楽しいですね。
花のつぼみを食べるブロッコリーやミョウガ、花が咲き終わって実になった豆やキュウリ、 根を食べる大根やニンジン、葉を食べるレタスやキャベツなどいろいろあります。

桃原で栽培しているごぼうは葉が大きくなっています。
11月の収穫までしっかり根を太らせてくれるようにと見守っています。
間引いた葉ごぼうのキンピラはほのかなにがみがあり、お酒のつまみにぴったりです。

勝手ながら7月25日(木)は社員研修のため臨時休業させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

写真:ごぼうの花

担当:中川

2019年7月16日(火)■ 第13回地酒の祭典のお知らせ

先日訪れた養魚場のヒブナ

例年よりも遅い梅雨入りをしたものの、雨があまり降りませんね。
週明けには梅雨明けする可能性が高いそうですが、 水不足も心配ですので、もう少し降ってほしいですね。

9月1日(日)に、第13回地酒の祭典がびわ湖大津プリンスホテルで開催されます。
滋賀県きき酒王決定戦やみんなで選ぶ滋賀の地酒会、商談きき酒会があり、 それぞれ、参加費や時間が異なります。
また、みんなで選ぶ滋賀の地酒会では、きき酒をして頂いた皆様のご意見をもとに 知事賞とびわ湖賞が決定しますので、ぜひご参加ください。
詳しくは、滋賀地酒の祭典2019で確認してください。
URL:https://shiga-jizake.net/festa/

写真:先日訪れた養魚場のヒブナ

2019年7月8日(月)■ 合歓の木の花が咲いています

ネムノキの花

ネムノキの花言葉は「歓喜」。夏の季語です。
万葉集や松尾芭蕉の句にも登場し、日本人になじみが深い木です。
上皇后美智子さまが作詞された「ねむの木の子守歌」もすてきです。

夜になると葉をとじる様子は静かに眠っているようです。
花は夕方に開花し、朝にしぼみます。
花弁に見えるピンクの糸状のものは雄しべです。

芹川上流に、以前はたくさんあったのですが、見事な木になったと思っていると 突然枯れたり、工事で伐られたりして少なくなってしまいました。
陽樹なので、日が当たらなくなると育ちません。

樹木はパイオニアの木、ゆっくり成長する木、ブナなどアンカーの木とそれぞれに特徴があります。
ネムノキはパイオニアと言われる先駆種です。あっという間に大きくなる姿に驚きます。
いろいろなタイプがあってバランスがとれているのが自然のすごいところです。

自然も人間もすべてバランスが大切なので、いろいろあっていいですね。
お酒もいろいろあって楽しめます。今はアルコール飲料の種類が多くて大変です。
そんな時こそ、自分の適量を知り、健康を大事にする飲み方をしましょう。

写真:ネムノキの花

担当:中川

2019年7月1日(月)■ 環境問題への対策

雨の日の芹川上流

地球温暖化をはじめ、プラスチックごみの問題、森林の減少など さまざまな環境問題を抱えています。

以前、7月1日はびわ湖の日とお知らせに書きました。
このびわ湖の日に合わせて、滋賀県出身の西川貴教さんがびわ湖の固有種である ニゴロブナの稚魚を約40万匹、滋賀県の漁業関係者に寄付されました。
今回の寄付は、毎年滋賀県で開催されているイナズマロックフェスの収益の 一部を充てたそうです。

私たちにここまでのことは出来ませんが、買い物の際はエコバックを持って行く、 水筒で飲み物を持って行く、ストローはなるべく使わないなど 一人ひとりが気を付けられることを実行していきたいですね。

多賀でも、ビニール袋やプラスチックの箱を使っているので、 紙袋や段ボール製の箱に変更していこうと取り組んでいます。

写真:雨の日の芹川上流

2019年6月24日(月)■ ヤマボウシの花が咲きました

満開のヤマボウシ

今年の1月に、成人になった社員2人が記念植樹で植えたヤマボウシの花が満開になりました。
山に咲くヤマボウシは落葉樹なのですが、植樹の木は常緑ヤマボウシという1年中葉が茂る常緑樹です。
20歳の中村さんと三輪さんに加えて4月から18歳の藤岡さんも社員に迎えすっかり若返った会社です。
たくさんの花をつける常緑ヤマボウシのようにしっかり育ってくれることでしょう。

仕込みも終了し、設備の整備が始まりました。
一番最初は、井戸のポンプ交換と配管の整備です。
配管を地上から地下へと変更することで、凍結などの心配がなくなります。
会社の建物まわりがすっきりし、景観も良くなります。
いろいろなところを整えながら未来へつながる会社になっていくのが楽しみです。

写真:満開のヤマボウシ

担当:中川

2019年6月17日(月)■ 野洲のおっさんに会いに行ってきました

美浜館にて野洲のおっさんと

約一週間前の6/11(火)に彦根市石寺町の「JA東びわこ ファーマーズマーケット美浜館」 へ野洲のおっさんに会いに行ってきました。
野洲のおっさんは7月1日の琵琶湖の日を皆PRするために毎年琵琶湖一周を歩いています。
なんと!!今年で9周目です。凄いですね。

びわ湖の日とは…
合成洗剤にはリンが含まれており、その影響で琵琶湖が富栄養化したことで赤潮が発生。
水道水から異臭がしたり、魚が死んでしまったりと被害が出ました。
県民がリンが含まれている合成洗剤を使うのではなく、 「多少不便でも粉石けんで洗濯してびわ湖を守ろう」と石けん運動を呼びかけました。
1980年7月1日、滋賀県は琵琶湖富栄養化防止条例を施行。
そして赤潮発生の原因の一つ、有機リン合成洗剤が全国から消えたのです。
今でも「7/1びわ湖の日」になるとびわ湖一斉清掃を行うなどびわ湖の環境を 守るべく県民が積極的に活動しています。

写真:美浜館にて野洲のおっさんと記念撮影

2019年6月10日(月)■ 甑倒しを迎えました

多賀大社本殿前で記念撮影

多賀大社へお参りにいき、無事に甑倒しを迎えられたことを報告しました。
社員一同力を合わせて仕込んだお酒は、 タンクの中で穏やかに熟成し、 美味しいお酒に育ってくれることでしょう。
甑倒しは仕込みが終了した時で、蔵人たちがほっとする時です。

昔は冬だけの酒造りが行われていたので、甑倒しがくると春が近いと感じたものです。
蔵人たちは、酒造りの間肉類を絶っているので、甑倒しの鶏のすき焼きはごちそうでした。
にぎやかだった酒の宴をなつかしく思い出します。

時代が変わっても、酒造りの伝統である、「甑倒し(こしきだおし)」、「皆造(かいぞう)」など大切にしたい行事です。
皆造は甑倒しから約ひと月後、最後の醪を搾って、酒造りのすべての作業が終わった時です。
皆造まで、もう少し気を抜かずにがんばります。

         写真:多賀大社本殿前で記念撮影
担当:中川

2019年6月3日(月)■ 多賀町立博物館に行ってきました。

ナウマンゾウの郷

先日、多賀町立博物館に行ってきました。
多賀町はアケボノゾウの化石が見つかったところでもあります。
その化石の実物が展示してあったり、動物のはく製や出土した土器、鉱物など 色々なものが展示されていました。
鉱物や化石の中には触れるものもあります。
実際に触ってみると、この見た目でこの重さ!?と驚くものがあったり、 こんにゃく石と呼ばれるものは持ってみると本当にぐにゃっと曲がったりして 驚くものばかりで楽しかったです。

ナウマンゾウの化石は芹川で見つける事が出来るようです。
発見された分布図を見てみると、ここ多賀株式会社の前周辺でも 3つほど見つかっているようです。何気なく見ている芹川にナウマンゾウ の化石があるとは…驚きました。
多賀町立博物館の入館料は200円とお手頃な価格ですので、 皆様もぜひ足を運んでみてください。
そして、多賀株式会社にもお立ち寄り頂けたら嬉しいです。

写真:ナウマンゾウの郷中川原の像

2019年5月27日(月)■ 近鉄草津店で試飲販売をしました

試飲販売コーナー

近鉄草津店では滋賀の魅力を発信する企画をいろいろされています。
5月の「近江路」は彦根観光協会が地元の商品を紹介しています。
彦根観光協会は、彦根市、愛荘町、多賀町、甲良町、豊郷町の1市4町のエリアです。
ひこにゃんのお菓子はあっという間に完売で、さすがひこにゃんは人気者ですね。

5月25日と26日に清酒「多賀」の試飲販売を行いました。
お客様と話をする機会はとても貴重です。
「蔵はどこにあるの?」の質問に「多賀大社」の近くですと答えます。
「多賀大社」を知らない方は「名神の多賀サービスエリア」があるところというと通じます。
多賀町は小さな町だけど、いろいろあるのでありがたいです。

「多賀秋の詩」のラベルを見せて芹川と杉坂山を紹介し、水が硬水であることを 話していると「河内の風穴」に行ったことあるという話で盛り上がったり、 お酒から広がる話題を楽しみました。
「古酒大老」はお菓子作りをされる女性の方に気に入っていただきました。
お菓子やお料理などへの利用はお酒を飲めない方にもおすすめですね。

近鉄草津店のお酒売り場は近江の地酒も充実しています。
贈り物やお土産にぜひ近江の地酒をご利用ください。

写真:試飲販売コーナー

担当:中川

2019年5月19日(月)■ 芹川の清掃をしました

芹川の清掃をしました

毎年恒例の芹川の清掃を行いました。
草が生い茂っているところもあり、たどり着くだけでも一苦労でした。
暖かくなってきたのでバッタなどの昆虫や虫も見かけました。
自然の中で細々と暮らしている動物も居る傍ら、イスやプラスチック、絨毯まで 捨てられていて悲しい気持ちになりました。
捨てる人が捨てにくくなるような工夫も必要だと感じました。
お酒も、ビンに入っていることが多く捨てられてしまうこともありますので、 回収場所を増やすとか、酒屋での回収を積極的に行っていきたいです。

写真:芹川の清掃

2019年5月13日(月)■ 夏が近づいてきました

山に咲く朴の花

この土日は場所によっては30℃を超えるところもありました。
日中は暑いのにも関わらず、朝晩はひんやりして肌寒いので 体調管理をしっかりとしていきたいですね。
昨年は災害級の暑さでしたが、今年はどうなるのか不安になります。

原酒のしぼりたてが残りわずかとなりました。
在庫が無くなり次第、火入れの原酒に変わりますのでご了承ください。

写真:山に咲く朴の花

2019年5月7日(火)■ ゴールデンウィークが終わりました

青空と新緑の美しい山

長い10日間のゴールデンウィーク、皆様はどのように過ごされたでしょうか。

10日ぶりに出勤し、会社の回りの緑が増えていることに気が付きました。
10日前は桜の木の葉っぱは新芽が出たばかりという状態でしたが今は たくさんの葉っぱが出て、緑が青空に映えて凄く綺麗になっていました。
芹川にも草が茂っており、その中で色々な生き物が懸命に生きていると思うと 自然の豊かさ、自然のありがたさを感じます。
このような豊かな自然があるからこそ美味しいお酒が造れるのだと思います。
もう少ししたら、会社の従業員で行う芹川の清掃もあります。
少しでも地元の環境、自然を守って行けるように頑張っていきたいと思います。

写真:青空と新緑の美しい山

2019年4月30日(火)■ 平成から令和へとつながります

ウラジロの新芽

平成の時代は、大老酒造(株)から多賀(株)へと社名変更し、 季節雇用の蔵人から社員の酒造りになるなど大きく変化しました。
全国新酒鑑評会での金賞受賞や多賀秋の詩の取り組みなども始まり、 多賀のお酒を多くの人に知っていただくことができました。

歴史はいろいろな節目を重ねながら続いていきます。
江戸時代の創業からその時代ごとにいろいろな山を登り、下りしながら 日本酒を造り続けて300年を越えました。

江戸、明治、大正、昭和、平成といくつもの時代を振り返ると、日本酒は 常に日本人の暮らしの中で必要とされてきました。

そしてこれからも日本の文化を支える大切な存在であり続けたいと思います。
みなさまに愛されるお酒を造り続けますのでどうぞよろしくお願いします。

写真:ウラジロの新芽
ウラジロは古い葉の上に新しい葉が出てきます。
その姿が、代々重なるということでめでたい植物です。
新しい葉が広がる様子はパワーいっぱいです。

担当:中川

2019年4月22日(月)■ 10連休

多賀まつり

桜も散り、夏に向かう暖かさ、暑さになってきました。
もう少しで10連休ですね。
皆さんはどのような計画を立てられましたか?
気候的にも、バーベキューが良いかもしれませんね。
皆でワイワイと楽しみながら、お酒も飲んで…

くれぐれも蜂にはご注意くださいね。
それではよい10連休をお過ごしください。

写真:多賀まつり

2019年4月15日(月)■ パワースポットのタンポポ

パワースポットのタンポポ

会社のまわりにはセイタカタンポポがたくさん咲きます。
外来のタンポポが多くなっているので在来種は貴重です。
わかりやすい見分け方はガクの部分が反り返っているかどうかです。
日本のタンポポは反り返っていません。

ちょうどここは南に青龍山、東に杉坂山のご神木が見える場所で、 多賀のパワースポットになります。
ここに多賀のお酒になる大切な水を汲み上げる井戸があります。
鈴鹿の山々から流れ出す清らかな水はおいしいお酒になります。

昔ながらの植物が当たり前に咲く場所がどんどん少なくなっているので 会社のまわりの自然を大切にしていきたいと思います。
芹川には今、オドリコソウやコンロンソウやシャクなどが咲いています。
ツバメやスズメも飛んでいて春爛漫の季節です。
夕方になるとキジの声も聞こえてきます。

2019年4月8日(月)■ 桜が満開です

彦根城の天守閣

関東の方では散り始めているところもあるようですが、 多賀では今が満開のお花見シーズンです。
桜を見ているとなんだかほっこりした気持ちになりますね。

多賀のお酒を取り扱っていただいている彦根城の『ご城下にぎわい市』 に土曜日に行ってきたのですが、たくさんのお客様で賑わっていました。
お花見弁当を食べながら、多賀のお酒で一杯飲んで楽しいお花見に して頂けたら嬉しいです。

写真:彦根城の天守閣

2019年4月1日(月)■ 新年度のスタートです

仕込蔵を借景に庭で記念撮影

今年度も新入社員を迎えることができました。
若いメンバーが増え、技術の継承ができることで 未来につながる酒造りが楽しみです。

新しい年号も「令和」に決まり、時代が変わっていく中、大切なものを守り、 いろいろな変化を越えながら進んでいきたいと思います。
どんな時代にも、国酒である日本酒は日本人の生活にはかかせません。
そんな日本酒を造り続けることができることはうれしいことです。
どんな時代にも、いい酒を造ることを使命として歩み続けていきますので どうぞよろしくお願いします。

写真:仕込蔵を借景に庭で記念撮影
担当:中川

2019年3月25日(月)■ 「多賀結いの森」が完成しました

多賀の食材を使ったフードスケープ

多賀町中央公民館「多賀結いの森」のオープンです。
多賀町産の木材を使ったあたたかい雰囲気の公民館が出来上がりました。
3月23日にオープニングイベントが開催され、多くの人でにぎわいました。

大人も子どもも、誰もが気軽に立ち寄り、語らい、学び、つながれる、 そんな場所を目指してできた「多賀結いの森」のスタートはとても アットホームなイベントでした。

多賀の食をテーマにし、多賀町の形に飾られたジオラマは多賀の豊かさを感じさせてくれました。
清酒「多賀」の樽も登場し、生けられた梅が春らしく華やかでした。
この樽のように多賀町を盛り上げていく多賀株式会社でありたいと思います。

写真:多賀の食材を使ったフードスケープ

担当:中川

2019年3月18日(月)■ ご城下にぎわい市が始まりました!

ご城下にぎわい市限定桜ラベル

3/16(土)~5/6(月)まで彦根城の金亀児童公園特設テントで ご城下にぎわい市が開催されます。
また、3/30(土)~4/18(木)まで彦根城桜まつりも行われます。
夜にはライトアップもされ、夜桜もお楽しみいただけます。

多賀では、ご城下にぎわい市と桜まつりに合わせ、 ご城下にぎわい市限定桜ラベルのお酒を販売しております。
彦根城も描かれており、宴会やお土産、彦根城に来た記念など にピッタリです。ぜひお立ち寄りくださいませ。

写真:ご城下にぎわい市限定桜ラベル

2019年3月11日(月)■ 明智光秀ゆかりの地

明智光秀ゆかりの地

多賀町は岐阜県と三重県と接する場所なので、 歴史を知るととても重要であったことがわかります。

今話題の明智光秀が多賀町佐目に住んでいたそうです。
佐目には、昔から十兵衛屋敷跡といわれていた場所がありました。
『淡海温故録』に明智十左衛門尉がここに暮らしたと書かれています。
十左衛門尉が落武者として逃げてきて、その子である光秀が 佐目「十二相神社」のそばで育ったと伝わってきました。

光秀が本能寺の変の4日後に多賀社への禁制を出しているというでも 多賀と光秀の深い関係を知ることができます。
「ふるき好み」で山崎の合戦に犬上衆が参戦したということもわかってきました。
いろいろなことがわかってくると興味が湧きますね。

歴史があり、おいしいお酒がある多賀へぜひいらしてください。

写真:明智光秀公口伝の地十兵衛屋敷跡                                 担当:中川

2019年3月4日(月)■ しぼりたて原酒があと少しです

会社の回りに出ているふきのとう

寒くなったり、暖かくなったり寒暖差のある日が続きますね。
体調には皆様もお気を付けください。

人気のしぼりたて原酒が今月いっぱいの販売となります。
4月に入ると火入れ原酒になりますので、 ご入用の方はお早めにご注文いただきますようお願いします。

会社の周辺にふきのとうが出てきました。
これから山菜が次々に出てきますね。
自分で取りに行った山菜を 天ぷらやお浸しにしてお酒を一杯いかかでしょうか。

写真:会社の回りに出ているふきのとう

2019年2月25日(月)■ 暖かくなりました

水族館のケープペンギン

暖かい日が続きますね。
春の花も咲き、鳥の鳴き声もよく聞こえてきますね。
私の苦手な虫も出てきて春の訪れを感じています。
4月に入ったら桜が咲くので、楽しみです。

先日水族館に行ってきました。
オットセイには爪があるらしく見てみようとじーっくり観察しましたが 見つける事はできませんでした。
ちなみにその爪は獲物を捕らえるのに使うのではなく 毛づくろいやかゆいところをかくためにあるみたいです。
水族館に行く機会があればぜひ観察してみてください。

写真:水族館のケープペンギン

2019年2月25日(月)■ 暖かくなりました

水族館のケープペンギン

暖かい日が続きますね。
春の花も咲き、鳥の鳴き声もよく聞こえてきますね。
私の苦手な虫も出てきて春の訪れを感じています。
4月に入ったら桜が咲くので、楽しみです。

先日水族館に行ってきました。
オットセイには爪があるらしく見てみようとじーっくり観察しましたが 見つける事はできませんでした。
ちなみにその爪は獲物を捕らえるのに使うのではなく 毛づくろいやかゆいところをかくためにあるみたいです。
水族館に行く機会があればぜひ観察してみてください。

写真:水族館のケープペンギン

2019年2月19日(月)■ 送料に関するお知らせ

オオイヌノフグリ

いつも通販をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

この度弊社が提携しております運送会社より送料値上げ要請があり お客様には大変心苦しいお願いとなり誠に恐縮ではございますが 送料無料基準を改定させていただく事となりました。

今後もお客様にご満足いただけるよう、品質の向上、サービスの充実に努力する所存です。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

実施時期:平成31年3月1日注文・出荷分より

改定内容: 改定前…発送先1件あたりの商品価格が3000円以上お買い上げで送料無料
      改定後…発送先1件あたりの商品価格が5400円以上お買い上げで送料無料

送料:700円+税

その他ご不明な点がございましたらお手数ですが、弊社までご連絡をお願いいたします。

写真:会社の花壇に咲くオオイヌノフグリ

2019年2月12日(火)■ 近江の新酒きき酒会

フトアゴヒゲトカゲ

今回は入社2年目の三輪が担当します。
初めてお知らせを任されて緊張しています…

2019年3月21日(木・祝)にびわ湖大津プリンスホテルで 滋賀の地酒のきき酒会があります。
県内の33蔵が参加し、試飲・購入もしていただけます。

平成28年3月に「近江の地酒でもてなし条例」が制定され、 近江の地酒で遠来のお客様をもてなそうとする取り組みが 行われています。
多賀も参加しますので、ぜひご参加ください。
前売りは当日券よりも安く購入できますので 下記のリンクからご確認ください。

https://shiga-jizake.net/festa/

写真:ペットのフトアゴヒゲトカゲ

2019年2月4日(月)■ 立春です

立春です

今日は立春、ちょうど獅子舞がきてくれました。
山本長太夫一座のみなさまが、多賀町の各集落を回って、 家内安全や商売繁盛などを願って舞ってくださいます。
笛の音や太鼓の音に春の訪れを感じます。
今年一年、無事過ごせますようにと頭も噛んでもらいました。

蔵ではタンクの中でプクプク育つ大吟醸にドキドキの毎日です。
健やかに、元気に、穏やかにといろいろな思いで見守ります。
成長する様子を見守るのは子どもを育てるようですね。

『パ酒ポート 近江の地酒版』を片手に訪ねてくださる方も増えてきました。
お多賀さんにお詣りした帰りに寄ってくださいます。
季節限定のしぼりたて原酒が人気です。今だけのお酒はおすすめです。

写真:会社に来てくれた獅子舞

2019年2月4日(月)■ 立春です

立春です

今日は立春、ちょうど獅子舞がきてくれました。
山本長太夫一座のみなさまが、多賀町の各集落を回って、 家内安全や商売繁盛などを願って舞ってくださいます。
笛の音や太鼓の音に春の訪れを感じます。
今年一年、無事過ごせますようにと頭も噛んでもらいました。

蔵ではタンクの中でプクプク育つ大吟醸にドキドキの毎日です。
健やかに、元気に、穏やかにといろいろな思いで見守ります。
成長する様子を見守るのは子どもを育てるようですね。

『パ酒ポート 近江の地酒版』を片手に訪ねてくださる方も増えてきました。
お多賀さんにお詣りした帰りに寄ってくださいます。
季節限定のしぼりたて原酒が人気です。今だけのお酒はおすすめです。

写真:会社に来てくれた獅子舞

2019年1月28日(月)■ 雪景色

田んぼで見つけたセグロセキレイ

雪が降ると、空気が澄みきって山々が幻想的に見えます。
四季がある日本の景色は本当に美しいですね。

セグロセキレイが、雪が積もった田んぼで忙しそうに動き回っていました。
以前はジョウビタキやヒレンジャクなどの姿をよく見かけたのですが、最近、あまり見かけません。
こんな田舎でも宅地造成や、護岸工事が進み環境が変わっています。
鳥たちが住みやすいところを守っていくことは人間にとっても大切だと思います。

大吟醸の2本目の仕込みが完了しました。
寒い季節、朝早くからの作業は大変ですが、凛とした空気がいいお酒の誕生を感じさせてくれます。
1本目のタンクをのぞくと、フルーティな香りが広がります。
お米からこのような香りがうまれるというのは日本酒のすごいところですね。
そんな日本酒を造ってきた先人たちの知恵に感心します。

写真:田んぼで見つけたセグロセキレイ

2019年1月21日(月)■ 成人の記念植樹

成人の記念植樹

中村さんと三輪さんが、成人記念にヤマボウシの樹を植えました。
若い社員が加わって活気があふれる多賀株式会社です。
会社の看板がよく見える井戸のそばに植えられたヤマボウシの成長が楽しみです。

今、多賀は、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公明智光秀の話題で盛り上がっています。
多賀町佐目で光秀が生まれたということがいろいろな角度から検証されています。
そこからわかる多賀の歴史は奥が深く、広がりがあります。
ロマンがあふれる話がいっぱいで、ぐいぐい引き込まれます。
地域の歴史文化を、みんなで発掘し、発信していきたいと思います。

写真:植樹をする新成人社員

2019年1月15日(火)■ 則本兄弟が楽しみです

多賀町役場の垂れ幕

多賀町は人口が7553人の小さな町です。
ここから2人目のプロ野球選手が誕生しました。
則本佳樹(のりもとよしき)選手は則本昂大(のりもとたかひろ)選手の弟です。
東北楽天ゴールデンイーグルスで兄弟の活躍が楽しみです。
2人が卒業した大滝小学校は小人数なのでみんなが力を合わせてがんばっています。
そんな中で切磋琢磨しながら育った2人の活躍を期待します。
過疎が進む町に明るい希望が広がります。

11日に仕込んだ多賀の大吟醸も健やかに育っています。
蔵人みんなが愛情を注ぎながら大切に見守ります。
プクプクと答えてくれる醪はきっとおいしいお酒になることしょう。

写真:多賀町役場の垂れ幕

2019年1月7日(月)■ あけましておめでとうございます

タラヨウの木

今年もどうぞよろしくお願いします。
新しい年が笑顔で過ごせることを祈ります。

多賀大社は滋賀県で一番初詣の参拝者が多い神社です。
生命を誕生させた神様ということから、延命長寿・縁結びなどで知られています。
「恋みくじ」の大吉に喜び合うカップルの姿など、ほほえましいお正月の光景でした。

蔵もお正月は大吟醸の酛の管理を交代で見守る作業だけで静かでした。
今日から作業スタートで、蒸米のいい匂いがあたり一面に広がっています。

写真:赤い実がたくさんついたタラヨウの木
タラヨウは、葉に書いた文字が浮き上がるので「ハガキの木」といわれます。

2018年12月25日(火)■ 今年もお世話になりました

冬の杉坂山と芹川

2018年があと少しになりました。
今年も清酒「多賀」をご愛顧いただきありがとうございました。

今年は、仕込み蔵の改修工事ができました。
きれいになり、お酒造りの環境がよりよくなりました。
一年、一年と積み重なる歴史があり、続いていくのだと思います。

お酒造りは、生き物相手の仕事なので、毎年新たな発見や感動があります。
メンバーも若返って、未来につながる活気あふれる酒造りです。

海外もスウェーデンが加わり、スペイン・ドイツ・イギリス・イタリア・香港への輸出ができました。
多賀から世界へと広がり、ワクワクしています。

これからも社員一同力を合わせて、おいしいお酒を造り続けますので、来年もどうぞよろしくお願いします。
みなさま、良いお年をお迎えください。

写真:冬の杉坂山と芹川

2018年12月17日(月)■ 純米酒大賞の表彰式でした

純米酒大賞の表彰式でした

  12月13日に純米酒大賞2018の表彰式に東京まで行ってきました。
「多賀秋の詩」が純米酒部門の金賞に輝き、表彰状をいただきました。
お米にこだわったお酒の受賞が多く、それぞれの蔵元の思いを聞きながら日本酒の奥深さを感じました。
グランプリは八戸酒造さんの「レイメイ」というお米で造られた「純米大吟醸 レイメイ40」でした。
お米の名前がお酒の名前になっているとわかりやすいですね。
多賀秋の詩も「秋の詩」というお米からできていますと紹介し、滋賀県だけのお米をみなさんに紹介しました。
たくさんの金賞受賞酒を味わいながらの楽しい宴でした。
おいしいお料理に滋賀“海老豆”が入っていたのがとってもうれしかったです。
お料理もお酒との相性が抜群でした。

写真:フルネットの高瀬様と記念撮影

2018年12月10日(月)■ びわ湖放送の取材

びわ湖放送の取材

  知ったかぶりカイツブリにゅーす「あってくれてありがとう」の撮影がありました。
駐車場に停まったアミンチュの車はとってもにぎやかでした。

アミンチュのキャラクターは滋賀県の県鳥カイツブリです。
車には大きなリボンの女の子のカイツブリ「恋ツブリ」や「野洲のおっさんカイツブリ」などが描かれています。
びわ湖放送の番組には滋賀県を盛り上げるいろいろな企画があり、その中で取り上げていただけてありがたいことです。

蔵の中の作業の様子なども撮影がありました。どんな番組になるのかドキドキします。
放送は12月10日18時40分からの「知ったかぶりカイツブリニュース」の中で放送されました。
放送後にアミンチュのHPで見ることができます。

https://www.youtube.com/channel/UC7mJg2ZhiMknyRVep27JnQg



8分17秒ぐらいから始まります。

写真:アミンチュのカラフルで楽しい車

2018年12月3日(月)■ 大門池

大門池

  青龍山のふもとの大門池に、たくさんの水鳥たちが集まってきています。
大門池がある敏満寺は古くは「水沼の庄」といわれ、奈良東大寺の荘園だったところです。
約1200年前に荘園田の灌漑用に造られた池が、今の大門池です。
冬になるといろいろなカモの仲間を見ることができます。
カイツブリやカワセミもいて、鳥たちの楽園です。

池から青龍山を眺めると、木々の穏やかな色合いの紅葉がきれいでした。
多賀町は古くから人が住んでいたところで、興味深い歴史がいっぱいです。

近江鉄道の冬の風物詩「近江の地酒電車」の募集が始まりました。
おいしい滋賀の地酒をお楽しみいただけます。
http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/jizakedensya2019/index.html

写真:大門池から眺める青龍山

2018年11月26日(月)■ しぼりたて原酒が人気です

ソヨゴの実

  酒造りもどんどん進んでいて蔵は大忙しです。
しぼりたて原酒やにごり酒も人気です。

しぼりたて原酒はしぼったそのまま生詰めなのでフルーティでさわやかな飲み心地です。
「このお酒を飲むと冬が来たことを実感する」と近所の人も楽しみにされています。
北海道の北見からも毎年注文をいただきます。何十年と続くご縁に感謝です。

『にごり酒』は活性にごりで王冠に空気抜きの穴があいています。
そのため発送ができないのでわざわざ京都や守山から買いに来てくださいます。

みなさまに愛されるお酒を造り続けることができることは本当に幸せです。
どうぞこれからもよろしくお願いします。

写真:ソヨゴの実
山に行くと赤い実が目立ちます。鳥が赤色を認識できるからだそうです。
鳥が食べていろいろなところに種を広げてくれるので木々も実を赤くして待っています。
生き物たちは共存共栄で、みんなよしの世界です。
ソゴヨの赤い実が青空に輝いています。どんな鳥がくるのでしょう。

2018年11月19日(月)■ 純米酒大賞2018金賞をいただきました

純米酒大賞2018金賞をいただきました

  純米酒大賞2018純米酒部門で多賀秋の詩が金賞に選ばれました。
飲んでおいしい純米酒という評価をいただき、大変うれしく思います。
2015・2016の受賞に続いて3回目の受賞です。
原料米「秋の詩」は、食べておいしい近江米で、地元の農家さんが愛情込めて 多賀の大地で育ててくださっています。
そのお米を多賀の蔵で大切にお酒に育てます。
もうすぐ10年を迎える純米酒「多賀秋の詩」のうれしいニュースです。

http://www.fullnet.co.jp/junmaisyu_taisho/2018/jushosyu_list2018.html

写真:ヤブコウジの実も赤く輝いています

2018年11月12日(月)■ 琵琶の神龍の仕込みでした

琵琶の神龍の仕込みでした

  近江米「みずかがみ」で琵琶の神龍を仕込みました。
「琵琶の神龍」は、ひこにゃんのアート米がきっかけでスタートしました。
荒神山のふもとのフレンドリーファームいしでらのみなさんから バトンを受けてお米からお酒へとつなぎます。
すっきりとした辛口の本醸造原酒の「琵琶の神龍」のラベルも 琵琶湖博物館の金尾学芸員の作品です。
かわいいビワコオオナマズにぜひ注目してください。
琵琶湖の絵も入って、 滋賀県からの発信するお酒です。

写真:琵琶の神龍のお米「みずかがみ」が蒸し上りました。

2018年11月5日(月)■ フードスケープ in 多賀

フードスケープ in 多賀

  11月3日と4日はあけぼのパーク多賀の20周年イベントが開催されました。
多賀町立博物館と図書館と文化財センターがあるあけぼのパークは 多賀町でアケボノゾウの全身骨格が発見されたことを記念してつくられました。
20周年の記念イベントは多賀中学校や近江高校の吹奏楽演奏、 郷土料理の試食会、手造りみそ作りなどが行われとてもにぎやかでした。
展示も多賀町の食をテーマに充実していました。
多賀町の地図に多賀の食材など多賀に関係する食を並べたフードスケープが見事でした。
多賀のお酒も登場し、そのまわりは石灰岩が置かれるというこだわりもあり、 いろいろな工夫が凝らされていました。
多賀町にはキリンビール、ソフトクリームの日世、フジパン、森下仁丹など たくさんの食品メーカーもあり、それぞれの製品が並びました。
アケビやごぼう、白菜やそばなど食材もいっぱいです。 豊かな多賀町を改めて実感するすばらしい機会になりました。

しぼりたて原酒『多賀』の販売がスタートしました。
今年もおいしいお酒が出来上がっています。
冬の到来を感じながらクイッと一杯いかがですか!

写真:フードスケープに並んだ多賀のお酒

2018年10月29日(月)■ 紅葉がきれいになってきました

紅葉がきれいになってきました

  多賀町と米原市にまたがる鈴鹿山脈の最北に位置する霊仙山は 日本で唯一の三蔵法師である霊仙を名祖とする山です。
石灰岩からできた山で、『花の百名山』としても知られています。

多賀の保月から権現谷につながる林道から見える山々は すっかり紅葉が始まっていました。
霊仙山の頂上はカレンフェルトやドリーネなどのカルスト地形になっています。
権現谷はけわしい山々の間を流れる芹川の上流です。
春の新緑、秋の紅葉がきれいな場所として知られています。

川底が石灰岩なので、水は伏流し、常には水が流れていません。
雨が降った後はすごい勢いで水が流れていて、驚きます。

霊仙山や権現谷は、2億8千万年前のペルム紀に南の海のサンゴ礁だった地層です。
ここを通過した水はミネラル分を豊富に含み、清酒「多賀」のしっかりした味わいを醸し出します。

しぼりたて原酒「多賀」の準備ができました。さあ新酒の季節到来です!

写真:清酒「多賀」の仕込み水が流れでる権現谷の紅葉

2018年10月22日(月)■ クサギの実が目立ちます

クサギの実が目立ちます

  秋が深まりかけるこの時期に山に行くと見事な色合いの実に惹きつけられます。
「クサギ」は日当たりがいい場所を好むので道路沿いにたくさん育ちます。
花もきれいですが、実になった時は赤色と藍色がとても芸術的です。
「クサギ」は葉が臭いので「臭木」と言っていますが、昔は「久佐木」だったようです。
新嘗祭や大嘗祭などで、、白酒(しろき)とともに神前に供える黒酒(くろき)にクサギの 焼き灰が使われました。
身近にあり、成長が早い木なので昔からいろいろ利用されたのでしょう。
実は草木染でもよく使われ、きれいなブルーが染まります。
お酒と植物の関係はとても興味深いことが多く、知る楽しみがあります。

新しい杉玉が事務所の玄関にかかり、お酒の造りも進んでいます。
新酒は11月に出来上がる予定です。

写真:クサギの実(赤の星形は萼片です)

2018年10月15日(月)■ 則本投手は多賀町出身です

則本投手は多賀町出身です

  多賀町出身の楽天の則本投手がパ・リーグ5年連続奪三振王を獲得しました。
おめでとうございます。
多賀町は人口7500人ほどの小さな町です。
古墳時代から人が住み古事記にも多賀の名前が登場する歴史ある町です。

そんな多賀町から初のプロ野球選手になった則本昂大選手の活躍はみんなの希望です。
高齢化、少子化が進む中、住みやすい町を目指す多賀町は教育、文化にも力をいれて、 これからの子どもたちを大切にしています。
小学校の給食は学校で手作りのおいしいおかずが提供されています。
則本選手は自然にめぐまれた大滝小学校で元気いっぱい育ち、 丘の上にある多賀中学校で学びました。
日々の生活が身体を鍛え、すばらしい活躍に結び付いています。
子どもの時、自然の中で過ごすことはとても大切ですね。
則本選手に続く子どもたちがどんどん育ってほしいと思います。

『多賀秋の詩』の仕込みが完了し、タンクの中でプクプク育っています。
子どものように健やかに、元気に育ってほしいと祈ります。

写真:『ゲンノショウコ』の花 
薬効があり、現に証拠があったということで名前がつきました。

2018年10月9日(火)■ 「多賀秋の詩」の仕込みが始まりました

「多賀秋の詩」の仕込みが始まりました

  今年の滋賀地酒の祭典の純米酒部門で「多賀秋の詩」がびわ湖賞をいただきました!
2010年にデビューし、7回目のびわ湖賞です。ありがとうございます。
穏やかでどんなお料理にもあう純米酒「多賀秋の詩」、これからもよろしくお願いします。

今日は「多賀秋の詩」の添仕込みです。
手作業なので力仕事が大変ですが、丁寧に心を込めて仕込みます。
蒸米を広げて冷ましているとこに、朝日が差し込みました。
今年のお酒もきっとおいしくなることでしょう。
涼しくなって熱燗がおいしい季節です。
ゆっくりお酒を飲みながら大切な時間を過ごしましょう。

みんなで選ぶ滋賀の地酒会2018 発表 https://shiga-jizake.net/festa/archives/3443

2018年10月01日(月)■ 「10月1日は日本酒の日」です

「10月1日は日本酒の日」です

  1978年に日本酒造組合中央会が「10月1日は日本酒の日」と定め 日本酒を広く知ってもうらうためにいろいろな取り組みをしています。
「日本酒で乾杯!」を合言葉に、滋賀の地酒を愛してもらおうと 滋賀県酒造組合では「滋賀地酒10000人乾杯プロジェクト」を開催します。
ぜひ、みなさん滋賀地酒で乾杯してくださいね。
https://shiga-jizake.net/festa/10000-2018

日本の文化や歴史に興味を持つと日本酒が楽しくなります。
狂言などに登場する大酒飲みは愛嬌があり、笑わせてくれます。
いろいろなところで日本酒は大事な役割になっていますね。

酒造りが始まり、蔵は活気がでてきました。
新しいサーマルタンクも入り、さあスタートです!

写真:ソバの花にとまるアゲハ蝶

2018年9月25日(月)■ 彼岸花が満開です

彼岸花が満開です

  毎年この季節は、一斉に咲く彼岸花に圧倒されます。
田んぼのまわり、川の土手など見事な赤い花に覆われます。
その生命力は、地面から湧き上ってくるようで、エネルギーに満ちています。
遠い昔に大陸から入ってきて、田んぼを守る植物として人と共に広がってきました。
草刈りがされることで生き残っている彼岸花は日本の原風景になっています。

今、多賀町ではそばの白い花と彼岸花のコントラストが楽しめます。
そんな景色に魅せられて、大阪から移住したご夫妻が、昨年 手打ちそば「ちとせ庵」をオープンされました。
そばの花を見ながらおいしい多賀そばを味わうことができて好評です。
純米酒「多賀秋の詩」も置いてくださっていているのでいっしょにお楽しみください。

彼岸花の上を飛び交うトンボの姿を眺めながら、 自然に感謝し、自然を大切にして、 穏やかな暮らしを守っていきたいと祈っています。
ちとせ庵
http://blog.taga-kankou.com/?eid=1435986

写真:満開の彼岸花

2018年9月17日(月)■ 仕込み蔵がきれいになりました

仕込み蔵がきれいになりました

  今年の夏の大修理で、仕込み蔵の外壁が見違えるようになりました。
設備の整備が優先なので、長年そのままだった建物です。
思った以上に傷んでいて大変でした。
ここの2階で麹がつくられ、仕込みが行われます。
もうすぐ今年の仕込みのスタートです。

東京で開催された滋賀地酒の祭典もにぎやかでした。
ご来場くださったみなさまありがとうございました。
滋賀のお酒がこんなにおいしかったのだと知っていただけてよかったです。
東京からまた滋賀県に足を運んでくださる方も増えることでしょう。
滋賀県は地味だけど魅力的な県です。歴史、文化、自然となんでも 知れば知るほどおもしろいと思います。
滋賀県に来て、滋賀のお酒でおいしい料理を味わってくださいね。

写真:修理が完了した仕込み蔵

2018年9月10日(月)■ すごい風でした

すごい風でした

  台風や地震の被害で多くの方が大変な状況で、心配です。
自然のきびしさを実感します。私たちは自然の中の一員です。
ともに暮らしていくために、もっと自然を知り、守る必要があります。

日本酒はお米からできるので、田んぼの様子が気になります。
稲穂たちは強い風にも、しなりながら踏ん張ってくれました。
倒れはしても実りを守ってくれる姿に頭が下がります。
自然のたくましさを見習いながら暮らしていきたいですね。

日本酒はそんな力強いお米から生まれます。
9月17日(月・祝日)は東京で「滋賀地酒の祭典」が開催されます。
滋賀県のお酒が勢ぞろいします。
https://shiga-jizake.net/festa/saiten-tokyo

初めての東京開催です。みなさまのご来場をお待ちしております。

写真:台風通過後の田んぼ

2018年9月3日(月)■ 秋の気配が感じられます

秋の気配が感じられます

  暑い中にも少し涼しい風を感じるようになってきました。
きれいな月を見ると秋の訪れを感じます。
9月に入り、蔵も仕込みの準備が始まりました。
日本酒の造りは季節とともに進みます。
さあこれから!と気合いが入ります。

涼しくなると日本酒がおいしい季節です。
ゆったりと穏やかに飲むお酒は日本酒ですね。

多賀の旧脇ケ畑村に保月(ほうづき)という集落があります。
鍋尻山に残る月を見るという意味から「月を保つ」すなわち 「保月」という地名がついたと言われています。
その近くに地蔵峠があり、そこにある地蔵堂は樹齢500年を超える 薩摩杉の大木に囲まれています。
ここは、関ヶ原の合戦で島津義弘がとおった島津越えの道中にあり、 薩摩杉が植えられているのはその時の縁があったからでしょう。
地蔵杉とよばれる3本の杉の見事な枝ぶりに圧倒されます。

写真:地蔵峠の地蔵堂

2018年8月27日(月)■ うれしいニュース

うれしいニュース

  多賀少年野球クラブが全日本の学童軟式野球大会で日本一になりました。
全国で1万2000チームが参加する「小学生の甲子園」といわれる大会で すばらしい活躍を見せてくれました。
多賀少年野球クラブの先輩の則本投手が、楽天で活躍しています。

小さい頃から自然の中で暮らしている多賀の子どもたちは力強く成長しています。
未来につながるまちづくりは、そんな環境を守っていくことです。
山の景色、田んぼの景色、川の景色、まちの景色、大切にしていきたいですね。
酒造りはそんなすばらしい自然のおかげで続きます。
子どもたちが20歳を迎えた時に、地酒で乾杯できるようにいつまでもこの地で おいしいお酒を造り続けていきたいと思います。

写真:杉坂山にかかる虹

2018年8月20日(月)■ 赤トンボの季節

赤トンボの季節

  日本ではトンボを秋津(アキツ)と呼び、親しんできました。
日本の国は秋津島(あきつしま)ともいわれ、トンボは親しみ深い生き物です。

暑い夏を山で過ごした赤トンボが秋には、里に降りてきます。
集団で田んぼの上を飛ぶ姿はまさに日本の原風景です。

ちょうど山と里の中間地点になる桃原のごぼう畑の上を赤トンボが飛んでいます。
赤トンボもアキアカネが一番知られていますが、ナツアカネ、マユタテアカネなど いろいろいます。
違いを見つけるのも楽しみのひとつです。

ちなみに純米酒「多賀秋の詩」のラベルに描かれた赤トンボは目が赤いのでナツアカネです。

写真:桃原でゴボウの花に止まったアキアカネ

2018年8月16日(木)■ 滋賀地酒の祭典2018

滋賀地酒の祭典2018

  滋賀県酒造組合が毎年開催している 人気の滋賀酒イベント「滋賀地酒の祭典」が 今年は東京で開催されます。
9月17日(月・祝)13時~18時
会場:東京交通会館12階カトレアサロン

滋賀県の33蔵、それぞれの個性を大切にした 酒造りをしています。そんな、滋賀酒がおいしい!
と多くの方が応援してくださり、ありがたいことです。
ぜひみなさま、滋賀酒を味わいにいらして下さいね。

滋賀地酒の祭典2018HP
https://shiga-jizake.net/festa/

写真:ナベナの花
芹川の上流にナベナの花が咲き始めました。
かく乱が起こることで生き残っている花です。

2018年8月6日(月)■ 夏の空

夏の空

  毎日晴天が続き、きびしい暑さがこたえます。
空を見ていると、その変化が楽しく飽きることがありません。
青い空に真っ白な雲が浮かび、いろいろな形に見えます。
銭取橋から眺める空と山と川はまさに自然の芸術品です。
同じ景色は2度とないので、その瞬間を大切にしたいと思います。

仕込み蔵の壁の修理は、思った以上に傷んでいるので大変です。
50年近く経った壁の中の鉄骨は、ボロボロになっていました。
暑い中、工事の方たちは丁寧な仕事をしてくださっています。
次につながる仕込み蔵になっていくのが、楽しみです。

写真:杉坂山と夏の空

2018年7月30日(月)■ 今度は台風がやってきました

暑中お見舞い申し上げます

  豪雨、高温、日照りの次に台風が変な方向からやってきました。
地球の悲鳴が聞こえてくるような気がします。
自然とともに生きていくためには自然のことをもっと知る必要がありますね。

日本酒は自然と共に育ってきました。
原料のお米は、春、小さな一粒の種もみから苗になり、稲穂に育ちます。
めだたない花を咲かせ、実をつけます。
花は、天気のいい朝の数時間しか咲かないので、開花を見る機会は少ないですが、 風に揺れて受粉する様子はとても美しく、自然の営みのすばらしさを感じます。
自然はけっして派手にアピールしないけど、そのひとつひとつの姿が貴重です。
麹菌、酵母などの力があって、お米はお酒になります。

日本酒を飲むとき、自然のことを思いながら盃を傾けるのもいいものです。
風を感じて、日差しを感じて、そんな楽しみが広がる日本酒はいいですね。

多賀大社の万灯祭も近づいてきました。
http://www.tagataisya.or.jp/event/mantou/
夏のひと時を、ぜひお多賀さんでお楽しみください。

写真:会社の花壇に咲くオクラの花
夏を感じさせる花ですね。実は昼食のメニューになります。

2018年7月23日(月)■ 暑中お見舞い申し上げます

暑中お見舞い申し上げます

  今年の夏は異常な暑さですのでみなさま気をつけてお過ごしください。
大地もカラカラで雨が恋しい毎日です。
今までにないほどの高温に驚きます。
涼を求めて芹川で遊んでいる人たちがいっぱいです。
水が冷たいので気持ちいいことでしょう。

今、多賀町立博物館であけぼのパーク多賀開館20周年記念特別展 「水と辿る多賀」が始まりました。
芹川が年間を通じて冷たく透明感のある美しい流れとなっていることなどの わかりやすい説明もあります。

多賀町には芹川と犬上川があり、水に恵まれているところです。
そんな多賀町の魅力が、いろいろな角度から紹介されていますので ぜひみなさまにご覧いただきたいと思います。

http://www.town.taga.lg.jp/akebono/museum/

写真:山で見つけたウワミズザクラの実
ウワミズザクラの実がキラキラと輝いていました。
果実酒にすると不老長寿に効くと伝えられているそうです。
見ているだけでも元気になりますね。

2018年7月17日(火)■ 夕日がきれいです

夕日がきれいです

  太陽が沈む直前、西の空が茜色に染まります。
銭取橋から見える景色は、いろいろな表情を見せてくれます。
このあたりは、ちょうど飛行機が飛ぶルートになっているので 杉坂山の方向から琵琶湖の方向へと飛ぶ飛行機がにぎやかです。
空や山や川を眺め、この景色がいつまでも残ってほしいと願います。
今回の豪雨の被害で、多くの方が故郷の景色を失ったことは本当に つらいことです。
どうか一日でも、普通の生活ができるようにと祈るばかりです。

写真:芹川に映る夕日と多賀の仕込み蔵

2018年7月9日(月)■ すごい雨でしたね。

合歓

  多くのところで信じられないような被害がでていて、心配です。
今回の思いがけない大雨は、水の怖さを知る出来事でした。
自然は予想できないことが起こります。
実際に起こってから、気が付くことがいろいろあります。
地球温暖化問題、地質や川の流れ、植林した山の現状など 多くの要因が重なっていると思われる各地の状況に心痛みます。
被害に遭われた皆様が一日も早く立ち直られますことを祈ります。

おかげさまで会社の横の芹川はあまり増水せず、無事でした。
会社は夏の間にいろいろな整備を行います。
仕込み蔵の壁をきれいにするために足場が組まれました。
1972年に建った建物で、長い年月の間に傷みがでてきていました。
秋に、きれいになった蔵を芹川から見るのが楽しみです。

日当たりがいいところに合歓の花が満開になっています。
やさしいピンクの花が夕方からいきいきと開きます。

写真:満開の合歓(ねむ)の花

2018年7月2日(月)■ 権現谷

権現谷

 多賀の仕込水は、鈴鹿山系北部の石灰岩の山々を流れてきたミネラル分が多い硬水です。
芹川の上流は近江カルストと呼ばれる海の中でできた石灰岩が分布する地域です。
多くの観光客でにぎわっている河内の風穴は、全国で3番目の長さを誇る鍾乳洞です。
そこからまだ奥にある権現谷には白い石灰岩が広がっています。
そんな場所が近くにあり、古生代ペルム紀(2億8000万年前)の石を触っているのだと 思うと不思議です。
暑さを忘れるさわやかな風を感じながら、長い年月の間に浸食された石のくぼみ を眺めました。
多賀のお酒は、そんな長い歴史をきざむ水から誕生していることになります。
地形や地質を知ることは大切で楽しいことです。

写真:権現谷の石灰岩

2018年6月25日(月)■ 夏の日差し

夏の日差し

 今年の夏も暑くなりそうです。
庭のソテツが元気になってきました。
この庭は、江戸時代後期に造られており、その頃、 彦根では、南国から取り寄せたソテツが人気だったそうです。
大きくなり、古木になっているので毎年新芽がでてくるまでハラハラします。
ソテツが生き生きとしてくると夏がきたと実感します。
そのバックには仕込み蔵が太陽をうけて輝いています。
今は機械の整備など、暑い中で作業が行われています。
酒造りは、季節ごとにいろいろな作業があり、どの工程も大切です。
蔵人たちは汗を流しながら、丁寧な作業を進めています。

写真:庭のソテツと仕込蔵

2018年6月18日(月)■ びわ湖の日

びわ湖の日

 「滋賀県は1981年(昭和56年)、琵琶湖条例の施行1周年を 記念して、7月1日を「びわ湖の日」と決定しました。
近畿の水がめである琵琶湖を守るため上流に暮らす私たちは いつもきれいな水を流す必要があります。
日本酒の製造過程で出る水は、お米の栄養分があるので 富栄養化につながります。
そのため多賀(株)では、しっかり排水処理施設を設置し、 浄化した水を流しています。
「活性汚泥法」で、排水中の有機物を微生物に食べてもらう方法です。
その微生物が元気に活躍している曝気槽の横で、 今、柘榴(ザクロ)の花が満開です。
柘榴は、オレンジとグリーンのコントラストがきれいです。
横にはオオシマザクラがあり、サクランボができています。
会社のまわりは自然がいっぱいです。

写真:柘榴の花

2018年6月11日(月)■ たらちね地蔵

たらちね地蔵

 「多賀道」は多賀大社へお詣りにくる人たちが歩いた道です。
中山道の原町から入る道を「原道」とよび、大垣など北方面からの人が通った道です。
その道の途中、彦根と多賀の境目になるところに「たらちね地蔵」があります。
野田山と中川原の間に流れていた赤田川を超えるところにあるお地蔵さんです。
川を渡るために困っている人たちに「私を越えていきなさい」と言って、 うつぶせになった大男が石になったと言い伝えがあります。
お地蔵さんの祠の前にある大きな石がそのたらちね地蔵だそうです。
江戸時代の道をたどって多賀大社まで歩くと、常夜燈や道標など 何気なくあるものが歴史を語ってくれます。
多賀株式会社のそばにはそんな江戸時代を感じる景色があります。

写真:たらちね地蔵

2018年6月4日(月)■ ササユリが咲きました

ササユリが咲きました

 多賀町の花である「ササユリ」が咲き始めました。
ササユリはいい香りと、清楚な姿が魅力です。
昔は、山ではどこにでもありましたが、最近は自然の中で見ることがほとんどできません。
子どものころ抱えきれないほどいっぱい集めたという話を聞くとうらやましくなります。
70才を越えた方の子どもの頃は、松茸もいっぱいあったそうです。
自然は50年でガラッと変わります。
植林した杉の木が大きくなり山は暗くなり、里山は開発されてなくなりました。
田んぼは埋め立てられて宅地になりました。
まだ自然が残る多賀でも驚くばかりの変化です。

そんな中、300年以上お酒を造っていることは奇跡のようだと感じます。
日本酒の蔵元はどこも長い歴史があり、その地域の語り部です。
歴史や文化を担う役割も大切にしていきたいと思います。

写真:高取山のササユリ

ササユリが見られる高取山ふれあい公園
http://takatoriyama.com/

2018年5月28日(月)■ 小満の季節

小満の季節

 陽気が良くなって、万物の成長する気が次第に長じて天地に満ち始める季節です。
山の緑も濃くなり、鳥たちも元気にさえずっています。
高取山のコアジサイ(小紫陽花)が咲き始めました。
山に咲くコアジサイは、ブルーのやさしい色合いで、出合うとほっとします。
季節ごとに咲く花たちは豊かな自然の中で育っています。
今は、ガンピ(雁皮)・シライトソウ(白糸草)・ウツギ(空木)などがきれいです。
ササユリのつぼみもふくらみかけています。
多賀町の花ササユリが咲くといい香りが広がります。

今日は、多賀町ごみゼロ清掃活動に参加し、芹川のごみ拾いをしました。
社員全員で芹川に降りて、銭取橋の付近でごみを集めました。

写真:高取山に咲いた小紫陽花

2018年5月21日(月)■ 全国新酒鑑評会入賞しました

全国新酒鑑評会入賞しました

 先週は、今年の平成29年酒造年度全国新酒鑑評会と インターナショナルワインチャレンジ(IWC)2018の発表がありました。
全国新酒鑑評会は成績が優秀と認められた入賞でした。
IWCの本醸造酒の部で「琵琶の神龍」が銀メダルをいただきました。
多賀のお酒が、おいしいと認められて大変光栄です。

酒造りのシーズンが終わりになるこの季節はいろいろなところで きき酒会が開催され、多くの人に日本酒の魅力を知っていただけます。
日常的に日本酒を飲む機会が少なくなっているので、日本酒の おいしさを伝えていきたいと思います。

5月27日(日)は大津ナカマチ商店街で開催される「おさけ日和」に参加します。
おいしいお酒とお料理を楽しんでいただけますので、ぜひいらしてください。

酒類総合研究所のHP 全国新酒鑑評会
https://www.nrib.go.jp/kan/kaninfo.htm

酒サムライHP インターナショナルワインチャレンジ 
http://www.sakesamurai.jp/

おさけ日和
http://eplus.jp/sys/T1U14P002256880P0050001

写真:タンクの上から巣立ったセグロセキレイ

2018年5月14日(月)■ 自然いっぱい多賀のまち

自然いっぱい多賀のまち

 多賀町は森林が町の面積の80%を超え、山に囲まれています。
三重県と岐阜県に接しているので山が境界になっています。
人々が住んでいるまわりは里山で、生き物や植物と人間が 仲良く暮らしてきた場所です。
富之郷は富之郷里山クラブが手入れをし、保全をしています。
リスやウサギがいる明るい里山にはササユリやオケラが咲きます。
切株や倒木の上に、リスが松ぼっくりを食べた証拠が見つかります。
それは「エビフライ」にそっくりの形をしています。

そんな自然いっぱいの多賀で育った楽天イーグルスの則本投手が 活躍しているニュースに地元が盛り上ります。
多賀町初のプロ野球選手は小さな町の大きな誇りです。

未来につながる多賀のまちであってほしいと願っています。
多賀のお酒も多賀町のふるさと納税の記念品になっています。
ぜひ多賀へふるさと納税をお願いします。
http://www.town.taga.lg.jp/contents_detail.php?frmId=849

写真:エビフライ

2018年5月7日(月)■ 田植えのシーズン

田植えのシーズン

 5月の連休は「ゴールデン田植えウィーク」で、 多賀町では、いっせいに田植えが行われます。
今年は天気がよかったので順調に進んでいます。
家族総出の田んぼには小さな子どもの姿がありにぎやかです。
世代をつなぐ田んぼは日本の宝です。
水が入った田んぼではカエルの声がにぎやかです。
カルガモが植えたばかりの苗の間を泳いでいたりして 田園風景は命のつながりを実感できます。

小さな苗が育ち、お米になって私たちを育んでくれます。
お米は、お酒にもなり、豊かな時間を提供してくれます。
いつまでもこの大切な田園風景が続くことを祈っています。

ちょうどこの連休に純米酒「多賀秋の詩」が出来上がりました。
これからタンクの中で熟成し、秋上がりのおいしいお酒を みなさまにお届けします。楽しみにしていてくださいね!

写真:田植えがすんだ田んぼと杉坂山

2018年5月1日(火)■ 新緑の季節

新緑の季節

 山の緑がきれいな季節です。
木々の芽吹きの黄緑色はやさしく感じられ、見ているだけで 穏やかな気持ちになります。
会社のまわりは自然が豊かで、いろいろな花が咲いています。
今、芹川にはオドリコソウがいっぱいです。
昔はどこにでもある花でしたが、今は貴重な花になりました。
すこし湿り気のあるところを好むので、適度に会社の影になる 芹川の土手はいい環境なのでしょう、野草のお花畑が広がっています。

酒造りも終盤に入り、無事、甑倒しを迎えました。
蔵人たちのほっとした表情に、夏の訪れを感じます。

写真:芹川に咲くオドリコソウ

2018年4月23日(月)■ 多賀まつり

牡丹の花

 4月22日は多賀大社の古例大祭でした。
鎌倉時代の古記録にも現れるという伝統あるおまつりです。
今年は日曜日のおまつりになりにぎやかでした。
馬頭人(ばとうにん)や御使殿(おつかいでん)を中心に、 氏子や崇敬者の騎馬供奉四十数頭、御神輿や御鳳輦の供奉者など 実に五百名になる行列です。
今年の御使殿は中川原からご奉仕されているので、地元の方も たくさん行列に参加されていました。
いつまでも大切に守っていきたいおまつりです。

写真:まつりの主役の馬頭人

2018年4月16日(月)■ 牡丹の花

牡丹の花

 今年は花が咲くのが早くて、気が付いたらもう牡丹の花が満開になっています。
「花の王様」といわれるだけあって、その美しさは格別です。
濃いピンクと雄しべの黄色のバランスがなんとも言えず素敵です。
平安時代に中国から入ってきたそうですが、日本の春に欠かせない花です。

仕込みも終わりに近づいてきました。
先週は純米酒「多賀秋の詩」を仕込みました。
今、タンクの中でプクプク元気に育っています。

まわりの田んぼには水が入っているところもあり、 着々と田植えの準備が進んでいます。
一年のサイクルは途切れることなく繋がっていきます。
いいお米からおいしいお酒が誕生します。

写真:庭の牡丹の花と仕込蔵

2018年4月9日(月)■ 彦根城桜まつり

彦根城桜まつり

 清酒「多賀・大老」のぼんぼりが並ぶ彦根城桜まつりが 4月20日まで開催され、ライトアップも楽しめます。
ぼんぼりには「にゃんと、いいまち。」と ひこにゃんも描かれています。
ひこにゃんはそのゆるさが人気で、彦根と言えばひこにゃんです。

彦根城には約1200本の桜があります。
毎年その満開の時期が変わるので、予想が大変です。
今年はあっという間に咲いてしまった桜ですが、 まだ、しだれ桜や八重桜などが楽しめます。
今、イロハモミジの 新緑の葉と赤い花のコントラストが きれいです。

5月6日までご城下にぎわい市が金亀公園内特設テントで開催されています。
多賀のお酒もずらっと並んでいます。
お弁当やお菓子やお土産などいろいろあるので、ぜひのぞいてみてください。

彦根市観光協会HP
http://www.hikoneshi.com/jp/

写真:多賀のぼんぼり

2018年4月2日(月)■ 桜満開

桜満開

 芹川のほとりの桜がいっせいに咲きました。
今年はどこも早く桜が咲いたので、どこを見ても桜でいっぱいです。
山にも点々と咲くヤマザクラが目立ってきました。

酒造りも終盤になってきました。
秋から始まり、大忙しの冬場を越えて、やっと少しほっとできる時期です。
季節を感じながらの作業は昔から変わらない酒造りの世界です。
機械化も進み、いろいろなところで合理化はできても 生き物を扱う酒造りには季節感が大切ですね。
自然の中での感覚を研ぎ澄ましていければと思います。

写真:芹川と多賀株式会社

2018年3月26日(月)■ 猩々袴

ショウジョウバカマ

 猩々(しょうじょう)は、古典書物に記された架空の動物で、 能、邦楽、邦舞など各種芸能で題材になります。
真っ赤な能装束で飾った猩々が、酒に浮かれて舞い謡います。
そんな猩々の名前がついた花があります。
ショウジョウバカマは、秋になると葉が赤くなるところから 名前がつきました。

芸能とお酒と植物がつながり楽しいですね。
おいしいお酒を楽しむ猩々を想像しながら 早春に咲くピンクのかわいい花を眺めています。

近江の新酒きき酒会も無事終わり、今、蔵では、全国新酒鑑評会の 出品に向けて、真剣なきき酒が繰り返されています。
蔵人みんなが力を合わせ心をこめて造ったお酒の評価です。
いい評価がいただけますようにと祈るばかりです。

写真:ショウジョウバカマの花

2018年3月19日(月)■ ご城下にぎわい市

コチャルメルソウ

 桜の開花予想が気になる季節になってきました。
今年も、金亀児童公園特設テントで「ご城下にぎわい市」が始まりました。
多賀のお酒も並びました。
おいしいお弁当や彦根のお土産など期間限定で楽しめますので ぜひお立ち寄りください。
彦根城では天守閣の広場にある大木の「エドヒガン」が早く開花します。
しだれ桜なども早い時期に咲き、次々に咲く桜が見事です。
そしてソメイヨシノが一斉に咲くととても華やかになります。
おいしいお酒とともに、いろいろな桜をぜひ楽しんでください。

彦根から甲子園春の選抜に彦根東高校と近江高校が出場するので、 地元は明るい話題でいっぱいです。

ご城下にぎわい市
http://www.hikoneshi.com/jp/event/articles/c/nigiwaiichi

写真:コチャルメルソウの花が咲いています

2018年3月12日(月)■ 虹の架け橋

虹の架け橋

 東日本大震災から7年になりました。
ドキュメンタリー映画「一陽来復(いちようらいふく)」が3月11日彦根で上映されました。
彦根には復興支援活動を続けている団体UNITE TOGETHERがあり、 チームわたほいの遠藤伸一さんを応援しています。
遠藤さんは3人の子どもを失った自宅跡 に仲間たちが集まる 集会スペースをつくっていろいろな活動をされています。
そこには「虹の架け橋」でつながる彦根のメンバーも訪れます。
そんなシーンも映画に登場しました。
彦根から届けてくださった多賀のお酒もありました。

鎮魂と再生の物語は、私たちに多くのことを教えてくれます。
これからも支援を続けていきたいと思います。

一陽来復のHP
http://lifegoeson-movie.com/the_film

UNITE TOGETHERのHP
http://hatomune-ut.org/

写真:春を告げるマンサクの花が高取山に 咲いています

2018年3月5日(月)■ 春を告げる花

春を告げる花

 雪解けとともに鮮やかな黄金色の花が咲き始めました。
昔から幸福と長寿を呼ぶめでたい花として愛されている福寿草は、 光をうけて花が大きく開きます。
石灰岩地を好む福寿草は、多賀町を代表する花のひとつです。
霊仙山が有名ですが、ふもとの山里にも咲いています。
ぱっと開いた花に、暖をもとめて虫たちも集まっています。

食味ランキングで特Aになった滋賀のお米「みずかがみ」を使って 「琵琶の神龍」の仕込みが始まりました。
原料米を「日本晴」から「みずかがみ」に変更して、2年目です。
おいしいお米からおいしいお酒ができるのを楽しみにしていてくださいね!

写真:山に咲く福寿草

2018年2月26日(月)■ 近江の地酒電車

近江の地酒電車

 今年も近江鉄道で多賀のお酒を楽しむ地酒電車が走りました。
2月21日は多賀の貸切電車で、普段は11銘柄の飲み放題なのですが、 この日だけ特別に多賀のお酒5種類と仕込み水の飲み放題でした。
一番人気は純米酒「多賀秋の詩」、大吟醸や古酒も人気がありました。

2010年にスタートしたコトコト湖東電の時から参加くださっている方も 多く、なごやかな雰囲気で、楽しい時間でした。
近江鉄道の心地いい揺れがほろよい気分を盛り上げてくれます。
彦根駅から八日市駅まで行って、彦根駅に戻るという2時間は あっという間でした。
ご参加くださったみなさまありがとうございました。

写真:楽しい地酒電車の様子

近江鉄道地酒電車の案内
http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/jizakedensya2018/index.html/

2018年2月19日(月)■ お雛さま

お雛さま

 中川家に伝わるお雛さまを蔵から出しました。
古いお雛さまは江戸後期のものです。
長い間歴史を見つめてきたお雛さまです。
今もおいしいお酒を造り続けていることを報告して、 ずっと見守っていてくださいねとお願いしました。

毎年、お雛さまといっしょにいろいろな飾りが並びます。
古い手毬や羽子板、セルロイドのお人形などもあります。
どれも愛おしく感じられ、一年に一度の出会いを楽しんでいます。
大切にしたい宝物です。

写真:並んだお雛さま

2018年2月13日(火)■ 中川原のおこない

中川原のおこない

 「おこない」という中川原の行事が行われました。
家内安全・無病息災と五穀豊穣を祈願して行われる神事で 「薬師如来御神事」といわれています。
多賀大社から巫女さんを迎えて、午前中にお湯式が行われます。
午後は永福寺で神事が行われます。
中川原は、昔のままで、秋葉神社という神社と永福寺というお寺が 同じところにある古い形態を残しています。
神様も薬師如来様もいっしょにみんなを見守ってくださっています。
毎年当たり前に続いていることが、本当はすごいことですね。

写真:お湯式の様子

2018年2月5日(月)■ 節分祭

節分祭

 立春の前日は節分です。
多賀大社の節分祭は、滋賀県下から集まった今年還暦を迎える 年男・年女が特設舞台より、福豆・福餅をまきます。
節分の日に豆をまくことで、厄払いをし、これからの安泰を祈ります。

島根県の因原神楽団による「鬼の舞」が奉納され、迫力ある舞に歓声があがります。
そののち、赤い頭巾をかぶったかもしも姿の年男と、みこ装束の千早を羽織った年女が 舞台に進み、「鬼は外、福は内」の掛け声とともに豆まきが始まります。
福豆や福餅に手を伸ばす参拝客の歓声が境内に響きます。
にぎやかな節分祭は春の訪れを感じる多賀の風物詩です。
今年も、たくさんの福がやってくることでしょう。

写真:因原神楽団による「鬼の舞」

2018年1月 29日(月)■ 雪国になりました

雪国になりました

 大吟醸2本目の仕込みは大雪の中でした。
みるみる積もる雪に驚きながら、無事仕込みを完了しました。
泊まり込みなので、朝一番から雪かき作業が進みました。

杉坂山や芹川も真っ白になり、一面雪景色が楽しめます。
子どもたちが、川の土手で雪遊びに歓声をあげていました。
町のところどころに雪だるまができているのも雪国らしくていいものです。
融けるとこんな景色はうそのようで、雪は不思議な世界ですね。

写真:一面真っ白です

2018年1月 22日(月)■ 企画展『日本酒の自然誌』

タヌキ

 今、伊丹市立伊丹郷町館みやのまえ文化の郷で日本文化を育んだ自然 企画展『日本酒の自然誌』が開催されています。(1月13日~1月28日) 全国の自然史系博物館8館が協力して、日本酒造りを育んだ自然の恵みを、 博物館標本を活用して展示・解説するという企画です。
貴重な標本や、イネの系統図、醗酵の仕組み、地下水などわかりやすく充実した展示です。

日本酒は日本文化と深くかかわり、また自然との結びつきが深いことがよくわかります。
鳥や動物のはく製が座敷に並んた展示など楽しい企画がいっぱいです。

ホネホネサミット2017記念ラベルの「骨の髄まで」(多賀秋の詩)と「骨譽」(琵琶の神龍)も展示されています。
今回の展示を参考に、いろいろな角度から日本酒の魅力を発信していきたいと思います。
http://www.hitohaku.jp/infomation/event/legacy-itami2017.html

写真:入り口では徳利をもったタヌキが迎えてくれます。

2018年1月 15日(月)■ 大吟醸の仕込みです

大吟醸の仕込みです

 多大吟醸を仕込むのに適した寒い朝でした。
多賀では2本の大吟醸を仕込みます。
まず、1本目の留仕込みが12日でした。
大吟醸の仕込みの時は、泊まり込みの作業です。
夜遅くに米を蒸して、朝早くから仕込みます。
大変だけど、貴重な経験になるのでみんな真剣です。
みんなの愛情を受けて、大吟醸は健やかに育ってくれることでしょう。

仕込みが終わったあと、芹川で眺める日の出は最高です。
登ってくる太陽が、川面にキラキラと輝きます。
よく冷えた朝は、天気がいいので、美しい景色が楽しめます。

写真:銭取橋から眺める日の出

2018年1月 9日(火)■ 船塚

船塚

 多賀大社にお参りする楽しみのひとつに糸切り餅があります。 昔、蒙古が来襲した時に、神風が吹いて日本が勝利し、 その時の戦利品を多賀大社に奉納したと言われています。
平和を祈って、刃物を使わず、糸で切る糸切り餅は 多賀の名物として、多くの人に愛されています。

蒙古軍旗の青と赤の線を糸で切って神前に供えたということで、 今も、糸切り餅には赤と青の筋がきれいに伸びています。
https://shigatoco.com/toco/itokirimochi/
蒙古軍の戦利品が埋められて居ると云う船塚はお多賀さんの森にあります。
昔は船を埋めたところが岡になっていたそうですが、今は整備されて 広場になっています。
大きな杉の木があった場所に船塚の石碑があります。

多賀大社の歴史は知れば知るほど興味深いですね。

2018年1月 4日(木)■ あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます

 新しい年がスタートしました。
ことしもよろしくお願いします。

多賀大社は滋賀県で一番初詣でにぎわう神社です。
元旦も、たくさんの方が新しい年のスタートをお祈りされ、 おみくじを引かれていました。
今年も笑顔で過ごせるいい年になることでしょう。

酒造りは、造りの時期は切れ目なく作業があるので 交代で元旦からの出勤です。
大吟醸の酛もすこやかに育っています。
今年もいいお酒を造りますのでどうぞよろしくお願いします。

写真:元旦の多賀大社

2017年12月 25日(月)■ 今年もお世話になりました

今年もお世話になりました

 今年は多賀株式会社設立50年の記念の年でした。
50 周年記念の冊子がやっとできあがりました。
昭和42年大老酒造株式会社としてスタートし、 平成4年に多賀株式会社に社名変更をした歴史や、 昔のなつかしい写真などを載せました。
いろいろな時代があって、今があります。
これからも一年一年を大切にしながら次の時代につながる 多賀株式会社でありたいと思います。
どうぞ来年もよろしくお願いします。

写真:できあがった設立50周年記念誌

2017年12月 18日(月)■ 杉坂山の雪景色

杉坂山の雪景色

 雪が降りました。朝早い時間は山の木々に積もった雪がきれいです。
四季がある日本の景色はいいですね。
会社から見える杉坂山の姿にいつも見とれています。

雪がチラチラ舞うのを見ながらの熱燗は最高です。
日本酒はどんな温度でも楽しめますが、やはり寒い時期には熱燗で体の芯から温まるのがおすすめです。
今宵は、キュッといっぱいいかがですか!

写真:うっすら雪化粧した杉坂山

2017年12月 11日(月)■ 季節限定のお酒

季節限定のお酒

 しぼりたて生原酒とにごり酒は冬の酒造りシーズンだけのお酒です。
毎年楽しみに待っていてくださる方から注文をいただき、喜んでいます。
 活性にごり酒は、空気穴が開いているため発送ができません。
そのため遠くから買いに来てくださるお客様も多く、ありがたいことです。
お正月に向けて、詰め口作業も忙しくなっています。
蔵では、大吟醸の麹づくりが始まりました。真剣な表情の蔵人たちの様子に 緊張感を感じます。
新人が加わり、技術を伝承していくため先輩たちも気合いが入っています。

近江鉄道「近江の地酒電車2018」のご案内
11銘柄の地酒が飲み放題の楽しい企画です
http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/jizakedensya2018/index.html/

写真:サネカズラの赤い実を見つけました。

2017年12月 4日(月)■ 師走ですね

師走ですね

 今年も残り少なくなり、何かとあわただしくなってきました。
一年が過ぎるのは早いですね。

昔は、時間がもっとゆっくり流れていたことでしょう。
車のない時代、人々は歩いて移動していました。
そんなことを考える道しるべが会社の近くにあります。
中山道から多賀大社へつながる道に、江戸時代、天保13年(1842年)建立の 丁石と言われる道案内の道しるべがあります。
丁石は1町(約108m)ごとの目印です。

たくさんの人がこの道しるべをたよりに多賀大社へお参りされました。
15丁から6丁までが中川原にあり、昔からそこにあるのが 当たり前のようにながめてきました。
中川原に入るところの15丁の道標は今は道がなくなった場所にあります。
道が変わっても、そこにたたずむ道しるべはどんな景色を見ているのでしょう。
江戸時代や明治時代を身近に感じながら眺めています。
時代が変わっても大切にしたいことがたくさんあります。

2017年11月27日(月)■ 仕込みが進んでいます

仕込みが進んでいます

 日本酒の仕込みは、米の入荷からスタートして、製麹、酒母仕込みと 段階を重ねていきます。いろいろな作業が重なりながら進んでいくので、 蔵人たちは大忙しです。
 ビン場では、出来上がってきたしぼりたての生原酒を壜に詰め、ラベルを 貼って、出荷していきます。
 3月頃まで、しぼりたて生原酒がお届けできます。

 杉坂山をふもとの栗栖(くるす)から眺めました。紅葉と杉とのコントラストが見事です。
栗栖には杉坂山からイザナギの神が降りてきてお休みになられた調宮(ととのみや)神社があり、 境内の大きなイチョウの木が黄金色に輝いていました。

写真:栗栖からみた杉坂山

2017年11月20日(月)■ 山が白くなりました

山が白くなりました

 今朝、御池岳、高室山、鍋尻山、湖西の山々が、 白くなっていました。初雪です。
山に3回降ると、里に降ると言われているので、 このあたりも、もうすぐ雪が舞いそうです。
今年の雪はどうだろうと、話題が盛り上がります。
降ると大変だけど、降らないのも困るし、天に任すのみです。

にごり酒の発売を開始しました。
多賀のにごり酒は甘くて飲みやすいので、 あまりお酒を飲まない人にも好評です。
ただし、空腹時に飲むと胃に負担をかけるのでご注意ください。
お酒は「百薬の長」ですが、飲み方も大切ですね。

写真:山のノブドウの実がカラフルです

2017年11月13日(月)■ 山の紅葉がきれいになってきました

山の紅葉がきれいになってきました

 寒くなってきました。急に寒くなったので、 今年の紅葉はきれいになりそうです。
山々の景色の移り変わりは、季節を教えてくれます。

毎年見ている景色ですが、見るたびにその変化に感動します。
赤くなっているのはモミジだろうかサクラだろうかと思いながら 眺めています。

雨が降ったり止んだりする時は、虹が楽しみです。
夕方の虹は東の空にかかるので、銭取橋に走ります。
大きいので全体を写すのはむつかしいのですが、 虹を見るとワクワクします。

11月10日~16日はアルコール関連問題啓発週間です
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000176316.html

健康に暮らすためにアルコールの問題はみなさんに知っていただくことが 大切ですので、毎年この時期が啓発週間になっています。

2017年11月6日(月)■ 杉玉が新しくなりました

杉玉が新しくなりました

 新酒ができあがり、玄関に新しい杉玉が掛かりました。
杉のいい香りが広がります。
近くで枝打ちをされた杉の枝をいただき、社員の手作りです。
たくさんの杉の枝を根気よく芯に詰め込んで、丸くカットしていく作業は大変です。
完成したまんまるの杉玉はだんだん茶色になり、風格がでてきます。
「杉」は昔から杉樽、杉桶などで使われ、酒造りにかかせません。
多賀町の木でもあり、大切にしたい「杉」です。

しぼりたて新酒が好評で、待ってました!と注文が入ります。
お客様が「ここのしぼりたてを飲むと、その瞬間、冬が来たと感じる」とおっしゃられるのを聞いて、 日本酒が生活の中にとけ込んでいることをうれしく感じました。
季節や景色とともにおいしいお酒を楽しみましょう!

2017年10月30日(月)■ 新酒ができあがりました!

新酒ができあがりました!

 今年のしぼりたて原酒ができあがりました。
ことしもフレッシュなしぼりたて原酒をお楽しみください。
飲んだ瞬間に「あー幸せ!」と思わず声に出てしまいます。
グラス一杯パラダイスで、くれぐれも飲み過ぎにご注意ください。
しぼったそのままの生の原酒は、口当たりがよく、つい飲みすぎます。

やわらぎ水をそばにおいて、飲むのをおすすめします。 冬の季節を感じる山の景色になってきました。
色づき始めた木々が風に揺れています。
寒くなってきました。

写真:フユザンショウが真っ赤な実をつけていました

2017年10月23日(月)■ 大雨でした

大雨でした

 台風の影響で降り続いた雨で、芹川が濁流になっています。
水が勢いよく流れる 様子に自然の恐ろしさを感じます。
でも、川の氾濫があって豊かな沖積平野が広がり、人々が 住みついたと思うと、自然とのつき合い方を考えます。
きびしい自然と折り合いながら、生活をしてきた先人たちから 学ぶことがたくさんあります。
カヤネズミたちは無事に逃げただろうか、芹川の生き物たちは どうしているだろうと、勢いよく飛ぶ鳥たちの姿を眺めています。

酒造りも、順調に進んでいます。 新入社員を迎え 若返った 蔵人たちの元気な声が蔵に響いて活気ある毎日です。

写真:濁流の芹川

2017年10月16日(月)■ 多賀ふるさと楽市が開催されました

ツルニンジンの花

 今年の「多賀ふるさと楽市」は小雨のなかでした。
毎年秋に行われる多賀町の大イベントで、たくさんの町民でにぎわいます。
出店で販売されるいろいろな地元自慢の商品はとってもおいしく、人気です。
大君ヶ畑のヨモギ餅や川相のイタドリ煮などはあっという間に売り切れです。
桃原ごぼうの炊き込みごはんも人気でした。
最後に行われる抽選会では、清酒「多賀」のセットも賞品になり喜ばれました。

東京日本橋で10月29日にオープンする「ここ滋賀」には滋賀の地酒バーができます。
そこで使われる椅子は多賀町で作られました。
多賀町の木の椅子に座って、多賀のお米でできた純米酒「多賀秋の詩」を みなさまにぜひ飲んでいただきたいと思います。

滋賀県の情報発信のすてきな場所ができるのがとても楽しみです。
http://cocoshiga.jp/


写真:多賀に咲くツルニンジンの花

2017年10月10日(火)■ 酒造りスタートです

酒造りスタートです

 みんなで多賀大社にお参りし、醸造安全祈願のご祈祷をしていただきました。
多賀の大神さまに見守られて、酒造りがスタートします。

多賀(株)の仕込蔵から、神様が降りてこられた杉坂山、磐座がある青龍山、 多賀大社の鎮守の森が見える景色を眺めると穏やかであたたかい気持ちになります。
昔からこの景色の中で、多賀の酒が醸されてきました。
多賀は暮らしやすい場所で、縄文時代の人々の生活のあとが残っています。 歴史と文化を訪ねてぜひ多賀へおいで下さい。

今年もおいしいお酒を、社員一同心を合わせて造ります。
11月に入ると「しぼりたて原酒多賀」が出来上がる予定です。
どうぞよろしくお願いします。

写真:多賀大社へお参りしました

2017年10月2日(月)■ 日本酒の日

日本酒の日

 10月1日は日本酒の日でした。
10月1日午後7時半に滋賀の地酒で乾杯をする 「滋賀の地酒10,000人の乾杯プロジェクト」に ご参加くださったみなさまありがとうございました。
滋賀地酒の祭典の滋賀県きき酒王決定戦と みんなで選ぶ滋賀の地酒会も開催され、 多くの方が滋賀の地酒のきき酒をしてくださいました。
次は10月9日の「滋賀の地酒の祭典」です。
県内33蔵のおいしいお酒を味わいにきてください。

大人のスタンプラリー「パ酒ポート・近江の地酒版」も スタートしました。
3月31日まで近江の酒蔵をめぐっていただく楽しい企画です。
多賀(株)も場所がわかるように手作りの看板を出しました。
多賀町には多賀大社や河内の風穴などたくさんの観光地があるので 楽しんでいただけると思います。


写真:芹川横の多賀(株)駐車場

2017年9月25日(月)■ そばの花が満開です

そばの花が満開です

 多賀町では、おいしい多賀そばが名物です。
今、真っ白なそばの花がいろいろなところで咲いています。

20年ほど前、お米の減反対策で、涼しい気候を生かしたそばづくりに着目したのが、栽培のきっかけでした。
肥沃な土地と鈴鹿山系から湧き出す綺麗な水で育てられたそばは香りが高く、甘味に優れています。
栽培面積も広がり、安定した収穫ができるようになり、地元でおいしいそばが食べられるようにと いろいろな取り組みがおこなわれてきました。
その甲斐あって、最近手打ちそばの店が3軒続いてオープンし、盛り上がっています。

多賀そばに純米酒「多賀秋の詩」がよく合うと評判です。
おいしい水はおいしい作物を育ててくれます。そしておいしいお酒を醸し出してくれます

写真:青龍山とそば畑

2017年9月19日(火)■ 秋の景色

秋の景色

 ヒガンバナが一斉に咲き始めました。名前のとおりお彼岸の時期に満開になる姿は見事です。
田んぼのまわりや道路沿いにいきなり茎が伸びて、真っ赤な花が咲くので毎日その変化が楽しみです。
ソバの白い花や黄金色の稲穂とのコントラストもきれいで、自慢の多賀の秋の景色です。
自然がいっぱいの多賀のまちは日本の秋を満喫できます。

酒造りもスタートです。新しいメンバーも加わり、整備ができた蔵に活気があふれています。
今年もいい酒をみんなで力を合わせて造りますので、よろしくお願いします。

写真:芹川の土手のヒガンバナと多賀株式会社

2017年9月11日(月)■ オニバスの花

オニバスの花

 彦根市の天然記念物のオニバスが、金亀公園で咲いています。
オニバスはスイレン科の一年生の水生植物で、トゲのある大きな葉が特徴です。
晴れた日の午前中に開く花は、紫色の花弁と黄色の雄しべのコントラストがきれいです。
環境の変化で全国でも少なくなっており、滋賀県で自生しているのは彦根市だけです。

彦根の話題はなんといっても、陸上100mで日本新記録9秒98を出した桐生祥秀選手の活躍です。
彦根からすばらしい選手が誕生したことは本当にうれしいことです。
これからも挑戦し続けてくれることと期待しています。

少し涼しくなって燗酒がおいしい季節になってきました。
日本酒は温度によって、その味わいの変化が楽しめます。
体にもやさしいので、お燗酒はおすすめです。

彦根城オニバスプロジェクトのHP
http://onibas.nobbyspage.net/

2017年9月4日(月)■ 滋賀地酒の祭典のご案内

滋賀地酒の祭典のご案内

 今年も滋賀県酒造組合が主催する滋賀地酒の祭典が開催されます。
湖国の美酒が一堂に会するきき酒会は、第11回めになります。
県内33蔵のきき酒ができる楽しいきき酒会です。

10月1日(日)「みんなで選ぶ滋賀の地酒会」で選ばれたお酒が
10月9日(祝)「滋賀地酒の祭典」で発表されます。
10月1日の「滋賀県きき酒王決定戦」は募集を終了しましたが、 「みんなで選ぶ滋賀の地酒会」は参加者募集中です。

10月1日の滋賀地酒10,000人の乾杯プロジェクトも この時しか飲めない限定の乾杯酒が用意されます。

第11回滋賀地酒の祭典
https://shiga-jizake.net/festa/

秋になり、日本酒がおいしくなってきました。
この機会に、ぜひ滋賀の地酒をいろいろ知っていただきたいと思います。

写真:修繕が済んだ会所場(かいしょば)とうろこ雲

2017年8月28日(月)■ 秋の気配になってきました

秋の気配になってきました

 黄金色に輝く田んぼで稲刈りが始まりました。
今の季節は、まだ青い田んぼもあり、グラデーションがきれいです。
8月から10月まで順番に稲が実り、刈り取りが行われます。
赤トンボが田んぼの上を飛び交い、スズメやカラスが刈り取りが済んだ田で餌をついばんでいます。
風に吹かれながら景色を見ていると、四季がある日本の豊かさを実感します。

会社の全景と稲穂を写したら、ちょうど荒神山がバックに入りました。
頂上に白いものが写っているので不思議だと思ったら、荒神山神社の屋根の葺き替え作業が行われているようです。そのカバーのようですね。

荒神山の向こう側ではフレンドリーファームいしでらのみなさんが、「琵琶の神龍」になる「みずかがみ」の収穫してくださいました。

会社の整備も終盤になってきました。米の手配も進み、酒造りのシーズンがもうすぐはじまります。

荒神山神社のHP
http://kojinyama.org/

2017年8月21日(月)■ 会社設立50周年を迎えます

会社設立50周年を迎えます

 昭和42年8月22日に大老酒造株式会社(現:多賀株式会社)がスタートしました。
明日で設立50年になります。
50年前の会社設立の時の記念写真があります。
現在の米蔵の芹川側で写した写真です。
社長の中川泰三、専務の若林雄治郎、越前杜氏の佐武寛、能登杜氏の中社才二郎らが写る写真です。
大老酒造は、中川酒造株式会社と彦根市の若林酒造場が合併してスタートしました。
いろいろな時代を超えながら、こうして50周年を迎えられることは大変うれしいことです。
これからも、多賀株式会社が100周年を迎えられるようにがんばっていきます。

2017年8月15日(火)■ 燃える夏

燃える夏

 今年の夏は地元の選手たちの活躍のおかげで盛り上がっています。
ロンドンでの「陸上・世界選手権」 男子400mリレーで、彦根出身の桐生祥秀が銅メダルを獲得。
彦根東高校が甲子園初勝利、母校の活躍に大声援を送りました。
多賀少年野球クラブが高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会出場。
楽天イーグルスの則本投手が完封で11勝目を飾った活躍ぶりは最高です。
地元のすてきな話題に、みんな笑顔で会話が弾みます。

多賀にある権現谷はパワーあふれる場所です。
行者が修業したというわれる行者の谷にある鳥居です。
ここで修業していた行者が、大峰山へ旅立ったという言い伝えがあります。
石灰岩の白い岩肌がひろがる芹川の上流は歴史がある場所です。

写真:多賀町河内の権現谷

2017年8月7日(月)■ 多賀座公演

多賀座公演

 万灯祭を盛り上げる多賀座の公演は毎年すごい人気でたくさんの人でにぎわいます。
「近江猿楽多賀座」は、日本の伝統芸能である「能・狂言」の形成に大きな影響を及ぼした 近江猿楽の発祥の地が多賀であることから平成5年に多賀町民を中心に結成されました。
白龍や青龍なども座員の手作りで、みんなが力合わせて取り組んでいます。
子どもから大人まで参加し、行われる太鼓や舞いも迫力があります。
いろいろな歴史がある多賀は知れば知るほどおもしろいところです。

近江猿楽
http://www.biwako.ne.jp/~fujita/page004.html


写真:勢いよく駆けまわる白龍

2017年7月31日(月)■ もうすぐ万灯祭です

もうすぐ万灯祭です

 8月3日~5日は多賀大社の万灯祭です。
夏の湖国の風物詩として有名になった万灯祭は、杉坂山で行われる御神火祭でスタートします。
ここで切り出された浄火が多賀大社に運ばれ、1万灯を超える提灯に明かりが灯されます。
5日は多賀座の公演も行われ、その迫力ある演技に盛り上がります。

多賀大社HP
http://www.tagataisya.or.jp/event/mantou/

写真:オオキツネノカミソリ

犬上川の河原の近くで、オオキツネノカミソリを見つけました。
オレンジ色の細い花弁はまさに剃刀のようです。
雄しべが花弁より短い花はキツネノカミソリといいます。
自然の中に咲く花は個性的で、その姿を見ると感動します。

2017年7月24日(月)■ 暑中お見舞い申し上げます

暑中お見舞い申し上げます

 十二相神社(じゅにそうじんじゃ)は多賀町の佐目という集落にあります。
見事な杉の大木が四本、本殿を囲んで天に伸びています。
多賀町には杉の大木がたくさんありますが、ここ十二相神社の杉も見事です。
杉坂山の3本杉、保月の地蔵杉、大瀧神社のご神木、阿弥陀峯経塚の杉、 権現谷の権現杉など神と自然をつなぐ役割をはたしている杉の大木は歴史をきざみ、 昔から人々の拠り所になってきました。
杉が育つところにはいい水があると言われていますが、多賀町は本当に水に恵まれています。

佐目集落には犬上川が流れています。川には「両宮橋」がかかっています。
両宮とは「伊勢神宮」と「多賀大社」のことで、重要な橋であることを示しています。
三重から鞍掛峠を越えて大君ケ畑をとおり、佐目をとおってお多賀さんへと多くの人が通ってきた橋です。
昔の人が歩いた道のりを考えると気が遠くなるような距離ですが、 お多賀さんやお伊勢さんをめざしてワクワクしながらみんなが歩いていたのでしょう。
大きな杉の木を見ていると、そんな喜びも伝わってくるようです。
道は人と人、人と思いをつなぎます。

写真:十二相神社

2017年7月18日(火)■ 小川はにぎやかです

小川はにぎやかです

 会社のそばの小川には サワガニやトノサマガエル、トンボなど いろいろな生き物が住んでいます。
サワガニはのんびりしているようですが、人の気配を感じるとすばやく隠れてしまいます。
今、ハグロトンボが行ったり来たりして、何匹も飛んでいます。
雄は黒い羽と腹部の光沢のあるグリーンが目立ちます。
水があるところには命がいっぱいで、見飽きることがありません。
「いそがしそうにどこいくの?」と言いながら眺めています。

工場は設備の整備に入り、いろいろな作業が行われています。
夏の間にしっかり整えて、秋からの仕込みに備えます。
使わないタンクを処分したり、壁の塗り替えをしたり、 清潔で動きやすい工場になっていくのが楽しみです。

写真:ハグロトンボの雄

2017年7月10日(月)■ 河内の風穴

河内の風穴

 多賀町河内にある「河内の風穴」は、総延長が約10,020mで日本国内では第3位の長さの鍾乳洞です。
1959年(昭和34年)に「河内の風穴」の名で滋賀県指定天然記念物に指定されています。
神秘的な空間が広がる鍾乳洞はとても涼しく、夏は多くの人でにぎわいます。
入口までの道を芹川にそって、苔むした岩や、水に打たれ揺れる草などを見ながら登っていきます。
この水が多賀のお酒を造る水になっていくのだと思うと、不思議な気がします。
目に見える水はほんの一部で、岩や土にしみた水が長い年月をかけて流れていきます。

水が多くの被害を起こしていることを考えると、自然ともに暮らしてきた先人たちは大変だったことと思います。
集中豪雨の被害を受けられた方々の無事を祈っています。
穏やかに暮らせる日本の気候が年々変化しているのを肌で感じます。
私たちができることを考えながら暮らしていきたいと思います。

河内の風穴
http://www.shiga-ec.ed.jp/www/contents/1438304524592/html/common/other/55d173d3129.pdf

2017年7月3日(月)■ 緑の湖

緑の湖

 多賀町にある野鳥の森は、芹川上流にある 芹川ダムの周辺が散策コースになっています。
まわりの木々の色がエメラルドグリーンの水に映り、幻想的な雰囲気です。
農業用の治水ダムなので、季節によって水位が大きく変化します。
鳥たちのさえずりを聞いたり、ヒメコウゾの実を味わったりしながら歩くと 一周4キロがあっという間です。
野鳥の森から杉坂山や青龍山や高取山なども見渡せます。
水と緑がある景色はとっても落ち着きます。

酒粕の販売を開始しました。
漬物用におすすめです。多賀の酒粕で漬けると上手に漬かると遠くからも買いにこられます。
健康にいいと話題になっている酒粕ですので、ぜひお試しください。

写真:雨上がりの野鳥の森

2017年6月26日(月)■ もうすぐ夏越の大祓です

もうすぐ夏越の大祓です

 今年ももうすぐ半分が過ぎようとしています。
6月30日15時から多賀大社で夏越の大祓が行われます。
「夏越の大祓」は知らず知らず身についた罪穢れを清める神事です。
茅の輪を三回くぐり、健康と長寿を祈ります。

山の緑が濃くなっています。里山では小さな花が控えめに咲いています。
ツツジの仲間のアクシバの花は、ピンクの花びらをクルクルと巻き上げます。
自然の中では、モリアオガエルの卵に出会ったり、トンボやチョウの姿を追ったり、楽しい出会いがいっぱいです。
多賀のお酒が育つ、多賀の自然をぜひ楽しみに来てください。


写真:アクシバの花

2017年6月19日(月)■ 雨が恋しい毎日です

雨が恋しい毎日です

 雨がなかなか降りません。カラカラ天気で野菜や花の水やりが大変です。
天からの恵みの雨がどれほど貴重で大切なものかとわかります。
桃原(もばら)でゴボウの復活に取り組んで3年目になります。今まで、種を蒔くだけで育つと 喜んでいたのですが、雨のおかげだったことがよくわかりました。
植物が芽を出すためには水が必要なので、雨が降らないと発芽しません。
何とか発芽した苗も大きくなりません。
毎日雨が降ってくれることを祈るばかりです。
四季があり、水に恵まれた日本では、緑豊かな暮らしが当たり前だったのが、 最近の気候の変化は環境を変えてしまいそうです。
晴れ渡った青空を眺めながら、複雑な気分になります。
梅雨はしっとりとした恵みの季節であってほしいものです。

今年の金賞受賞大吟醸がとても好評です。冷やしてすっきりとした味をお楽しみください。

写真:雨を待つ桃原のゴボウ

2017年6月12日(月)■ ササユリが咲きました!

ササユリが咲きました!

 多賀町の花はササユリです。6月はササユリが咲く季節です。
自然の中で咲く姿はなかなか見ることができませんが、 高取山ふれあい公園で見ることができます。
清楚なササユリが風に揺れる様子はとても魅力的です。
 今、東北楽天ゴールデンイーグルスで大活躍の 則本 昂大(のりもと たかひろ)投手は多賀町の出身です。
多賀町から初のプロ野球選手が誕生し、その活躍ぶりに感動します。
しなやかできれのある投球でこれからも記録を伸ばしてくれることでしょう。
高取山ふれあい公園のすぐ近くに則本投手の実家があります。
自然に恵まれた穏やかな環境です。

平成29年全国新酒鑑評会で金賞を受賞したお酒を限定で発売します。
720ml 4,000円(税抜価格)1800ml 8,000円(税抜価格)に 価格変更しますので、よろしくお願いします。


写真:高取山に咲くササユリ

2017年6月6日(月)■ お田植祭でした

お田植祭でした

 6月の第一日曜日は、毎年お多賀さんの御神田でお田植祭が行われます。
1時からの本殿祭に続いて、さわやかな風が吹く澄みきった青空の中、御神田で御神田を清める御湯式が行われました。
その後、田植歌と田植踊りに合わせ早乙女により約10アールのご神田にお田植えが行われます。
ゆったりとした穏やかな田植歌がまわりに響くとカエルの声がにぎやかになり、どこからともなくお多賀さんのお使いであるカラスが飛んできました。
時を超えてつながっていることのありがたさを感じながら、五穀豊穣を願いました。

2017年5月29日(月)■ 風がさわやかです

風がさわやかです

 今の季節は本当にさわやかな季節です。
山々の緑を見ていると緑の中で暮らしていた昔の人たちのことを思います。
季節とともに変化する景色は時計やカレンダーがなくてもきちんと時を刻んでいたことでしょう。
花たちの咲く時期はほとんど変わることなく、きちんと咲く様子に感心します。

この季節に咲く花にスイカズラがあります。
楽しげな花が咲くと夏がきた!という感じです。蔓で伸びるので垣根やフェンスなどにも絡まっています。
葉を丸めて冬を耐え忍ぶ様子から「忍冬(にんどう)」、黄色と白色の花が金銀に見えるので「金銀花」という別名を持っています。
昔の人たちにとって身近な植物だったと思います。
植物には共通の名前が付けられていますが、昔はそれぞれの地域でいろいろな呼び名があるのがおもしろいですね。

日本酒も「富水」、「笹の露」、「百薬の長」などすてきな呼び名があります。
日本人の感性は四季があるすばらしい環境で豊かになったのでしょう。
季節を感じながら、日本酒を楽しむ時間を大切にしたいものです。

2017年5月22日(月)■ 全国新酒鑑評会金賞をいただきました

全国新酒鑑評会金賞をいただきました

 今年も、全国新酒鑑評会で金賞を受賞しました。2年連続、13回目といううれしい受賞になりました。 蔵人みんなが心をひとつにして取り組む仕込みは12月の麹造りから始まり、大寒の一番冷える時期の仕込みと真剣勝負です。
どの作業も過去のデーターを活用しながらも原料米の山田錦の出来、気温、水温など変化する要素を組み込み細かく対応します。
生き物相手の日本酒造りならではの繊細な作業です。
金賞受賞はそんな大変な作業の結果であり、喜びも格別です。本当にありがとうございます。

純米酒「多賀秋の詩」のお酒になる「秋の詩」の田植えの時期です。「秋の詩」は晩生なので、田植えの最終の時期になります。
杉坂山をバックに今年も多賀秋の詩会の小菅さんが家族で作業をされていました。
この苗がすくすく育ち、秋に収穫され、お酒になります。
元気に育ってねと苗に声をかけて、杉坂山の多賀大社ご神木にお祈りしました。

全国新酒鑑評会発表
http://www.nrib.go.jp/kan/h28by/h28bymoku_top.htm

写真は秋の詩の田植え風景

2017年5月15日(月)■ 緑が濃くなってきました

緑が濃くなってきました

 山々の緑が濃くなり、田んぼに稲が植えられ夏らしい景色になってきました。
四季がある日本は本当に美しい国です。
多賀は山が近いので、少し車を走らすとめずらしい植物と出会えます。
今、満開のヤマグルマの花が見事です。
ヤマグルマの花は花びらがない原始的な姿をしています。
トリモチノキという別名を持ち、トリモチを樹皮から作ったそうです。
昔の人たちの知恵には感心することばかりです。
そんないろいろな使い方を知ることで、人と自然がともに生きてきた暮らしを実感できます。

酒造りも終盤になってきました。あと少し今年の締めくくりでがんばります。

写真:多賀の山に咲くヤマグルマの花

2017年5月8日(月)■ 立夏ですね

立夏ですね

 5月5日に立夏を迎えて、田植えも一気に進みました。
このあたりでは連休は、ゴールデン田植えウィークになります。
田植えは若い人、子どもさんや年配の方は苗を運んだり、ケースを洗ったりと 年代を超え力を合わせて作業をされている様子は心強く、未来に繋がってほしいと思います。
いい天気で作業が進んだので、小さな苗が田んぼの中で風に揺れています。
カエルの声がにぎやかになってきました。

中川原から見える青龍山は小富士山といわれるようにきれいな形をしています。
この頂上に磐座があります。左手のほうがお多賀さんの森です。
青龍は中国で朱雀・玄武・白虎と共に四神の一つとされる神聖な龍で東方を守護します。
多賀大社の南にあり、琵琶湖の東方を見守る青龍山です。

連休中も製造部門は仕事でした。5月6日は「多賀秋の詩」の上槽でした。
今回の純米酒「多賀秋の詩」もおいしいお酒が誕生しました。
これからタンクの中で穏やかに熟成していきます。

写真:中川原から見える青龍山

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